おかげさまで開館15周年

1月 30th, 2025

  

開館当時の予科練平和記念館(2010.2.25撮影) 溶融亜鉛メッキの外壁が銀色に輝いていました。

 

現在の予科練平和記念館 15年の経過とともに独特の風合いを醸し出しています。

 

予科練平和記念館は2月2日開館15周年を迎えます。

当館は2010年2月2日に開館し、この間に70万人を超える多くの皆様にご来館いただき、予科練や戦時の歴史をお伝えすることができました。これもひとえに皆様のご支援の賜物と感謝申し上げます。

2月2日は開館を記念して無料でご観覧いただけます。

今年は戦後80年の節目の年でもあります。
この機会にご来館いただき、改めて戦争と平和について考えていただけましたら幸いです。

これからも、予科練や戦時の歴史を風化させぬよう職員一同頑張ってまいります。

 

ここで開館15周年関連イベントについてご案内いたします。

1予科練平和記念館開館15周年記念講演会「予科練と出会い、研究し、伝える」
●日時 2025年2月2日(日) 14:00~15:30(13:45開場)
●会場 予科練平和記念館20世紀ホール
●定員 約80名(80名超えた場合でも補助席を用意します)
●講師 清水 亮(しみず りょう)氏 慶應義塾大学専任講師
●講師プロフィール
1991年東京都生まれ。東京大学の学生だった2013年に元予科練習生と出会い卒業論文を書く。2020年社会学博士号取得。主な著作に『「予科練」戦友会の社会学:戦争の記憶のかたち』(新曜社、2022年、日本社会学会奨励賞受賞)『「軍都」を生きる:霞ヶ浦の生活史1919-1968』(岩波書店、2023年)がある。阿見町史編纂専門員。
●その他
開館15周年記念事業として、今後より企画展や講演会などが行い
やすくなるよう館内の20世紀ホールを改修したため、こけら落とし講演も兼ねています。

2阿見町民対象無料期間
●日時 2025年2月4日(火)~3月2日(日)
●利用方法 予科練平和記念館エントランスホール備え付けの用紙に指名、連絡先を記入のうえチケット窓口に提出

3予科練平和記念館開館15周年記念特別展「ペンを剣にかえて‐海軍予備学生の軌跡」
●会期 2025年3月15日(土)~6月15日(日)
●会場 予科練平和記念館20世紀ホール
●観覧料 大人700(560)円 小中高生400(320)円 ※常設展観覧料含む ()内は20名以上の団体料金 
●内容
予科練教育のメッカと呼ばれた「土浦海軍航空隊」(現陸上自衛隊土浦駐屯地武器学校: 阿見町青宿)は、当時の大学等から旧日本海軍へ入隊した「予備学生」の基礎訓練の中心地でもありました。予備学生は短期間の訓練を経て士官として部下を率い、若くして戦死したり特攻作戦で命を落とされたりした方も大勢いますが、その歴史はあまり知られていません。戦後80年を迎える今、改めて学究の徒から軍人となった「予備学生」の存在を知っていいただきたいという思いで企画しました。
●みどころ
①写真家 真継不二夫(まつぎ ふじお)が残した予備学生写真 30枚(日本カメラ博物館蔵)
予備学生の写真はあまり現存していないため、彼らの姿を伝える貴重な写真です。

②藤田暢明(ふじた のぶあき)少尉遺品(筑波海軍航空隊記念館蔵)
1943(昭和18)年の学徒出陣により第14期海軍飛行専修予備学生として入隊し、土浦海軍航空隊を経て筑波海軍航空隊から特攻出撃した方の手紙、許嫁に宛てた遺書等を展示します。絹のマフラーに墨書された全長2メートルを超える遺書は圧巻です。

 

皆様のご来館をお待ちしております。