このところ雨の日が多く、また冷え込むこともあり、風邪なのかマスクをしている人が増えているようです。
この時期は来館される方が多くなります。しかし今年の10月は、台風が関東地方を通過し雨の日が続いたこともあり、いつもの年よりも少なくなり残念です。
酒保(しゅほ)について
日々厳しい訓練に明け暮れていた予科練生ですが、外出できる日曜日や、夕食後に設けられた自由時間を楽しみにしていました。夕食後は「酒保(しゅほ)」で飲食を楽しみました。
「酒保」というのは、海軍独特の名称で、売店のことです。
日用雑貨や菓子類、うどんやお汁粉などを販売している売店で、夕食後が「酒保開け」となり、温習までの自由時間に利用することができました。
各分隊に酒保係をおいて分隊ごとにまとめて注文し、酒保係が受け取って予科練生に渡しますが、うどんや汁粉などは券で渡され、食堂へ行って券と引き換えて食べました。
土浦海軍航空隊では昭和18年に、休憩所を兼ねた酒保である「雄飛館」が新しく建てられました。「雄飛館」は二階建てになっており、一階は大食堂で汁粉やうどんなどは、ここで券と引き換えて食べました。二階は畳を敷きつめた座敷で、電気蓄音器や本棚が備え付けられていて、予科練生が横になってくつろぐことができました。
甘いものを食べられ、しかも畳の上でくつろげた「雄飛館」は、予科練生の憩いの場所だったことでしょう。
酒保の様子
倶楽部について
予科練生は日曜日が休日であり、外出を許されました。外出できるところは、軍で決められていました。まず、隊外の酒保である海仁会下士官兵集会所(霞台にあった)があり、他にも倶楽部や指定食堂がありました。
倶楽部というのは一般の民家で、土浦海軍航空隊が民家と契約し予科練生が休日にくつろぐ場所として使わせてもらいました。
倶楽部は分隊ごとに1~2軒指定していて、土浦海軍航空隊周辺に30軒以上あったようです。また土浦市にも倶楽部はありました。
「練習生心得」により倶楽部の使用について規定していました。
- 和気靄々のうちに英気を養い、明日の活動に備うべし。かりそめにも放逸に流れ、不体裁をあえてし、あるいは飲食に節制を欠き、健康を損するがごときことあるべからず。
- 碁、将棋、蓄音器などは許可するも、野卑なる俗歌などは放唱すべからず。
(三)~(五)省略
このように、休日に予科練生が倶楽部で過ごす場合でも、行動について厳格に決められていました。一方で、倶楽部になっていた民家の人たちは、練習生を家族のように温かく見守りながら接してくれたようです。
「まい・あみ れんこんマルシェ」を開催します。
12日(日)午前9時から、記念館の駐車場と隣の霞ヶ浦平和記念公園内で開催します。
阿見町のれんこんを直売するほか、れんこんケーキ、れんこんせんべいなどレンコン使ったお菓子を販売します。また、阿見町の特産品を使ったグルメコーナーや、ミニトレイン、めだかすくい、バルーンアートなどお子様が喜ぶコーナーも設けます。
12日(日)と13日(月)の2日間、あみ大使 諏訪原寛幸さんの「戦国武将イラスト展」を開催します。イラスト展の入場は無料ですので、ぜひご来館ください。
売店に新商品が並びました。『さくら』と『勝ち虫 赤とんぼ』という可愛いマスコットです。『さくら』が1,000円、『勝ち虫 赤とんぼ』が800円で販売します。どうぞ、お買い求めください。