8月に想うこと

8月 2nd, 2020

今年の梅雨明けは、太平洋高気圧の勢力が弱いことにより梅雨前線が北上しないため、だいぶ遅れてしまいました。また、九州や東北などでは豪雨による河川氾濫等により多くの方が被災され大変なご苦労をされております。あらためて被災された方にお見舞い申し上げますとともに一日も早く普段の日常を取り戻されますことをお祈りいたします。

さて、8月は予科練平和記念館にとっては特別な月でもあります。1945年8月15日は日本が組織的な戦争を終結した日であり、記念館としましても例年無料開館にてお客さまをお迎えしておりましたが、今年は、新型コロナウイルス感染症予防のため、入館に際し事前予約制をとったことにより無料開館を中止とさせていただきました。

例年、8月の土・日曜日とお盆時期は、多くの来館者でにぎわっており、新型コロナウイルスの感染を予防する観点から、1日の入館者を制限してご観覧いただくことといたしました。遅れて授業が再開した小中学生や高校生もやっと夏休みに入り、記念館といたしましても多くの児童・生徒さんに来館いただき、予科練を中心とした町の戦史の記録を学んでいただきたいとイベント等も予定しておりましたが中止とさせていただきました。このような状況の中で記念館を運営いたしておりますことをご理解いただき、ご来館なさる場合は、事前にご連絡をいただきますようお願いいたします。

8月は子供たちにとっても特別な月でもあります。もちろん家庭学習も大切ですが、それにもまして様々な体験をとおし子供たちの成長を促す時期でもあるように思います。海や山に家族と出かけたり、友達とプールで水遊び、クワガタムシやカブトムシの捕獲など、普段できないことを、おもいっきり体験できる月でもあります。私も小学生の頃は毎朝、上級生に連れられてラジオ体操、午前中は学校から出された宿題を懸命に取り組み、午後から友達と毎日、霞ケ浦や林の中を駆けまわり、顔を真赤にして遊んだものです。

今年の夏休みはどのような生活をしているのでしょうか。新型コロナウイルスの影響により、夏休み期間が短縮され、計画していた家族旅行もこの状況の中では自粛せざるを得ないのではないでしょうか。地区のお祭りや町の一大イベントである「まい・あみ・まつり」も中止になり、子供たちの楽しみがなくなってしまったことは、とても残念に思います。

各地で感染者が増えております。大人たちも子供たちもそれぞれに日々の生活の中で新型コロナウイルスを意識しながら生活しなければなりません。感染予防には細心の注意を払い、少しでも思い出深い夏休みを過ごしていただきたいと想うばかりです。