「海軍航空隊ものがたり」をご紹介します。

6月 12th, 2014

 梅雨に入りました。

 正月を迎え、新年を言祝いでから半年が経ってしまいました。日が長くなったと喜んでいたら、まもなく夏至を迎えるのですね。

 今年こそ充実しているような、なんとなく今年も過ぎて行っているような、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。

 

 さて、予科練平和記念館では「海軍航空隊ものがたり」を、3月末に上梓しました。

 これは「阿見と予科練」「続・阿見と予科練」に続く第3集になります。

 海軍航空隊ものがたり

 予科練平和記念館には歴史調査委員という近代阿見町の歴史を中心に調査・研究している先生方がいらっしゃいます。

 先生方のご成果は、あるときは展覧会に、またあるときはこうして本になり、余すところがないまるで茨城特産のアンコウのようなものです。

 予科練平和記念館職員もたいへんお世話になっています。

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 海軍航空隊ものがたりは8章から成り立っています。

 

「第1章 予科練」

・戦没予科練生の家族との便り

・特攻隊「回天」「桜花」「震洋」と予科練

 

「第2章 海軍飛行予備学生」

 

「第3章 霞ヶ浦海軍航空隊よもやま話」

例として、

・阿見町の零戦製造工場

・93式中間練習機の翼布塗料

 

「第4章 阿見町と聯合艦隊司令長官山本五十六元帥」

 

「第5章 阿見町の兵役と銃後の守り」

 

「第6章 予科練万葉集」

 

「第7章 元予科練生・予備学生インタビュー記録及び手記」

例として、

・伊藤進 氏(予科練第1期生)

・角田和男 氏(乙種5期・零戦パイロット)

・塩月昭義 氏(甲種13期・回天搭乗員)

 

「第8章 予科練平和記念館の歩み」

 

 概要も概要ですが、全体像は以上のようになります。

 

 人間には生死の別れという定めがあります。第7章でご紹介した伊藤進さん、角田和男さんも今は故人です。戦争があった時代を生き抜き、そして現代まで長く人生を歩んでこられた方々の言葉には、現代人が発し得ない重みがあります。

 私たちのような戦争を知らない、そして平和のありがたみも本当に分かっているのかどうか危ぶまれる人間たちには、本当に貴重な教訓をこの本から得ることが出来ます。

 

 一人でも多くの方に読んでいただくことを心より願っています。

 

 定価:3,500円

 販売:予科練平和記念館売店

    ※遠隔地にお住まいの方には、書籍代+郵送料、を現金書留でお送りいただくという方法もございます。

     詳細は予科練平和記念館まで。℡ 029-891-3344