旧鹿島海軍航空隊跡地

12月 2nd, 2018

11月14日に航空自衛隊熊谷基地司令の石村空将補から感謝状をいただきました。ありがとうございました。航空自衛隊熊谷基地は第4術科学校と航空教育隊第2教育群があり、新しい隊員の教育と訓練及び新隊員課程や幹部課程を卒業した隊員へ様々な訓練を行っています。熊谷基地からは毎年大勢の隊員が研修に来ていただいています。

先日 美浦村にある旧鹿島海軍航空隊跡地を対象とした内覧会があり、予科練歴史調査委員会委員と共に参加しました。鹿島海軍航空隊は、阿見町にあった霞ヶ浦海軍航空隊の水上班が移転して昭和13年に開隊しました。水上機の操縦訓練を行う練習航空隊であり、霞ヶ浦湖岸に水上機用の滑走台が設けられ、予科練出身の飛行練習生が93式水上中間練習機で猛訓練を行いました。戦後残された施設は東京医科歯科大学が霞ヶ浦分院として使用しましたが、その後北側の一部に国立環境研究所が置かれ、他の区域を美浦村が取得しました。

今回視察したのは美浦村が取得した区域で、鹿島海軍航空隊の本部庁舎や気缶場(ボイラーが設置されている)、自力発電所、号令台、自動車庫などが当時のまま残っており(本部庁舎は東京医科歯科大学霞ヶ浦分院により内部が改造されている)、他にも滑走台(スベリ斜面)やカタパルト跡、ポンドなどが残されていて、一部は土木学会選奨土木遺産に認定されている貴重な戦争遺跡です。戦争の記憶を伝える遺跡として保存・継承を進めていくことを期待します。

15日(土)午後2時から、講演会「日露戦争と乃木大将」を開催します。講師は予科練歴史調査委員会委員の大橋良一さんです。今回はかすみ公民館で開催します。車の方は記念館駐車場を利用していただき、バスで送迎いたします。

21日(金)午後5時30分から、記念館内20世紀ホールで「ウィンターコンサート」を開催します。土浦第三高等学校吹奏楽部の皆さんに、クリスマスの曲や若鷲の歌などを演奏していただきます。生徒の皆さんが練習を積んだ演奏をお楽しみください。コンサートの入館は無料で予約の必要もありません。

天皇誕生日の23日(日)に、当館は入館料が無料になります。この機会にご家族や友達と一緒に記念館をご覧ください。

早いもので、年末になりました。今年は来館者の数が累計で50万人を超えました。大勢の皆様にご来館いただきまして、ありがとうございました。