今年も花との出会いが早まっているようです。
例年なら黄金週間中に1年ぶりの対面を果たすツツジや藤も、4月の終わりには盛りの姿を見せました。気候の関係で花々にもしっかりした理由があって咲いているのでしょうけれど、いつにない早熟ぶりを見ると「前もって予告してくれないか」とでも花々に希望したい気がします。
予科練平和記念館も色とりどりに取り囲まれました。ありがたいものです。
さて、予科練平和記念館では月に2回ほど、各種のイベントを催していますが、今回は3月22日(日)に行われた「おはなしおさんぽの会」をご紹介します。
いつもありがたいことですが、まず霞ヶ浦高校演劇部のお兄さんお姉さんたちに、小さな子どもさんへの読み聞かせをお願いしました。
子どもたちは本と読んでくれるお兄さんお姉さんたちの顔をじっと見て、目を輝かせて集中していました。子どもの頃に本を読んでもらった記憶は、大人になってからもたいへんよい思い出として残るものです。今回遊びに来てくれた小さなお友だちが過ごした時が、よい時間であったことを祈りたいと思います。
それから、今回初めて「おもちゃの病院」を開催しました。
昔と今ではおもちゃの種類も質も異なりますが、壊れてしまっても捨てられない、いつまでも大事にしておきたいおもちゃはいつの時代にもあるものでしょう。今回は、土浦生涯学習センターでボランティア活動をされている「ドクター」に来ていただきました。
物を大事にする心は人を思いやる心に通じると思います。人を思いやる心に満ちた社会はきっと明るい社会になるはずです。予科練平和記念館としては、おもちゃドクターのお力を借りながら「物を大事にする心」を育んでいきたいと考えています。
また、昔の遊びとして、今回は紙とんぼ作りも行いました。いつもは放課後児童クラブなどで、やはりボランティア活動をされている先生方に来ていただき、楽しい一時をもつことができました。
遊びというものは、ほんのちょっとした工夫で何倍にも楽しくなるということを教えられます。これは、遠い将来にも役立つ「知恵」を養うことにつながると思います。
みなさん、賢くなる遊びを予科練平和記念館でしてみてください。
あと、音楽の遊びも今回初めて開催しました。演奏会を開いていらっしゃるプロの方々にボランティアでご協力いただきました。
昨年の秋に予科練平和記念館はピアノのご寄贈を受けましたが、ピアノも自分を生かしてくれる人に巡り会えて、さぞかし喜んでいたことと思います。
楽しい音楽、美しい音楽を聴いていると、心が大きく開いていくことを感じます。大きく広がった心には色々なことが吸収されていくでしょう。また、赤の他人であったお隣りさんと友だちになってしまうこともあるでしょう。
美しい音を奏でる力をもった方々のお力を借りて、よい明日を自身に導いてこられるよう、みなさんどうぞご参加ください。
予科練平和記念館ではイベント情報を随時ご提供いたします。
予科練平和記念館で楽しい、有意義なひとときをこれからもお過ごしください。