【予科練平和記念館売店からのお知らせ】
こんにちは 本日も新作スイーツが入荷いたしました!
🍋レモンパウンドケーキ
🎃カボチャシフォンケーキ
🫐ブルーベリーシフォンケーキ 各200円
ルバーブジャム 500円
梅ジャム 600円
とってもおいしくボリュームも満点で
ご来館のみなさん大満足のスイーツです👍🏻
新しく梅のジャムも入荷いたしました!
ご来館の際はぜひ売店にもお立ち寄りください💁🏻♀️
完売次第販売終了となりますのでご了承くださいませ。
皆様こんにちは。学芸員Yです。
これからブログでも当館の様子をお伝えしていきたいと思いますので、
よろしければご覧いただけますと嬉しいです☺️
先日、英国よりエアメールが届きました✉️
“Dear Curator”からはじまる手紙の内容は、”British mission”の資料は所蔵しているか、という
お問い合わせでした。
“British mission”とは、1921(大正10)年、航空技術草創期の日本海軍が先進国英国から招いた
パイロットや技術者総勢30名の教官たちです。
日本では「英国飛行教官団」と呼んでいました。
彼らは、できたばかりの霞ヶ浦飛行場(現在の茨城大学農学部一帯 茨城県阿見町)で
日本の海軍軍人を対象に、航空機の操縦、整備、兵器の扱い、写真技術、
落下傘🪂の技術等を伝授しました。
当館では、この英国飛行教官団の一人で、兵器の講義を担当されていた
アーサー・ハットフィールド中尉の写真アルバムを所蔵しています。
※付箋は寄贈者の方が貼られたものです。
調査後はがさせていただく予定です。
アルバムには、“British mission”での来日滞在中に撮られたと思われる貴重な写真がたくさん
貼られています。
これから、アルバムの写真を撮ってまとめ、お問い合わせいただいた方へ
メールをお送りしようと思います。
英国の方でも調査が進んで、また新たな事実がわかるといいなと思っております。
【予科練平和記念館売店からのお知らせ】
ご来館のみなさまに大人気のスイーツが本日も入荷いたしました!
🌱ルバーブシフォンケーキ
🍅トマトシフォンケーキ
🍊フルーツパウンドケーキ
🥜ピーナッツキャラメル塩クッキー 各200円
🍶酒粕棒 300円
お野菜を使ったスイーツはあまり馴染みのない方もいらっしゃると思いますが、今の時期にぴったりのさっぱりしたシフォンケーキでとてもおいしいです!!
パウンドケーキにはたくさんのフルーツが使われており、ボリューミーで大満足です~
入荷分なくなり次第販売終了となりますので、ご来館の際にはぜひチェック✅してみてください!
みなさまのご来館を心よりお待ちしております。
予科練平和記念館周辺の桜は8日に満開となりました。
当初は今年の桜の開花は早まるのではないかと言われていましたが、3月に入ってからの冷え込みで大幅に遅れてしまいました。昨年は、3月26日に満開を報告をさせていただきましたが、今年は昨年より13日遅い満開となりました。
昨日9日の暴風雨にも負けず見頃を迎えています。
ひらひらと舞う花びらは情緒があります。
今週末はさらさらと散る桜になりそうです。
また、現在当館では企画展「甲種第14期予科練の諸相」を5月26日(日)まで開催中です。
今回の企画展では、甲種第14期飛行予科練習生に焦点を当て、入隊から終戦まで紹介しています。常設展に出ていない資料を展示し、より予科練について興味を持ってもらう、知ってもらう展示を行っています。
また、長年当館にて語り部として活躍され、令和5年8月8日にご逝去された戸張礼記さん(元甲種第14期飛行予科練習生)についての展示も行っています。
お花見ついでに、予科練平和記念館にお立ち寄りください。
新年あけましておめでとうございます。
【ドジャー・ブルーの空と予科練平和記念館】
皆様におかれましては新春を清々しい気持ちでお迎えのこととお慶び申し上げます。
予科練平和記念館は、本日4日から通常通り開館しています。
さて、2022年2月に始まったロシアによるウクライナ軍事侵攻はいまだに続いており、さらにイスラエルとパレスチナの紛争が始まり、昨年は、平和の大切さ、命の尊さを考えさせられる1年でした。
そのような中、昨年12月8日から映画「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」が公開されています。当館でも撮影が行われており、映画をご覧になり来館されるお客様が増えています。これを機会に、特に、若い世代の皆さんに戦争と平和について考えていただければと思っています。
また、当館は、今年開館14年目を迎えます。この間、多くの方にご来館いただき、年内には、来館者の累計が70万人を超える見込みです。今後も企画展や講演会などイベントの充実を図り、多くの皆さんにご来館いただけるよう努めてまいります。
皆様にとりまして、健康で幸せな素晴しい年になることを心よりお祈り申し上げます。
戸張礼記さんが2023年8月8日94歳でご逝去されました。
戸張さんは、予科練平和記念館資料収集委員並びに予科練平和記念館歴史調査委員として多年にわたり予科練平和記念館の運営に尽力されました。
また、元海軍甲種第14期飛行予科練習生としてのご自身の経験を「知られざる予科練」と題し、語り部として講演活動に精力的に取り組まれ、平和の大切さ、命の尊さを訴え、平和教育の推進に多大なる貢献をされました。
その「知られざる予科練」の講演の中で、戸張さんは「人間は2度死ぬ 1度目は亡くなった時 2度目は忘れ去られた時」、「2度も死なせないでください。忘れないでくれ。」と語る場面があります。
戦後78年が経過し、戦争を知らない世代が大部分を占める世の中にあって、戦争の悲惨さを未来に継承していくことは、戦争の惨禍を二度と繰り返さないためにも、現代に生きる我々の責務であります。
そこで、当館では、戸張さんの体験談を朗読劇にした「ぼく モグラになった予科練」を制作し、8月19日に初上演しました。
本来ならば、上演のご感想を直接お聞かせいただきたかったところですが、それもかないませんでした。
まさか、初上演が追悼公演になってしまうとは誰もが思ってもいませんでした。
(当日は戸張さんのお席も用意させていただきました。上演当日の様子は8月25日付のブログで紹介しています。)
予科練平和記念館としましては、「ぼく モグラになった予科練」が戸張さんを偲ぶとともに、子供から大人まですべての年代を対象とした、命の尊さと平和の大切さを発信する「語り部戸張さん」亡きあとの当館の看板コンテンツとして上演を続けていきたいと考えています。
予科練平和記念館は、悲惨な戦争を繰返すことのない平和な社会の建設に寄与するため、戸張さんの遺志を受け継ぎ、決して忘れ去られることが無いよう、命の尊さと平和の大切さを発信し続けてまいります。
(2022年4月17日来館者60万人達成セレモニーの際に撮影)
戸張礼記さんのご冥福をお祈りいたします。
こんにちは。学芸員Kです。
8月も終わりが近くなり、秋の到来が近づいてきましたね。
皆さまは秋と言えば何を思い浮かべますか?
さて、タイトルにもあるように、当館では今年度2回目の博物館実習の受入を行いました。
実習の期間は1回目と同じく5日間で、3名の大学生が参加しました。
(1回目の実習のことは、以下のブログにて掲載しています)
https://www.yokaren-heiwa.jp/blog/?p=4187
実習中は、資料のクリーニングや広報文章の作成などの学芸員が普段行っている業務を体験していただきました。
そして、今回も実習生にブログの記事を作成してもらいました!
ぜひお読みください!
~ここから実習生が作成したブログです~
こんにちは。予科練平和記念館にて実習をさせていただいている、博物館実習生です。
皆さまいかがお過ごしでしょうか。1日の中で急に雨が降ったり、気温が高かったりと不安定な天気が続いていますね。台風が近づいているというニュースも出始め、天気予報のチェックが欠かせません。
さて、本日は予科練平和記念館の展示の見どころについて話していきたいと思います。
当館には、展示室が7つあります。展示室1~3については、公式X(旧Twitter)にて紹介しているので、是非ご覧ください。
展示室1:https://twitter.com/yokarenpmm/status/1694914068073849021
展示室2:https://twitter.com/yokarenpmm/status/1694907952191119397
展示室3:https://twitter.com/yokarenpmm/status/1694908203924873501
では、まず展示室4「飛翔」から紹介していきます。
この展示室は空と雲がモチーフの部屋となっています。厳しい訓練を終えた予科練生は、遂に戦地へと飛び立ちます。ここで私が紹介したい展示品は、『寄せ書きされた日の丸』です。博物館実習中に、資料からホコリやカビを除去する作業(クリーニング)を経験させていただきました。その内の一つが、別の方の物ですが、寄せ書きされた日の丸でした。
生地はとても薄く、ハケで表面を掃く際には破けないように、と緊張が走りました。特に、生地の端は折れていることが多いため、細心の注意が必要です。展示品を見る際にも、その生地の薄さに気づいていただけたら幸いです。
寄せ書きは、墨を使って、家族や友達、親戚、近隣の方などからの激励の言葉によって埋め尽くされます。この日の丸にも、同期生から熱い思いが籠ったメッセージが書かれています。みなさんは、一つ一つのメッセージから何を感じるでしょうか。
続いて、第5展示室の「交流」について紹介していきます。予科練生は、普段規則に従いながら、厳しい訓練を行っていました。このような厳しい訓練の日々を過ごす予科練生を支える様々な施設が、隊内外には整っていました。
隊内にあった「酒保(しゅほ)」はその一例であり、当時の食堂兼売店の役割を果たしていました。酒保ではどんぶりや、お汁粉や菓子のような甘いものを買うことができ、それらをお腹いっぱい食べることが予科練生の楽しみの一つとなっていました。
また、隊外にも「倶楽部(くらぶ)」という場所が存在しました。これは予科練生が外出する際の憩いの場所のことであり、海軍が契約した一般民家が使用されていました。そして倶楽部では、囲碁や将棋、雑誌やレコードのような娯楽品が用意されていました。
一方、日曜日には家族との面会が許されていました。面会は、面会所の他にも酒保や倶楽部、指定食堂(予科練生が行くことが出来る食堂)で行うことができて、水入らずの時間を過ごすことができたのです。この面会時間は、家族と離れて訓練生活を送る予科練生たちにとって大きな励みとなっていました。
このように、予科練生は周辺地域に住んでいた人たちの協力によっても支えられていたのです。
次に、第6展示室「窮追」について紹介します。この展示室では昭和20年(1945)6月10日の空襲に関する映像が展示されています。
その日は日曜日で予科練生の休日でしたので、家族が面会に来ていました。しかし土浦海軍航空隊が空襲の標的となり、予科練生だけではなく面会に来ていた家族や周辺に住む住民も多く犠牲となりました。映像では空襲を体験した方々の体験談を見ることができます。展示室内には、空襲で爆撃機から落とされた爆弾の破片が展示されており当時の空襲の恐ろしさを物語ります。
第7展示室「特攻」では予科練卒業生の多くが参加し、亡くなることとなった特攻に関する映像をみることができます。
特別攻撃(特攻)とは航空機・木製モーターボートなどに爆弾を取り付けて、人が乗ったまま体当たりすることで敵の艦船を攻撃するというものでした。特攻専用の兵器として人間魚雷「回天」、ロケット推進で体当たりする「桜花」なども使用され、戦死することが前提の攻撃でした。
当館には特攻に関連する展示として、人間魚雷「回天」の実物大模型が屋外にて展示されています。
同じく屋外には海軍戦闘機の傑作である、零戦の実物大模型が展示されています。当館の零戦の模型は初期型の二一型であり、開戦のきっかけとなった真珠湾攻撃で使用されたものと同型です。零戦は多くの型式があり、五二型の零戦は戦争末期に特攻で使用されました。
是非、予科練平和記念館にお越しの際は、私たちからの見どころポイントに注目しながら鑑賞してみてください。
~ここまで~
以上、実習生の3名が作成したブログでした。
そして、実習生3名それぞれに5日間の実習をふりかえってもらいましたので、ご覧ください。
(Nさん)
皆さんこんにちは、博物館実習生です。
22日より5日間予科練平和記念館にて博物館実習をさせていただきました。
実習の中で、展示のデザイン、コンセプト、歴史調査委員の方の講義、収蔵庫の見学、資料クリーニングやSNS、ブログでの広報活動をさせていただきました。5日間の実習でさまざまなことを学ばせていただきました、学んだ中で特に重要だと感じたものは、情報の伝え方でした。
展示コンセプトやデザインの解説を聞き、文字の大きさや展示のデザインまで含めて来館者の方が分かりやすい展示を心掛けていることが印象深く感じました。
館外への情報発信として、X(旧Twitter)とブログの2つの広報記事を作成させていただきました、実際に館からの情報として発信されるものなので責任を持って書かせていただきました。
X(旧Twitter)は文字の制限がある中でいかに伝えたいことをまとめるか、情報の羅列にならないようにするなどに気を付け、ブログでは制限がない分文章が長くならないよう気を付けるなど、媒体により伝え方を変えることは興味深く感じました。どちらもネットに公開されるものなので、映り込みや個人情報の取り扱いについて十分気を付けなければならないと学びました。
予科練平和記念館での実習の中で学芸員の実際の仕事・技術・心構えはもちろん、戦争の記憶を後世に伝えることの大切さを改めて感じました。5日間ありがとうございました。
(Mさん)
皆さんこんにちは、博物館実習生です。
8月22日から5日間、学芸員の業務を通して博物館について学ばせていただきました。私は、この実習で学びとろうと決めていたことが2つあります。
1つ目は、大学での学芸員課程の授業を受講し、そこで学んだこととの比較をすることです。収蔵庫問題と呼ばれる収集品増加による収蔵庫の圧迫。資料保存の観点からレプリカの作成及び展示。触わることが出来るという流行りの展示方法であるハンズオン展示。など授業で学んだことが再確認できました。一方、化学物質の最適な保管方法の模索や、限られた予算の中での広報やレプリカづくりがなされていることを知り新たな学びも得ました。
2つ目は、歴史、特に戦争史についての伝え方を学ぶという事です。戦争とは、見方により被害者にも加害者にも見えます。歴史の見方は、押し付けるものではないという観点から、予科練平和記念館では、淡々と事実のみを伝える方向性をとっていることを学びました。このことは、展示コンセプトでもあり、来館者への解説スタンスにも活かされています。私自身も、館の雰囲気やコンセプトに沿った広報記事作成を意識し、課題に取り組みました。
この5日間は、貴重な経験と学びが得られた、充実した博物館実習となりました。受け入れをしてくださってありがとうございました。
(Sさん)
皆さんこんにちは、博物館実習生です。私は、8月22日から8月26日の計5日間、予科練平和記念館で、博物館実習をさせていただきました。
実習では資料を展示・説明する際の工夫点や注意点、収蔵庫の見学、資料のクリーニング、広報活動などを学ぶことが出来ました。この中でも私が最も印象に残ったものとしては広報活動があります。
博物館の広報方法には紙媒体の広報やインターネットによる広報がありますが、今回の実習では、X(旧Twitter)による広報と、ホームページのブログによる広報を行いました。自身で作成した文章が博物館の発信する情報に使用されるという事は、他では経験できないことなので、貴重な体験をさせてもらいました。そして文章についても、必要な情報を入れながら字数制限内に収める技術や、誤った情報を防ぐための様々な注意点があること。また、広報活動の際に用いる写真についても、展示ケースや窓の反射に人影が写らないように撮影するという注意点があることを学ぶことが出来ました。
予科練平和記念館の実習を通して学芸員の工夫点、注意点、実際の業務など、その場にいる人だけしか得ることが出来ない経験、そして、後世に語り継いでいくべき戦争の記録を学ぶことが出来ました。5日間、本当にありがとうございました。
実習生たちはこの5日間、積極的に学芸員に質問をし、分からなかったことや知らなかったことを1つでも多く知ろうとしていた姿がKには強く印象に残っています。
実習生の3名の皆さん、お疲れ様でした。