学びの夏

9月 19th, 2011

 4月に新年度が始まりおよそ半年が経とうとしています。

 

  今年度、新しい環境に入った人たちには「ようやく慣れてきたかな」と実感が湧いてきた頃でしょうか。また、半年後に進学や就職を控えている人たちには「あと半年になったのか」と、あらためて考えると残りわずかな現在の生活を惜しむ心が生まれてきている頃でしょうか。

 

 先日、中秋の名月を陰りない満月で見られたことは、何かと落ち着かない日々を重ねてきた私たちへの光明だったようにも思えます。古くから、満月は円満具足の象徴として信仰を集めてきました。月は暗闇の一隅を照らす存在としても拝まれています。私の未だ幼い子どもたちは「今日は明るい夜だねぇ」と言っていました。

 

 さて、今日はこの夏休みに阿見町近代の歴史について学んだ小学生をご紹介します。

 

 彼の名前は永田響(ひびき)君、阿見第一小学校の5年生です。

 

 当記念館が8/7(日)に開催した「戦跡を巡る」にもお母さんと一緒に参加してくれました。また、過日「美しくも力強い存在」というタイトルのブログでご紹介した山梨県の河口湖自動車博物館を訪問したとき、お母さん共々バッタリと再会し、浅からぬご縁を感じさせてくれる永田君です。自動車博物館でも職員の方に飛行機のことを詳しく聞いていましたし、当記念館にも度々足を運んでくれ質問をしてくれるなど、なかなか熱心に学習する小学生という好印象を私はもっています。

 

 

 

 お母さんの話では、今春、予科練平和記念館に来ていただく機会があり「目から鱗が落ちる」ではないですが、地元の歴史について関心を深め、予科練や阿見町の歴史について夏休みには学習してみようという気持ちになったそうです。

 

 予科練平和記念館の活動主旨には、阿見町の歴史をこどもたちに正確に伝え平和を作り出す考えを持ってもらうことがあります。永田君の今回の取り組みには予科練平和記念館としてもたいへん感謝しています。ありがとうございます。

 

 今後も、1人でも多くの方にご来館いただき、いろいろなことを考えていただくために、広報に努めるのはもちろん、工夫を忘れず運営に努めて参ります。忌憚のないご意見も、どうぞお寄せ下さい。