平成25年、爽やかな5月の風に誘われ26日(日)、(財)海原会主催の第46回「予科練戦没者慰霊祭」が陸上自衛隊武器学校「雄翔園」に於いて厳粛かつ盛大に挙行されました。式に先立ち慰霊飛行が会場上空で幾度となく行われ、参列者の帽振れで開幕となりました。
当日は主催者の(財)海原会をはじめとして、元予科練習生とご遺族、自衛隊の関係者、ならびに阿見町民代表として町長が参列しました。式典は国旗掲揚(国歌吹奏)に始まり、献火、追悼の言葉、献花と進み、音楽隊の演奏が行われ閉式となりました。
元予科練生たちは80歳を越えられた方々ばかりでしたが、ご高齢とは思えぬしっかりとした立ち振る舞いに、私は只々感心するばかりでした。どのお顔もかつて大空に憧れた少年たちの面差しに戻っておられました。元予科練生の皆さんは来年の再会を誓い合い会場を後にしたようです。
戦後生まれの一人として、当時の少年たちが国のため、親兄弟や愛する人たちのために、と純粋な気持ちで命を捧げたことを私たちは忘れてはならないと思います。そして戦争のない「平和な世界」と「命の重さ」を改めて考えて参ります。
この度の慰霊祭開催にご尽力された(財)海原会及び陸上自衛隊土浦駐屯地の皆様に対して心より感謝申し上げます。
平成25年5月28日 館長 加藤力男