8月15日は77回目の「終戦の日」でした。当日は、戦没者を追悼するとともに、平和の大切さ、命の尊さを考える特別な日として、無料で開館しました。
コロナ禍以前は、平均1,000人を超える入館者がありましたが、今年は、新型コロナウイルス感染対策で入館制限を行っているため、限られた人数の入館となってしまいましたが、入館制限枠ほぼ一杯の372名のご入館をいただきました。
入館制限で、ご入館いただけなかった皆さんには、たいへんご迷惑をおかけし申し訳ございませんでした。
さて、館長職に就いて初めての終戦の日を迎えました。今年は、戦争関連の新聞記事や番組を目にする機会が多かったように感じました。ロシアによるウクライナへの軍事侵攻のせいなのか、単に個人的に館長職という立場にあるせいなのか、よくわかりませんが・・・。当館の学芸員曰く、例年この時期になると戦争関連のマスコミ取材が増えるとか。
いずれにしても、今日の平和は、先の大戦における、多くの尊い犠牲の上に築かれていることを忘れてはなりません。
しかし、戦後77年を迎え、戦争を知らない世代が多くを占める世の中になり、戦争体験者から体験談を聞く機会が減っていく中、後世に戦禍をいかに伝えていくかが課題となっています。
当館は、予科練の歴史や阿見町の戦史の記録を保存・展示し、次の世代に正確に伝承し、戦争を知る世代と知らない世代との架け橋になり、悲惨な戦争を繰返すことのない平和な社会の建設に寄与することを目的としています。
是非、ご来館いただき、改めて、平和の大切さや命の尊さを考えてみてはいかがでしょうか。
ところで、今年、霞ヶ浦海軍航空隊がこの阿見町の地に大正11年に開隊して、100年を迎えるのを記念して「霞空100年記念展」を開催中です。当館が所蔵している霞ヶ浦海軍航空隊関連の写真や資料を特別展示しています。
常設展示に加えて企画展示が通常料金で観覧でき、たいへんお得になっています。是非ご来館ください。