休館中の出来事を紹介します。
4月29日一般社団法人土浦青年会議所4月例会「予科練平和学習作文コンクール」表彰式に出席してまいりました。
一般社団法人土浦青年会議所様は、平和学習として、次世代を担う子供たちに戦争に関する歴史を学ぶ機会をつくり、戦争の惨禍を次代に伝えていく取り組みを行っています。その一環として、小中学生を対象に予科練平和学習作文コンクールが開催されました。
表彰式は、時節柄リモートで行われ、入賞したお子様たちも各ご家庭から出席していました。私も予科練平和記念館館長賞の表彰を行いました。人生で初めて、自分の名前が贈呈者になった賞状です。
入賞されました皆様、おめでとうございました。
また、当日は当記念館歴史調査委員中川龍氏が、予科練の史実を後世に語り継いでいかなければならないという強い気持ちを込めて、「知られざる予科練~純真無垢な少年達の辿った道~」と題した記念講演を行いました。
次世代を担う子供たちに、戦争に関する歴史を学ぶ機会をつくる今回の作文コンクールは、戦争の惨禍を次代に伝え、平和に対する意識を高める取り組みとして、当記念館の設立趣旨とも合致する企画であり、一般社団法人土浦青年会議所中川理事長様を始め、青少年育成委員会稲本委員長様、関係の皆様には心から敬意を表します。
さらに、5月8日には、今回の予科練平和学習作文コンクール開催を記念し、オリーブの木の記念植樹が当記念館敷地で行われました。オリーブの花言葉が「平和」であることから、記念樹に選ばれました。記念植樹の場所は、陸上自衛隊武器学校雄翔館側に屋外展示されている回天模型の脇です。
応募された作文を読ませていただきましたが、戦争の惨禍を二度と繰り返さないためにも、時代を担う子供たちに、戦争の歴史、命の尊さと平和の大切さを伝えていくことが、現代に生きる我々大人の責務であるということを改めて感じました。当記念館としても、戦争の歴史を正しく後世に伝え、命の尊さと平和の大切さをさらに積極的に発信していかなければならないと誓ったところです。
オリーブの木は、平和の象徴です。植樹したオリーブの木の成長とともに、平和学習の取り組みの輪が広がり、戦争のない平和な地球となることを祈ります。