みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
最近は天候が不安定で、暑いくらいの日もあれば、寒い日もあったり、
晴れたと思ったら、急に強い風が吹いて雨が降ってきたり、
なかなか定まらない陽気に、少し振り回され気味な日々が続いております。
そんな毎日ですが、生き物たちはたくましく営みを続けているようで、
少し前から、予科練平和記念館のエントランスにツバメが巣作りをはじめました。
文字通り、雨にも負けず風にも負けず、
日々作り続けていたマイホームがこのほど完成いたしました。
もう少しして家族が増えたら、自慢の家にお邪魔させてもらって、お茶でもごちそう…
いやいや、みなさんにご紹介できたらな、などと考えております。
さて、そんなツバメを横目に見やりつつ、予科練平和記念館では去る4月13日(土)に
生活協同組合連合会との共催企画
平和のおはなし会~“今を生きる人”たちへ~を開催いたしました。
当日は100名を超す方々にお集まりいただきました。
内容は二部構成で、
第一部 ヒロシマ・ナガサキでの被爆体験
県原爆被害者協議会会長の黒川博さん
同じく副会長の茂木貞夫さんにお話をうかがいました。
第二部 加奈の小さなおはなし会
元茨城放送アナウンサーの加奈さんによる読み聞かせ
絵本や予科練生の遺書などの朗読をしていただきました。
ヒロシマ・ナガサキを実際に経験された方々のお話は、
当時の様子を直接知らない私たちに、深く突き刺さります。
加奈さんのおはなしは、
時に感情を込めて激しく、時に包み込むようにやさしく響きます。
目に涙を浮かべている方もいらっしゃいました。
どんな思いで、おはなしを聞かれていたのでしょう。
みなさんそれぞれが感じ、考えるものがあったおはなし会だったと思います。
現在、予科練平和記念館では、4月2日より
企画展「震洋~写真家荒井志朗氏の心象~」を開催しております。
震洋特攻隊員に選抜された荒井氏所蔵の写真を展示し、
当時の様子を改めてふりかえります。
7月7日までの開催となりますので、お時間のある方はぜひご覧ください。
みなさまのご来館を心よりお待ちしております。
時が過ぎるのは早く、気づけば桜が散り、春がせわしなく過ぎていこうとしています。
寒暖の差がはげしい日々が続きますが、みなさまお体ご自愛ください。