昭和の日

4月 29th, 2011

みなさんこんにちは。

今日は「昭和の日」。昭和天皇のお誕生日です。

「国民の祝日に関する法律」によれば、「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を

顧み、国の将来の思いをいたす」日なのだそうです。


いつの日か3月11日も、この辛さを忘れずに、たくさんの人が安心して暮らせる国になるよう

思いをいたす記念日になるのでしょうか。


昨日、東日本大震災で亡くなられた多くの方が四十九日をむかえられました。


心より、ご冥福をお祈り申し上げます。

記念館のぼたん桜も、空に向って何かささやくように小さく揺れていました。




話は変わりますが、NHK朝の連続テレビ小説「おひさま」。

皆さんはご覧になっていらっしゃるでしょうか。

先日、主人公陽子の兄茂樹が、予科練を受験する決意を父親に伝えるシーンが

ありましたね。


実はドラマの撮影にあたり、予科練平和記念館も少しですが協力させていただいております。

茂樹に関するシーンで手紙や写真などが出てきたら、ちょっとご注目くださいね。


当館に調査にいらっしゃったご担当の方も、とても熱意を持ってドラマ制作にあたっておられました。

私たちも、こんな素敵なドラマに少しでも関わることができて、とても光栄です。

美しい自然の中で少しずつ大人へと成長していく陽子たちは、

やがて来る太平洋戦争という大きな渦の中で、

どのように生きていくのでしょうか。

今この不安な時代を生きる私たちにも、何か共通するものがあるかもしれません。

 皆さんも、朝8時からの15分、ぜひご注目ください。


連続テレビ小説「おひさま」HP

http://www9.nhk.or.jp/ohisama/



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さて、これまで、私学芸員Wがこのブログを担当してまいりましたが、

来月より、新しく配属されました学芸員Aも登場することになりました。

今までとはまた違った視点で、予科練平和記念館のあれこれを

皆さんにお届けしてまいりますので、

どうぞお楽しみに。


予科練平和記念館は、ゴールデンウィーク中休まず開館しております。

JAF会員証・いばらきキッズクラブカード・漫遊いばらきファンクラブ会員カード・

SDカードなどご提示いただくと入館料が割引になるカードが増えましたので、

お持ちの方はぜひご利用ください。


第3回所蔵資料展がはじまりました

4月 26th, 2011

みなさんこんにちは。

今日の予科練平和記念館の窓からは、流れる雲の隙間から

青灰色の空がのぞいているのが見えます。

時々鳥が横切っていきます。


今日はチェルノブイリ原発事故から25年目の日だそうです。


この間の日曜日でしたでしょうか。記念館に福島からの

お客様がいらっしゃいました。

ご自宅が原発から20キロ以内だそうです。


もう、戻れないんだよ・・・。


とおっしゃっていました。


何とも申し上げることができず、いたたまれない気持ちでいっぱいでした。


記念館の窓口では、東日本大震災義援金への募金箱を置いておりますが、

現在までの6日間で、47,688円が集まりました。ご協力ありがとうございます。

みなさんのお気持ちは、必ず、被災されて苦しんでおられる方々の

お役にたつものと思います。


先日、記念館でも職員が少しずつ出し合って

茨城新聞社さんを通じて寄附させていただきました。


みんなで、できることを続けていく。

とても必要で、とても良いことだと思います。




さて、本日より第3回所蔵資料展「予科練生の資料館―銀田コレクション展」が

はじまりました。

震災の影響で、1ヶ月遅れでのスタートになります。


今回は、甲種第15期生だった銀田捷(まさる)さんが、戦後50年かけて収集していた

旧海軍関係の資料や図書、模型など205点を展示しています。


銀田さんは、新潟県の自宅の2階に収集した資料約780点を展示しており、

仲間からは「銀田予科練資料室」と呼ばれていたそうです。

残念ながら、ご本人は平成8年にお亡くなりになりましたが、

残された資料は、7年後の平成15年に奥様より阿見町に寄贈されました。

七畳半という広さだった銀田資料室に少しでも近い雰囲気でご覧いただけるよう、

会場を狭くして資料を展示しています。




制服類をケースに入れずそのまま展示していますので、

会場内はそこはかとなく古い衣類のにおいがして、なんとなくリアルな展示になっています。


甲種第15期生は1944(昭和19)年9月から、4回に分けて36,717人が入隊しています。

戦局の悪化により訓練は途中で中止されてしまい、練習生は航空隊の警備にあたったり

本土防衛のための陸戦隊となったりしました。

そうした経過があるぶん、予科練や海軍、飛行機などに対して強い想いが

あるのかもしれません。

彼らがどのような気持ちで戦後を過していたのか、想像していただけたらと思います。


会期は6月12日(日)までです。

ご来館の際にはぜひご覧下さい。

館のとなりの公園のつつじもきれいに咲き始めました。



~開館に思う~

4月 22nd, 2011

平成23年4月19日(火)大震災発生より40日振りに
開館いたしました。

“待ちに待った開館”

1ヶ月余り待機していた解説員の皆さんが水を得た魚のように
生き生きと復活いたしました。更なる活躍を期待しております。

1週間程前の決定でありましたので各方面へのお知らせが
滞ったことが残念に思われました。
しかし、開館日4月19日(火)40名様、そして
4月20日(水)は何んと140名のお客様がおいでになりました。

“待ってたよ、良かったね、これからも頑張って下さい”と
お客様より言葉を頂きました。誠に有難く、とても感激いたしました。

この感激を忘れずにこれからも多くのお客様が来館されますよう
日々精進してまいりますのでどうぞご支援よろしくお願いいたします。

また、大震災による被災地の皆様におかれましては
まだまだ寒い日が続くようですのでどうぞお体をご自愛のうえ
普段の生活が一日でも早く訪れることをお祈り申し上げます。

館 長 糸賀富士夫

共に生きよう

4月 21st, 2011

みなさんこんにちは。

今日はうす曇。すこし肌寒い予科練平和記念館です。

茨城新聞、常陽新聞朝刊に記事を載せていただいたおかげか、

昨日はたくさんのお客様がお見えになりました。

ありがとうございます。


大きな被害を受けた地域の方たちは言わずもがなですが、ここ茨城でも

まだまだ余震が続き、不安な日々を送っていらっしゃる方も多いと思います。

当館では、皆さんを応援する気持ちもこめまして、

4月26日(日)まで無料でご覧いただいております。

よろしければ、ぜひお運びください。



また、窓口では、東日本大震災義援金の募金も行なっております。



お預かりした支援のお気持ちは、日本赤十字社の東日本大震災

義援金に全額寄附させていただきます。

ご来館の際には、ご協力いただけましたら幸いです。


窓口で、本日は無料でご覧いただけますとご案内すると、

じゃあ、チケット代人数分ねとおっしゃって、その金額を寄附してくださる

お客様がたくさんいらっしゃいます。

帰りがけに入れてくださるお客様もいらっしゃいます。

とても嬉しいですね。


・・・と、嬉しそうに伝えてくれる窓口担当の展示解説員さん。

お客様の善意で、我々スタッフも元気をいただいております。

本当にありがとうございます!



そういえば、海外で活躍する日本のサッカー選手が出演していたCMが

ひとときよくテレビで流れていましたが、皆さんはご覧になられたでしょうか。

ドイツ・シャルケ04で活躍している内田篤人選手のシャツに、

「共に生きよう」と書かれていたのが印象的でしたね。

「頑張れ」とか「信じてる」という言葉は、なんとなく少しクールな感じが

しないでもないのですが、

「共に生きよう」は、苦しみや悲しみを引き受けて分かち合う、

とてもあたたかくて強い言葉だなと思って、感動しました。



予科練平和記念館で募金をしてくださるお客様のお気持ちも、

同じ日本に「共に生きる」ということの一つの表れなのだと思います。



シャルケは、現在欧州チャンピオンズリーグで4位。

インテル・ミラノの長友選手との日本人対決は話題になりましたね。

(ちなみにこの試合の観客数は5万3千人とか・・・阿見町の人口を軽く超えています。)


内田選手は以前鹿島アントラーズ(本拠地:茨城県鹿嶋市)に所属していたこともあり、

こうして世界を相手に活躍している姿を見られるのは、いち茨城県民としてとても嬉しいです。



アントラーズのホームスタジアムである「鹿島スタジアム」も、残念ながら

今回の地震で被害を受けてしまいました。

 日本のサッカー界にもいろいろと影響がでているようですが、

厳しい世界で頑張る内田選手の姿が、日本中の人に勇気を

与えてくれるのみならず、

鹿島でプレーする選手や地元の人たち、Jリーガーやサッカー選手を夢見る

たくさんの子どもたちにも大きな励みになっていると思います。

 子どもが好きだというやさしい内田選手。

26日(火)のマンチェスターユナイテッド戦、応援しています。



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さて、話しはかわりますが、予科練平和記念館のラウンジに新しい絵本がはいりました。



色とりどりの表紙が、ラウンジにいろどりを沿えてくれています。



一見こわいお話しかなと思いきや、最後はほのぼのしてみたり、

かわいらしい絵につられてみていると、とても重いテーマを扱っていたり。

絵本の世界は奥が深いですね。

個人的には、レオ=レオニの「あいうえおの き」が素敵だなと思っています。


今、被災地に絵本を送るプロジェクトが行なわれています。

絵本はお子さんの心を安定させてくれるそうです。

大人の心も癒してくれそうですね。

ラウンジはチケットが必要ありませんので、どうぞお気軽に読みにいらしてくださいね。

お待ちしております。


再開日が決まりました

4月 15th, 2011

みなさんこんにちは。

ここ何日か、福島~茨城~千葉~長野~新潟あたりで

大きな余震がありましたね。

みなさんのいらっしゃるところは大丈夫でしょうか。

まだまだ予断を許さない状況が続いています。

どうぞお気をつけてお過ごし下さい。


さて、予科練平和記念館は、東日本大震災後長らく臨時休館させていただいておりましたが、

4月19日(火)より再開の見通しとなりました。

ご迷惑をおかけいたしまして、大変申し訳ございませんでした。

なお、4月19日(火)から24日(日)までは入館料が無料となりますので、

この機会にぜひご来館ください。



今、予科練平和記念館は春まっさかりです。

この写真は3日前に撮影したものです。




今日はこんな感じです。

ここしばらく暖かく、風が少し強かったので、花びらが芝生に散ってしまっています。

その代わり、若葉が顔をのぞかせてきました。




館の裏手の臨時駐車場の土手から、たくさんのつくしが顔を出していました。



近くのハス田では、ぽかぽかの太陽のもとで白鷺がじっと佇んでいて、

どこからかカエルの鳴き声が聞こえます。


東北からも桜の便りが届くようになりました。

春の暖かさと命が芽吹く力強さが、少しでも被災された方の心をあたためてくれますように。


館長日記

4月 13th, 2011

大震災発生より一ヶ月が過ぎました。
被災地はまだまだ大変な生活をしております。断水、停電、食料品と燃料の
不足、生活に必要なものが不自由しております。

ここ予科練平和記念館周辺は、特に大事には至らなかったので、かなりの
物資が流通するようになりましたが、物の有難さ、節約の大切さを身を持って
体験しました。

“喉元過ぎれば、、、”と申します。

予科練生が国のため、家族のため、そして平和のため身を挺して戦地へと
飛び立った事を考えますと、私たちは被災地の人々のことを思い、
心をひとつにし、一日も早い復興を願わずにはいられません。

霞ヶ浦の水もぬるみ釣り人を見かけるようになり、春霞のなかにうっすらと
筑波山が姿をとどめております。
また、海軍道路の三本の大木の桜は、今年も綺麗に満開となり、当時を
偲ばせております。

“必見、、、”

大震災により皆様には大変ご心配をお掛けしましたが、平成23年4月19日より
開館することとなりました。
多くの人たちに予科練生の思いを届けたいと思います。
職員一同ご来館をお待ちしております。

平成23年4月13日  
館長 糸賀 富士夫

 

桜が咲きました

4月 7th, 2011

みなさんこんにちは。

新年度を迎えて、いかがお過ごしでしょうか。

新しい学校、新しい職場、新しい部署などで新たな生活を

スタートさせた方も多いことと思います。


予科練平和記念館でも、館の建設に携わっていた職員が異動になりました。

準備段階から担当していた方でしたので、とても残念ですが、

新たに迎える職員とともに頑張っていきたいと思いますので、

今後とも予科練平和記念館をよろしくお願いいたします。



さて、ここ2~3日春らしい暖かい日が続いたおかげで、

予科練平和記念館でも桜が開花しました。

なんだかすごい構図の写真になってしまいましたが・・・こんな感じです。



まだ1分咲きといったところですが、今日もぽかぽかとあたたかいので、

ブログを書いているこの時にも、まさに花開いていくつぼみがあるかもしれません。


冬の間、枯れた色になっていた周りの芝生にも、新しい葉が少しずつ

顔をのぞかせてきました。

あたたかさの違いなのか、縁石に近いほうから色が変わってきています。



目に見える春がきてくれたことが、本当にうれしいです。


福島、宮城、岩手では、桜の開花予想が4月20日ごろとなっています。

東北に桜の便りが届く頃には、より多くの方に少しでも日常が戻っていますよう、

ニュースを見て毎日感じる不安や胸の痛みが少しでもなくなっていますよう、

祈っています。