みなさまいかがおすごしでしょうか。
先週には、春一番が吹きまして、暖かな陽気を運んできてくれました。
気温は上がってきているのですが、当館の周りには風を遮るものが少ないので、相変わらず風は強いです。
風さえなければ過ごしやすい春先、館内ラウンジにある大きな窓から降り注ぐ穏やかな陽光が気持ちいい今日この頃です。
最近は、阿見町の商工観光課主導で実施されている、移動販売車が当館に来ています。
当館の入口左側が定位置です。
ヤーコンを使用したコーヒーや、湯苺を使用したスウィーツなどを販売しています。
町内のイベントなどへ出店したりもしますが、基本的には当館入口横にて販売をおこなっております。
土日も出店していますので、お隣の公園に遊びに来た方もご利用いただけます。
コーヒーは館内の無料ラウンジでお飲みいただけますし、お土産においしいスウィーツはいかがでしょうか。
さて、そんな予科練平和記念館ですが、現在、企画展「予科練生たちの日常~少年の素顔~」を実施しております。
連日厳しい訓練に明け暮れていた予科練生たちの、日々の姿を残した写真や、実際に使われていた品などを展示しています。
そんな展示品のなかで、今回お話するのは、予科練の制服についてです。
予科練の制服と聞いて、まず思い浮かぶのが「七つボタン」と呼ばれていた詰襟の制服です。
この制服は予科練というイメージの大きな部分を占めていました。
そんな「七つボタン」ですが、じつは予科練の存在していた昭和5年から昭和20年までの15年間のうち、たったの3年間しか使用されていません。
昭和17年に服制が改正され「七つボタン」になるまでの12年間、予科練生たちは全く別の制服を着用していました。
海軍の伝統的な制服、水兵服です。いまでもセーラー服という名前で有名ですね。
女子中学生などが制服として着用している姿が良く見受けられます。
もちろん予科練生はみんな男性なのでスカートは穿いていませんよ、上着と同系色のズボンを着用していました。
当時は通称ジョンベラとも呼ばれていたこの水兵服。
通称の語源は、イギリス人を意味する「John Bull(ジョンブル)」という単語だと言われています。
今回の展示では、このジョンベラ姿の予科練生たちの写真も展示されています。
休日の外出時にクラブで寛ぐ彼らの姿を見ると、表情から歳相応の幼さを見て取ることができます。
軍人としての顔ではない、その人その人の普段の姿が感じ取れます。
すっかり気温も上がり、過ごしやすい日々が戻ってきました。
お休みの日に散歩がてら、移動販売車の売店をのぞいてみたり
無料で入れる館内ラウンジでのんびり読書をしに来ていただけるのを
予科練平和記念館スタッフ一同お待ちしております。