みなさんこんにちは。
本日から予科練平和記念館のブログを担当します学芸員Yです。
このブログでは、みなさんに予科練平和記念館をもっと身近に感じていただけるよう、
館の日々の業務や資料のあれこれ、スタッフや売店商品の紹介などの情報を発信していきたいと思います。
みなさんと予科練平和記念館をゆる~くつないでいければと思いますので、
のんびりお付き合いいただけましたら幸いです。
予科練平和記念館は新型コロナウイルス感染拡大防止のため臨時休館しておりましたが、
6月9日(火)より再オープンいたしました。
職員はマスク着用(窓口では手袋もつけています)、毎朝の検温、館内の消毒作業、
案内の中止等の対策をとっております。
窓口の様子です。
ご来館のお客様につきましても、アルコールでの手指消毒、連絡先の記入、入場制限、
ソーシャルディスタンスの確保、滞在時間の制限等のご協力をお願いしております。
また、展示は通常通りご覧いただけますが、触ったり読んだりすることができる資料は撤去しております。
本当は全部お見せしたい・・・!予科練についてもっと知ってほしい・・・!という思いはあるのですが、
そのせいでお客様を危険にさらすわけにもいきません。苦渋の決断です。
ご来館くださるすべての皆様にとって安心安全な環境となりますよう、ご来館の折には
ご協力いただけましたら幸いです。
さて、予科練平和記念館ブログの“中の人”私Yですが、4月1日から再び予科練平和記念館で勤務することに
なりました。
予科練平和記念館の開館時には主に展示制作と資料整理・保存全般を担当していましたが、
その後町のほかの部署へ異動となり、この度、7年経ってまた古巣へ戻ってまいりました。
予科練の代名詞7つボタンにも通じる他部署で過ごした年月で、得たものもたくさんあります。
その経験を、記念館でも生かしていけたらと思っております。
開館時にもブログを担当しておりましたので、もしかしたら「学芸員W」をご存じの方が
いらっしゃるかもしれません。
今回のブログより「学芸員Y」として活動してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
本日は6月10日。75年前の今日、アメリカ軍の戦略爆撃機B-29の大編隊が阿見町に飛来し、
土浦海軍航空隊(現在の陸上自衛隊武器学校)を目標として10トン爆弾による大規模な空襲を行いました。
すさまじい爆風と爆撃にさらされた土浦海軍航空隊は大きな被害を受け、
予科練生や周辺の住民を巻き込んで300名以上の死傷者が出ました。
体験された方のお話を伺うと、まさに阿鼻叫喚という状態であったろうと思われます。
館内の展示室6では、体験者の証言をもとにした空襲の映像を上映していますが、
爆撃のシーンでは大きな音と共に頭上から爆弾がランダムに落ちてくるので、
個人的にも実際に体験したら本当に怖いだろうな…と思います。
この空襲でお亡くなりになられた方には改めて哀悼の意を表しますとともに、
記念館ではこれからも阿見町の空襲を多くの方にお伝えしていきたいと思います。
この時期だけ、窓口に白いお花を飾ります。
今年は新年度からコロナウイルス対策のためにバタバタしており、気が付いたらあっという間に6月でした。
大変なこと、予期せぬできごと、心が痛くなる辛いできごとなど、毎日生きているとどうしても
何かしらはでてきますし、人間は物事を悲観的にとらえやすい性質があるので、
(『FACTFULNESS 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』 ハンス・ロスリンク著
日経BP社 2019 思い込みや古い知識が現状認識をゆがめてしまうことがよくわかります。
オバマ前大統領やビル・ゲイツおすすめもうなずける一冊。読みやすくて目からうろこが落ちまくること
うけあいです!)
ともすれば世界が悪い方向へ向かっているように感じてしまいがちですが、
物事は多面体でどこに光を当てるかによって見える事象が違ってくるので、
誰に何を言われようと、なるべくすてきなところに光を当てていくぞ!と思う今日この頃です。
これからもこうしたブログを不定期ですがアップしていきたいと思います。
長文最後までお読みいただきありがとうございました。
気温や湿気が高い日が続いています。
皆様と、コロナウイルスや熱中症が無縁でありますように。
ご自分優先で、どうぞご自愛くださいませ。