終戦の日

8月 19th, 2022

8月15日は77回目の「終戦の日」でした。当日は、戦没者を追悼するとともに、平和の大切さ、命の尊さを考える特別な日として、無料で開館しました。

コロナ禍以前は、平均1,000人を超える入館者がありましたが、今年は、新型コロナウイルス感染対策で入館制限を行っているため、限られた人数の入館となってしまいましたが、入館制限枠ほぼ一杯の372名のご入館をいただきました。

入館制限で、ご入館いただけなかった皆さんには、たいへんご迷惑をおかけし申し訳ございませんでした。

さて、館長職に就いて初めての終戦の日を迎えました。今年は、戦争関連の新聞記事や番組を目にする機会が多かったように感じました。ロシアによるウクライナへの軍事侵攻のせいなのか、単に個人的に館長職という立場にあるせいなのか、よくわかりませんが・・・。当館の学芸員曰く、例年この時期になると戦争関連のマスコミ取材が増えるとか。

いずれにしても、今日の平和は、先の大戦における、多くの尊い犠牲の上に築かれていることを忘れてはなりません。

しかし、戦後77年を迎え、戦争を知らない世代が多くを占める世の中になり、戦争体験者から体験談を聞く機会が減っていく中、後世に戦禍をいかに伝えていくかが課題となっています。

当館は、予科練の歴史や阿見町の戦史の記録を保存・展示し、次の世代に正確に伝承し、戦争を知る世代と知らない世代との架け橋になり、悲惨な戦争を繰返すことのない平和な社会の建設に寄与することを目的としています。

是非、ご来館いただき、改めて、平和の大切さや命の尊さを考えてみてはいかがでしょうか。

ところで、今年、霞ヶ浦海軍航空隊がこの阿見町の地に大正11年に開隊して、100年を迎えるのを記念して「霞空100年記念展」を開催中です。当館が所蔵している霞ヶ浦海軍航空隊関連の写真や資料を特別展示しています。

常設展示に加えて企画展示が通常料金で観覧でき、たいへんお得になっています。是非ご来館ください。

 

 

 

企画展「霞空100年記念展」を開催しています

8月 13th, 2022

企画展「霞空100年記念展」が8月11日から開催しています。

コロナ禍で休館やイベントの中止を余儀なくされましたが、3年ぶりに開催する企画展は、霞ヶ浦海軍航空隊がこの阿見町の地に大正11年に開隊して、今年で100年を迎えるのを記念して「霞空100年記念展」と題して、当館が所蔵している霞ヶ浦海軍航空隊関連の写真や資料を特別展示しています。

赤とんぼ(九三式中間練習機)模型 

 

「霞空100年記念展」

 開催期間 8月11日(木)から10月30日(日)まで

 休館日  月曜日(月曜日が祝日の場合は火曜日)

 開館時間 午前9時から午5時まで(最終入館午後4時30分)

 観覧料  大人500円(団体20名以上400円)

      小人300円(団体20名以上240円) 小・中学生、高校生

現在当館では、新型コロナウイルス感染対策として30分あたりの入館者数25名の上限を設けています。ご来館の際には、当館ホームページ(https://www.yokaren-heiwa.jp/)または電話(029-891-3344)にて事前予約をお願いしています。

なお、団体の場合は事前に電話で予約状況の確認をお願いします。

また新型コロナウイルスの感染状況により、中止になる場合があります。最新情報については、ホームページやTwitter,Facebookを確認してください。

 

 

 

 

 

3年ぶりのイベント開催

6月 14th, 2022

当館主催のイベントを3年振りに開催します。

コロナ禍での最初のイベントは、館内スタディーツアーと歌語りを合わせた「スタディーコンサート」です。

 山本晴美歌語り「万歳峠」

 開催日 7月16日(土)

  プログラム 

  16:00~17:00 館内スタディーツアー(当館展示解説員による全館案内)

  17:15~19:15  山本晴美 歌語り「万歳峠」

ご観覧を希望する方は、6月15日から電話(029-891-3344)で先着順50名様で受け付けています。観覧料は無料です。

チラシのご案内は下記をご覧ください。

2022.7.16歌語りチラシ

今回の企画は、今年の3月に開催を予定していましたが、新型コロナウイルス感染拡大に伴い中止となったものです。

コロナ禍で休館やイベントの中止を余儀なくされましたが、今年度は、企画展2回、講演会(今回を含めて)4回を計画しています。準備ができご案内いたします。

 

 

6月10日は『阿見大空襲の日』です

6月 8th, 2022

今年は平年より少し早い梅雨入りとなり、また今日は梅雨寒の天気ですが、いかがお過ごしでしょうか。

6月10日は阿見町にとって特別な日です。

昭和20年6月10日に当時予科練生の訓練が行われていた土浦海軍航空隊とその周辺地区が、米軍のB29爆撃機による大規模な空襲を受け、370人を超える方が亡くなりました。

当館では、大勢の人が犠牲になった『阿見大空襲の日』を皆様に知っていただくため、そして、その惨状を忘れず伝承するため、毎年6月10日は特別な日として無料で開館しています。

展示室6番目「窮迫」というテーマの部屋で、空襲を再現した映像をご覧いただくと、6月10日がどのような空襲であったか実感していただけると思います。

そして今、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が続いており、破壊された街や犠牲となった人々の映像に触れるたびに、その惨状に心が痛み、改めて戦争の悲惨さと平和の大切さを痛感せずにはいられません。

当館は、予科練の歴史を次の世代に正確に伝承し、命の尊さや平和の大切さを考えていただくことを使命としています。

多くの皆さんにご観覧いただき、戦争の悲惨さと平和の大切さを改めて考えていただきたいと思います。

なお、新型コロナウイルス感染対策のため入館者数を制限させていただいています。ご来館の際には、事前のご予約(029-891-3344)をお願いします。

 

 

 

5月29日は無料で観覧できます

5月 17th, 2022

5月29日に公益財団法人海原会主催の「第55回予科練戦没者慰霊祭」が、午前11時から当館に隣接する陸上自衛隊武器学校内の雄翔園において執り行われます。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、昨年、一昨年と規模を縮小して実施していましたが、今年は、通常どおり一般の方も自由に入場できます。入場口は予科練平和記念館側になります。武器学校正門からは入場できません。お車をご利用の方は、当館駐車場をご利用ください。なお、新型コロナウイルスの感染状況により、中止または規模を縮小する場合があります。

海原会ホームページ https://yokaren.jp/ 参照

当館は、慰霊祭当日の5月29日は、無料でご観覧いただけます。

なお、感染対策のため入館者数を制限させていただいています。当日は混雑が予想されますので、ご来館の際には、事前のご予約(029-891-3344)をお願いします。

 

※今年度の無料観覧日のご案内

当館では、開館記念日、茨城県民の日など無料でご観覧いただける日を設けています。

5月29日  予科練戦没者慰霊祭の日

6月10日  阿見大空襲の日

8月15日  終戦記念日 ※月曜日ですが開館します。翌16日が休館となります。 

11月13日  茨城県民の日 

2月2日   開館記念日

 

3年ぶりのゴールデンウイーク開館

5月 7th, 2022

風薫る5月となりました。3年ぶりの行動制限のないゴールデンウイーク、皆さんはどのように過ごされましたか。

当館は、昨年、一昨年のゴールデンウイークは、新型コロナウイルス感染拡大に伴い休館していましたが、今年は3年ぶりの開館となり、多く方にご来館いただきました。特に好天に恵まれた後半の3連休は、久しぶりの大入りとなりました。

また、4月17日には、開館以来の来館者が60万人に到達しました。当館は平成22年2月に開館し、毎年5~6万人のお客様にご来館いただいており、12年2か月で累計の来館者が60万人に到達しました。
これもひとえに、当館を支えていただきました多くの皆様方のおかげと心より感謝申し上げます。

当館は、予科練の歴史を次の世代に正確に伝承し、命の尊さや平和の大切さを考えていただくことを使命としています。

ロシアによるウクライナ軍事侵攻が続いている今こそ、多くの皆さんにご来館いただき、戦争の悲惨さと平和の大切さを改めて考えていただきたいと思っています。

 

さて、現在阿見町では「あみっぺスタンプラリー」を10月31日まで開催しています。
町内58か所のスタンプスポットで「あみっぺスタンプ」を集めて賞品をゲットしてください。参加は無料です。
当館もスタンプスポットになっていますので、是非お立ち寄りください。

     

あみ観光協会ホームページ http://www.amikan.jp/

いまだコロナ禍の収束が見通せない状況にありますが、ご来館の皆様が、安全に安心してご観覧できるよう感染対策に万全を尽くして、ご来館をお待ちしています。

感染対策のため入館者数を制限させていただいています。ご来館の際には、事前のご予約(029-891-3344)をお願いしています。

 

来館者が60万人になりました

4月 19th, 2022

今年度より予科練平和記念館の学芸員となりましたyと申します。

これから頑張ってまいりますので、よろしくお願いいたします。

4月も中旬になり、新年度が始まってから少し時間が経過しました。阿見町でも先日まで桜が綺麗に咲き、新年度の開始を祝福しているかのようでしたが、今は緑の葉が茂り、落ち着いた様相を見せています。

当館は今月17日に開館からの来館者が60万人に達しました。記念すべき60万人目となったのは、千葉県市原市から来られた親子2人の皆様でした。

千葉町長と立原教育長から認定証や花束、記念品などを贈呈し、記念として零戦の実物大模型に搭乗していただきました。

当館は平成22(2010)年2月に開館してから毎年5~6万人のお客様にご来館いただいており、臨時閉館していた時期もありましたが、12年と2か月で累計の来館者が60万人となりました。これまで大勢の皆様にご来館いただき、深く感謝申し上げます。

既に来館された方でも、当館の展示資料をすべてご覧になるには、限られた時間では難しいかと思います。ぜひ再度の来館を心よりお待ちしております。また、何度も来館いただける方に、お得な「年間パスポート」をご用意しております。なお、当館では現在、30分ごとの入館者数を25名に制限し、マスクの着用や入り口での検温実施などの感染症対策を実施しております。

これからゴールデンウィークもあり、行楽日和となりますが、新型コロナウィルスの感染者数は依然として高いまま推移しています。

当館では感染症対策を実施の上、連休中も5月2日(月)、9日(月)を除いて開館しております。ゴールデンウィークの連休を機に予科練とはどのようなものだったのかを学びに来館されてはいかがでしょうか。

皆様のご来館お待ちしております。なお、ご来館される際には、電話(029-891-3344)での事前予約をお願いいたします。

予科練平和記念館周辺の桜 今週末が見頃のピーク

4月 8th, 2022

予科練平和記念館周辺の桜散り始めました。今週末が見頃のピークでしょうか?
写真は本日午前9時ごろ撮影しました。

今週末は天気も良さそうです。ご来館をお待ちしています。
ご来館の際には、電話(029-891-3344)で事前予約をお願いしています。

そろそろ筍の季節となりました。阿見町は総面積に対する竹林の割合が茨城県トップクラスで、筍が多く収穫されます。
明日4/9から阿見町筍料理フェア「たけのこほっぺ」が始まります。
町内11店舗がオリジナルの筍料理を提供します。

あみ観光協会ホームページ http://www.amikan.jp/ を参照してください。

 

予科練平和記念館の桜満開です

4月 1st, 2022

本日4月1日予科練平和記念館正面の桜が満開となりました。
写真は本日午後4時に撮影しました。

今日は肌寒い陽気ですが、3月27日に開花してから暖かい日が続いたため、今日満開となりました。
当館周辺の桜は、霞ケ浦からの風の影響を受けて、先日紹介した町内の桜の名所と比べると開花が遅れるようです。

あみ観光協会ホームページ http://www.amikan.jp/

 

当館の新型コロナウイルス感染対策について、本日4月1日から、入館の際の連絡先記入を廃止し、30分当たりの入館者数上限15名から25名に増やしました。

感染対策は緩和しましたが、引き続き、安心、安全にご観覧いただけるよう、職員一同、感染対策を徹底して、皆様のご来館をお待ちしております。

また、確実にご観覧いただくために、事前予約をお願いしています。

「87」~令和3年度を振り返る

3月 31st, 2022

突然ですが、タイトルの「87」の数字は何を示しているかおわかりでしょうか。答えは後ほど。

さて令和3年度を振り返ると予科練平和記念館はコロナ禍に翻弄された1年でした。

緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の適用、茨城県独自の感染拡大市町村の指定など新型コロナウイルス感染拡大防止のための対策が繰り返し発出されました。

当館は、茨城県独自基準で阿見町が感染拡大市町村に指定されたため、4月22日から休館となり、その後緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の適用などで10月末まで休館しました。

第5波の沈静化とともに、11月2日から再開しましたが、それも束の間、年明けから感染者数が激増し、第6波の襲来とともに、再び1月18日から休館となりました。

現在も全国的に感染者数は高止まり傾向にありますが、まん延防止等重点措置の解除に伴い、3月23日から再開しました。

ここでタイトルの数字の答えですが、「87」は、令和3年度1年間の当館の開館日数です。

令和3年度は308日の開館を計画していましたが、実際には87日しか開館できませんでした。3分の1以下の開館日数です。

休館中は、ご来館を計画されていた皆さんには、ご迷惑をおかけしたいへん申し訳ありませんでした。

一方で、休館中の館内では、普段はできない資料のクリーニングや写真撮影などをおこなっていました。2021年9月1日のブログで作業風景を紹介しています。

また、休館中は、Zoomによる元予科練生戸張礼記歴史調査委員の講演を行いました。
館内で講演を行う予定でしたが休館となってしまったため、代替案としてZoomによる講演を行いました。
さらに、学芸員が中学生5クラス195名の生徒さんにZoomで出前授業も行いました。

 

コロナ禍にあって、外出、移動が制限される中、新たな情報発信ツールとしてリモートでの出前授業や講演会にも取り組んでいきたいと考えています。

令和2年1月ころから広がりを見せ始めた新型コロナウイルスは、感染拡大3年目に入りました。もはや終息というよりは、新型コロナウイルスと如何に向き合っていくか、まさに新しい生活様式の実践となっています。

引き続き基本的な感染対策を講じつつ、コロナ禍前の生活に戻ることを切に願っています。