開館10周年記念式典が開催されました

2月 8th, 2020

【当館が存在した貢献=感想文】

 

今月2日に、開館10周年記念式典が厳粛かつ盛大に開催されました。

少し遅れましたが、その内容等について補足説明も兼ね順次ご報告いたします。

開館10周年記念式典をプロデュースする上で悩んだのが、「当館の存在が果たした貢献」をどのように表現するかでした。

開館10年周年を迎え、予科練平和記念館が地域や町民の方々に対し果たした貢献ということです。いろいろと話し合いを重ねましたが結論は、式典時に湯原教育長が説明された「感想文表彰経緯」ということになりましたので、ご紹介をさせていただきます。

なお、感想文というのはこの10年間にわたり当町の予科練歴史調査委員の方々、特に元予科練生であります戸張礼記委員が、平和教育普及事業の一環として取り組んでこられた講演会に対する児童生徒学生等からの感想文です。出張講演も含め回数にしますと実に330回を超え、小学生から中学、高校、大学、そして自衛隊武器学校、航空学校等々の延べ1万5千人を超える方々からの感想文です。阿見町内や茨城県内はもちろんのこと遠方は修学旅行で来館された北海道の中学生もおります。

 

【湯原正人教育長 感想文表彰経緯】(原文のまま)

 齋藤佑衣さん、鬼澤舞衣さん、おめでとうございました。素晴らしい感想文を朗読して頂きましてありがとうございました。

 それでは、本記念式典で感想文表彰を行うこととなった経緯について簡単に説明をさせて頂きます。

 現在でも「戦争と平和」というテーマは非常にデリケートなものでありますが、阿見町という一自治体が、予科練の地という責務をもって、予科練平和記念館を建設し10年間に渡って、平和を発信し運営してきたということは、非常に意義のあることであり評価できるものと思っております。

 その10周年記念式典に当たり、10年間の当館の存在がもたらした地域や町民の方々への貢献や評価というものを形や数値として表せるだろうかと考えましたが、なかなか当てはまるものがありませんでした。それは来館された個人個人がそれぞれに考え行動するものと思われるからです。

 その個人個人の内面に焦点を当てた時に思い浮かんだのが、感想文の存在でした。司会の方からもご説明がありましたように、予科練歴史調査委員の方々、特に元予科練生であります戸張先生の講演に対する児童生徒たちからの感想文の存在です。

 当町は、当館が建設されてから小学校6年生の社会科や中学生の平和教育事業の一環として当館の観覧を実施しています。戸張先生にはその児童生徒たちに対し、時間を割いて講演をして頂いております。先ずはそのことに対しまして、教育長として御礼を申し上げたいと思います。

 誠にありがとうございました。

 当館10年間の貢献を具体的に数値等で表すことはできませんでしたが、当館の存在は予科練歴史調査委員の皆様方の講演を通して、多くの子供たちの心にしっかりと刻まれたことと思っております。

 その心の表現が感想文であり、当館の存在の貢献と評価と考え、感想文表彰に至ったというのが経緯であります。

 その中で、只今朗読して頂いたお二人の感想文について、表彰をさせて頂いたものです。

 これも、それぞれの担任の先生方のご指導があったからこそと私は思っております。

 改めまして、お二人とご指導された先生方にお祝いを申し上げ、感想文表彰の経緯の説明といたします。

 誠におめでとうございました。

(引用おわり)

 

 

次回はお二人の感想文をご紹介させていただきます。