館長挨拶
阿見町予科練平和記念館は、予科練の歴史や阿見町の戦史の記録を保存・展示するとともに、次の世代に正確に伝承し、命の尊さや平和の大切さを考えていただくことを目的として、平成22年(2010年)2月2日に開館し、今年14周年を迎えました。
今年は終戦から79年になります。戦争を知らない世代が大部分を占める世の中にあって、戦争の悲惨さを未来に継承していくことは、戦争の惨禍を二度と繰り返さないためにも、現代に生きる我々の責務です。
そのような中にあって、当館で撮影が行われた映画「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」が昨年12月に公開され、映画をご覧になり来館されるお客様が増えています。特に若い世代のお客様が多く、この機会に、戦争と平和について考えていただければと思っています。
そして、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが5類に変更になり、コロナ禍以前の日常が徐々に戻ってきています。当館の昨年度の入館者数はコロナ禍前の平成30年度の9割まで回復し、開館以来の累計入館者数は68万人を超え、今年の夏休み後半には70万人に到達する見込みです。
阿見町予科練平和記念館は、悲惨な戦争を繰返すことのない平和な社会の建設に寄与するため、今後も、命の尊さと平和の大切さを発信し続けてまいります。
職員一同、皆様のご来館をお待ちしております。
令和6年(2024) 4月
阿見町予科練平和記念館 館長 小口 勝美