23th01.2011
日本海側では、記録的な大雪となっている一方、
関東平野では、ひと月以上一滴の雨も降らず、
髪の毛が逆立つような乾燥ときびしい冷え込みが続いてるこの頃ですが、
自宅の庭先に、一輪の水仙が咲き初(そ)めて居るのをみつけました。
暦どおり新春を感じさせてくれると同時に、
春の足音が聞こえてきそうなひとコマでした。
さて先日、航空自衛隊の戦闘機パイロットの教育や訓練の様子が、
テレビ放映されていました。
隊員である彼らは、パイロットに憧れ、
空を飛びたい一心で自衛隊に入隊したそうです。
60年以上前、ここ阿見町で生活していた少年たち(予科練生)も、
空に憧れ、パイロットになるため、
海軍航空隊に入隊し、厳しい訓練を受けていました。
今も昔も「空」を思う少年たちの気持ちは、同じなのだなと実感しました。
航空自衛隊の飛行訓練は、2人1組になって試行教育を3ヶ年受け、
パイロットとなり卒業するそうです。
そして、戦闘機パイロットとして更に厳しい訓練を受け、
一人前になっていきます。
予科練生も予科練(飛行予科練習生)を卒業すると予科がとれ、
飛行練習生として練習機に乗っての一段と厳しい訓練が始まります。
その後、実戦機訓練を行い、戦地に赴きました。
少年たちは、死と隣り合わせの局面に、
又上官の厳しい指導に正面から向き合い、
めげることなく夢を追い続け、一人前に成長していきました。
成功の秘訣(夢をかなえられるか否か)は、
「自分は何がすきなのか」を見出せるか否かだと思います。
好きなことしているから楽しい。楽しいから続けられる。
続けるから強くなれる。強くなるから困難を乗り越えられる。
困難を乗り越えた時、人は多くの学びと自信、
そして謙虚さを身に着けることができると思います。
「好きなことをする」とは、「継続は力なり」につながります。
だから、夢を持っていた少年たちは、
厳しい訓練にも耐えられたのだと思います。
テレビの前で夢を語る航空自衛隊パイロットの最終目標は、
ブルーインパルスだそうです。
予科練生たちも、今の平和な空をどれほど待ち望んでいたでしょう、
どれほど飛びたかったでしょう。心が詰まる思いがします。
平成23年1月23日
館 長 糸 賀 富士夫