雨にも負けず風にも負けず

4月 24th, 2013

みなさま、いかがお過ごしでしょうか。

 

最近は天候が不安定で、暑いくらいの日もあれば、寒い日もあったり、

晴れたと思ったら、急に強い風が吹いて雨が降ってきたり、

なかなか定まらない陽気に、少し振り回され気味な日々が続いております。

 

そんな毎日ですが、生き物たちはたくましく営みを続けているようで、

少し前から、予科練平和記念館のエントランスにツバメが巣作りをはじめました。

 

文字通り、雨にも負けず風にも負けず、

日々作り続けていたマイホームがこのほど完成いたしました。

 

もう少しして家族が増えたら、自慢の家にお邪魔させてもらって、お茶でもごちそう…

いやいや、みなさんにご紹介できたらな、などと考えております。

 

 

 

さて、そんなツバメを横目に見やりつつ、予科練平和記念館では去る4月13日(土)に

生活協同組合連合会との共催企画

平和のおはなし会~“今を生きる人”たちへ~を開催いたしました。

 

 当日は100名を超す方々にお集まりいただきました。

 

内容は二部構成で、

第一部 ヒロシマ・ナガサキでの被爆体験

 

 

県原爆被害者協議会会長の黒川博さん

同じく副会長の茂木貞夫さんにお話をうかがいました。

 

第二部 加奈の小さなおはなし会

 

元茨城放送アナウンサーの加奈さんによる読み聞かせ

絵本や予科練生の遺書などの朗読をしていただきました。

 

ヒロシマ・ナガサキを実際に経験された方々のお話は、

当時の様子を直接知らない私たちに、深く突き刺さります。

 

加奈さんのおはなしは、

時に感情を込めて激しく、時に包み込むようにやさしく響きます。

 

目に涙を浮かべている方もいらっしゃいました。

どんな思いで、おはなしを聞かれていたのでしょう。

みなさんそれぞれが感じ、考えるものがあったおはなし会だったと思います。

 

 

 現在、予科練平和記念館では、4月2日より

企画展「震洋~写真家荒井志朗氏の心象~」を開催しております。

 

震洋特攻隊員に選抜された荒井氏所蔵の写真を展示し、

当時の様子を改めてふりかえります。

 

7月7日までの開催となりますので、お時間のある方はぜひご覧ください。

みなさまのご来館を心よりお待ちしております。

 

 

 

時が過ぎるのは早く、気づけば桜が散り、春がせわしなく過ぎていこうとしています。

寒暖の差がはげしい日々が続きますが、みなさまお体ご自愛ください。

「さくら」と「おまつり」

4月 11th, 2013

おはようございます。こんにちは。もしくは、こんばんは。

4月に入りまして初めての当ブログの更新となります。

なかなか寒さが抜けない日が続いていましたが、ここ一週間で急に暖かくなり、ようやく春らしくなりました。暦の上では立春はずいぶん前に過ぎましたが、なかなか季節と天気は難しいです。

さてそんな中、春らしい名前のイベント「あみさくらまつり」の一日目が、去る4月7日(日)に、予科練平和記念館の敷地内で開催されました。

7日(日)、14日(日)の2週に渡るイベントの一日目で、お隣の陸上自衛隊土浦駐屯地武器学校も4月6日(土)、7日(日)に一般開放ということもあり、前日からまさにお花見シーズンと言った雰囲気。

 

 …の筈でしたが、前日土曜日は生憎の雨。風も強く、天気予報やニュースでは外出をお控えくださいとまで言われていました。本当に季節と天気は難しい。

 

   

 

春の薫風はどこへやら、急な天気の変化に不安を抱えつつ、当日の朝を迎えましたが…

 

 

 

 

 

  

晴れました。

ほっと胸をなでおろしはしたものの、前日同様に風は強く、じっとしていると飛ばされそうなほどです。

イベント名にもなっている桜は前日の雨と風でほとんどが散っており、葉桜が目立ちました。

のんびりお花見。とは言い難い天気となってしまい非常に残念です。

翌週14日(日)に控える「あみさくらまつり」2日目は、緩やかな天気になって欲しいものですね。

 

 

ところで、さくらと言えば、特攻機『桜花』や、軍歌『同期の桜』に表されるとおり、予科練や特攻隊とは縁のある花です。潔く散る姿が、武士の時代から続く自己犠牲の精神の象徴とされ現在でもさくらのイメージの一面として度々語られます。

また、現在ではそう言った意味は薄れてしまっていますが、「お祭り」の元々の意味は、神様や神霊を祀る「お祀り」と同じものです。口に出してみると「おまつり」で音も一緒ですね。

来週の「あみさくらまつり」に参加しつつ、予科練平和記念館や雄翔館で、散りゆく桜を見ながら予科練生に思いを馳せてみるのも良いのではないでしょうか。 

 

予科練平和記念館について、これからの予定としては、4月13日(土) には生活協同組合連合会との共催企画「~平和のおはなし会~“今を生きる人たち”へ」が行われます。当館のラウンジを使用し、参加は無料です。

10:00~12:00の予定で、第一部と第二部に分かれており、第一部はヒロシマ・ナガサキの被爆体験者の黒川さん、茂木さんから当時の体験をお聞きします。

第二部では、元茨城放送アナウンサー・現あみ大使の加奈さんの朗読会になります。

また、4月14日(日)にはかすみ公民館にて、当館でも調査員として活動していらっしゃる元甲種第14期予科練習生の戸張 礼記さんが講師を務める講演会「過去を知って未来に伝える」が開催される予定です。15:30からの1回講演ですので、これらのイベントも併せて足をお運びくだされば幸いです。