「時をこえ」

8月 19th, 2010

みなさんこんにちは(*’ー’*)

今日は曇り空が広がって、いつもより少し涼しい予科練平和記念館です。

コヒルガオが、ちょっとほっとしたような顔で咲いています。



朝晩は大分涼しくなり、夜は虫の声も聞こえますね。

記念館のお隣さんのおうちの栗の木もイガイガが大きくなっていて、

着々と秋の準備を進めているようです。



先日の終戦記念日の8月15日には、入館料が無料になったこともあり、

たくさんのお客様がご来館くださいました。


アンケートには「終戦記念日を実感するために来ました」というご意見もありましたが、

戦後65年目の8月15日、皆さんにとってどんな一日でしたか?


私はその日の夜、NHKで放送されたドキュメント「僕らが伝えなきゃ 

HY 沖縄から“命”をうたう」を見ました。


皆さんはHYというバンドをご存知でしょうか。

10代後半でメジャーデビュー後、大ブレイクした沖縄出身の5人組で、

いばらきの夏の風物詩にもなっているひたち海浜公園

(茨城県ひたちなか市にある国営の広い公園です)

でのロックインジャパンフェスにもよく参加しています。

共感したり切なくなったり、心が温かくなったり考えさせられたり。

すてきな曲をたくさん聴かせてくれるバンドで、ライブもあったかくて

とても楽しいのですヽ(oゝω・o)ノ

メンバーが仲良しな雰囲気とか、地元の沖縄を愛している感じとかも

とってもほほえましいです。


彼らは今、ある曲を届けるため全国ツアーの真っ最中です。

アルバム「Whistle」の最後の曲「時をこえ」です。

キーボードの仲宗根泉さん(いーず)が、厳しくも優しい自分のおばぁの話を聞いたりして

書きました。

おばぁは、たくさんの人が亡くなった沖縄戦を経験しています。

いーずは、おばぁやおじぃたちが、希望を捨てずに辛い戦争の時代を

生き抜いたから、今こうして自分が生きている。

その想いを歌にしたのです。


「時をこえ」のレコーディングでは、英語のコーラスを入れるかどうかで

メンバー同士の意見が分かれたり、

ツアーのアンコールで、沖縄戦の話をして「時をこえ」を歌っても

真剣に聞いてもらえなかったり。

苦悩しながら、それでも“つながる命”を伝えるために全身で進んでいく彼らの姿が

とても印象的でした。

何よりも一番すばらしいのは、ひとごとにしていないところだと思います。

記憶を後世に、とか、若い世代に戦争を伝える、とよく言われますが、

それができるのは、年齢に関係なく、あなたもわたしも含めて、

今を生きている人みんなです。


自分たちで伝える。

あたりまえでいてとても難しいことです。

HYは自分たちができることを自分たちでやっていく。それも真っ直ぐに。

そういう姿勢がほんとにすてきだと思います。


より深く“つながる命”の響きを届けるため、

今回のツアーは、ライブハウスのように観客に近い会場を選んでいるそうです。

12月14(火)・15(水)にはつくばでもライブがありますので、

チケット入手が難しいかもしれませんが、行きたいなと思っています。

 みなさんもぜひ、ライブでもCDでも、HY聴いてみてくださいね。

「時をこえ」は、心の奥からあたたかい涙が流れてくるような曲です。


ツアーは来年の2月まで続きますので、きっと全国でたくさんの人たちが

HYの想いを受け取っていくのでしょう。

とってもハードなスケジュールだと思いますので、

メンバーの皆さんやスタッフの皆さんには、各地でおいしいものや

珍しいケンミン的なものも食べて、体に気をつけて、

すてきなステージを見せていただきたいなと思っています。

頑張れHY!


HYオフィシャルHP

http://www.hymode.net/index.html