防衛大臣がご来館になりました

5月 24th, 2014

 

 今年も花との出会いが早まっている、と先回のブログでも書きましたが、アヤメもまた然り、のようです。

 例年、6月には、こちら予科練平和記念館へ潮来のアヤメ祭を満喫された後にお立ち寄りくださるお客様が多くいらっしゃいます。他の花々の早熟ぶりに待ちきれずか、アヤメの成長も1週間ほど早いように聞きました。百花繚乱を締めくくる紫の花々も、今年は美しく咲き誇るように予想されています。

 梅雨入り前の爽快な空気にも包まれて、本当に生きているだけで喜ばしい季節です。

 

 さて、ご紹介が遅くなりましたが、今年の桜も落ち着いた4月16日(水)に、小野寺五典(おのでら・いつのり)防衛大臣が予科練平和記念館を視察されました。

DSCF1180

 当初、1月20日に予定されていましたが、自衛隊に事故が起きたこともあり延期となっていました。今年の冬はとりわけ寒かったですから、暖かくなった4月にお越しいただいたことで、この阿見町への印象もアップしたのではないかと思います。天の助けは日頃の行いがよかったおかげ、と考えておきましょう。

DSCF1184

 当日は、ご到着地の霞ヶ浦駐屯地に朝からものものしい警備が敷かれているのを見て、大臣が移動することはとても大変なことなのだと実感しました。

 そのようなご多忙の中、また警備も大変な中、予科練平和記念館を視察いただけたことはとても光栄なことと考えました。

DSCF1186

 当日は予科練平和記念館長をはじめ、阿見町職員がお迎えし、館内をご案内しました。

DSCF1190

 「予科練」は歴史の教科書にも掲載されていない事柄ですから、あるいは小野寺大臣におかれても、知悉されているとは言えなかったかもしれません。

 予科練平和記念館歴史調査委員でもいらっしゃる、元予科練甲飛14期生・戸張礼記氏がご案内に加わると、小野寺大臣もさらに傾聴してくださったように思われました。

DSCF1194

 現在の複雑な国際情勢においては、様々に難しい問題が存在し、単純に割り切ることが難しいことばかりなのだと思います。

 しかし、戦争があった方がよいのか否か、つまり「国と国とで人の殺し合いをした方がよいのかしない方がよいのか」という問いに対しては、何時でも何処でも簡単に答えが出せることでしょう。

 戦争を知らない世代に属する予科練平和記念館職員が職務に就く際肝に銘じているその事柄について、きっと小野寺防衛大臣にもご理解いただけたのではないかと考えています。

 館を離れる際に「ありがとうございました」と小野寺防衛大臣は言ってくださいましたが、その言葉の強さや目の輝きからも、予科練平和記念館が発信する平和へのメッセージを確かにお受け取りくださったと私たちは考えています。