おはようございます。こんにちは。もしくは、こんばんは。
新年あけましておめでとうございます。
遅ればせながら、今年一度目の更新ということで西暦2014年、平成26年の新春のご挨拶をさせていただきました。
本年もよろしくお願いいたします。
さて早速ですが、新春と言う事で今回は春の話題を一つ。
皆様が季節で「春」と言えば、寒さが緩み、草が芽吹き、虫が動き出す、3~5月くらいの時期を想像される方が多いのではと思われます。
しかし、旧暦の季節区分では1~3月が春に分類されています。先ほど申し上げた「新春」や「迎春」のように正月に春が使われるのは、その名残です。
今の感覚ですと1月2月は、まだまだ寒く、真冬の感があるのに不思議なものです。
実際気温データを見てみると、今月に入ってからの冷え込みは12月より厳しくなっております。
暖かくなるはずの春。昔と今で、この2ヶ月間のズレは、どこから来ているのでしょうか。
まず思いつくのは旧暦から西暦に切り替えられたときのズレです。
もしかしすると旧暦では1月は既に暖かかったのかもしれません。
調べてみますと、今年の1月31日が旧暦の1月1日に当たります。1ヶ月のズレは解消できましたが、それでも今の2月。まだ寒いような気がします。
では、考え方を変えてみましょう。そもそも暦の上で春とはどう言う基準で決まっていたのでしょうか。
春の始まりの日である「立春」は、一年間で昼の一番短い「冬至」と、昼と夜が同じ長さになる「春分」の中間の日です。
また、春の終わりの日は、夏の始まりの日である「立夏」の前日で、「立夏」は「春分」と、一年間で昼の一番長い「夏至」の中間日となります。
つまり暦の上では、昼夜の長さが季節の基準と考えられていたようです。
そこで再び日付を調べてみますと、昨年の「冬至」は12月22日で、その日を旧暦換算すると11月20日です。
続いて今年の「春分」の日は3月21日。旧暦換算で2月21日。「夏至」は6月21日。旧暦換算では5月24日となります。
これで今年の春の期間を表してみると…
「立春」2月4日(旧暦換算1月5日)~「立夏」前日5月4日(旧暦換算4月6日)
おお、辻褄が合いました。
季節は12ヶ月を均等に4等分しますので、基準日である「春分」や「冬至」の前後1ヶ月がその季節となるようです。
そういうわけで、春分の日がある旧暦2月の前後1ヶ月(1~3月)が春になるわけです。
意外にも気温は関係なかったようですね。
疑問は解決しましたが、暦が「春」でも寒い日が続くのは変わりません。風邪など召されませぬよう、皆様お気を付けくださいませ。
去る平成25年12月17日(火)から、平成26年3月2日(日)までの会期で、第6回テーマ展『~海軍将校を目指す教科書~ 海軍兵学校と予科練』が開催されております。
今回は、予科練平和記念館にご寄贈、ご寄託いただいた資料の中から海軍兵学校の教科書を中心に構成した展示となりました。
展示名にもある海軍兵学校は、明治9(1876)年に誕生し、終戦の昭和20(1945)年までの約70年の間、大日本帝国海軍における海軍将校の養成を目的として存在した教育機関です。
海軍将校は海軍士官とも呼ばれ、少尉より上の階級の海軍軍人であり、海軍兵学校は軍の中心とも言える人達を養成していたわけです。
展示内では、その海軍兵学校や、同じ教育制度の予科練との繋がりや影響、教科への解説などを加えております。
また、当時の海軍兵学校入試問題から数問を抜粋して作ったテスト用紙を無料配布もしております。
(テスト用紙の一部)
お暇であれば、ひとつ挑戦してみてはいかがでしょうか。
入試問題と言えば、今は受験シーズンの真っ最中でもあります。
今回のブログの題名は、イギリスの詩の一説である「冬来たりなば、春遠からじ」を、内容に合わせてもじったものです。
元の意味は「今は寒く厳しい冬のような苦境でも、耐え過ごしていれば、すぐに暖かい春のような幸せはやってくる」。そういった意味です。
旧暦では既に春。
受験生の皆様にとっても、春遠からざることをお祈り申し上げます。