桜まつり

4月 4th, 2018

新しい年度が始まりました。毎年4月1日には職員の人事異動がありますが、今年は当館職員の異動はありませんでした。

また館内を案内する展示解説員は3名が新しい方になりました。5月からお客様に案内(展示解説)を始めますので、よろしくお願い致します。

 

7日・8日に陸上自衛隊土浦駐屯地(武器学校)で「桜まつり」が開催されます。

今年は桜の開花が早かったので花見の時期が過ぎてしまいましたが、毎年たくさんの人で賑わいます。また、武器学校内にある雄翔館は展示内容を新しくしました。既にご覧になっている方も、この機会に新しくなった展示をご覧ください。

第51回予科練戦没者慰霊祭 特別展示『予科練と共に生きる私 行方滋子所蔵資料展』が雄翔館で開催されます。行方滋子氏は公益財団法人海原会の参与であり、予科練戦没者慰霊祭では司会進行を務めています。散逸の危機にある予科練習生の資料について、行方氏が私財を投じて収集した展示ですので、ぜひご覧ください。24日から開催します。

茨大通りのさくら並木

 

3月25日に開催しました講演会「ペリリュー島の戦い」は、161名の参加をいただきました。ありがとうございました。予想以上に大勢の皆様の参加で椅子が足らなくなり、立って聴いていただいた方にはご迷惑をおかけしました。お詫び申し上げます。これからは講演の内容により開催場所を検討いたします。

 

今月は30日(月曜日)が振替休日になります。当館は30日も開館しますので、どうぞご来館ください。

飛行適正検査

3月 2nd, 2018

今年は寒さの厳しい日が続きましたが、やっと春の気配が感じられるようになりました。

今月当館では、10日に「おはなしとむかしあそびの会」を開催します。

25日には、講演会「ペリリュー島の戦い」を開催します。講師は予科練歴史調査委員の大橋良一さんです。詳しい内容は新着情報をご覧ください。

 

18日に自転車レース「アーミライド サイクルキャンプin阿見町」が、陸上自衛隊土浦駐屯地武器学校内で開催されます。また同日予科練平和記念館の広場で、阿見町の魅力をつめこんだ「まい・あみ・マルシェ」を開催します。冬から初春にかけた味覚である特産野菜や飲み物・食べ物を販売します。さらに自転車関連のブースや、大ヒットアニメの「ガールズ&パンツアー」ブースも出店します。

詳しい内容につきましては、阿見町のウェブサイトをご覧ください。

 

飛行適性検査について

予科練生は入隊して数か月後に、操縦と偵察にコースが分けられる飛行適性検査が行われました。この検査によって操縦分隊と偵察分隊とに編成替えされ、以後それぞれの進路に適合した日課が組まれました。

飛行適性検査には通信適性検査、地上適性検査、操縦適性検査があり、いろいろな角度から総合的に行われましたが、中でも地上適正検査では、人相や手相の鑑定も行われました。

鑑定士を海軍航空本部嘱託として採用し、人相と手相を調べさせて適性検査に用いたそうです。

人相と手相の判断を取り入れたのは、当時の海軍航空本部に所属していた山本五十六元帥(当時は航空本部長)と、特攻隊の生みの親と言われた大西瀧治郎中将(当時は教育部長)でした。

「入隊して三カ月経ったころ、操縦組、偵察組に分かれた。連合艦隊司令長官山本五十六元帥が凝っていたという手相、骨相で振り分けられた。十人ほどの手相師、骨相師の前に一人ずつ立つだけの簡単な検査で、小柄で闘争心がありそうな者は操縦に、大柄で頭がよさそうな者は偵察に回された。

 一見、非科学的にみえるが、戦闘機や小型機など単座飛行機にも乗る操縦員と、大型飛行機で爆撃の照準を合わせる偵察員の特性を考えると、あながちばかげているわけでもなかったのだろう。どちらかといえば前者の私は、操縦組。パイロットになれてうれしかった。」

『等身大の予科練』(常陽新聞社)から濱田外夫(甲13期)さんの話を一部抜粋し紹介しました。

 

予科練平和記念館の使命

2月 1st, 2018

大変厳しい寒さが続いていますが、お変わりないでしょうか。

予科練平和記念館は平成22年に開館し、今月2日で8年が経過します。

当館では、大正年代から阿見町に存在した霞ヶ浦海軍航空隊と土浦海軍航空隊、予科練について調査研究した成果や収集した資料を展示するとともに、後世に伝えていくために保存しています。戦史に基づいて正確に展示しており、来館された方が過去の悲惨な戦争を振り返ることで、現在の平和な社会の大切さを認識してもらい将来にわたり維持していくことを目的としています。

当館は平和な社会を堅持する重要性を全国に発信する使命を持っており、単にコスト面からの採算性の視点だけでは計りしれない性格を持った施設です

こうした重要な役割を担っている当館ですので、行政の責任によって、目的・趣旨が変わることなく確実に運営して行くべきと考えています。

 

明日2日は、開館記念日で入館料が無料となります。皆様のご来館をお待ちしております。

 

4日(日曜日)午後2時から、講演会「ノモンハン事件」を開催します。講師は元阿見町予科練歴史調査委員で戦史研究家である、井元潔氏です。

 

現在、企画展「シベリア強制抑留関係展示会~労苦の記憶~」を開催しています。この企画展だけをご覧になる場合は無料ですので、ぜひご覧ください。

イベント等の詳細につきましては、このサイトの新着情報をご覧ください。

 

 

本年もよろしくお願い致します

1月 6th, 2018

明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い致します。

正月三が日はとても良い天気でしたので、初詣に出かけられた方も多かったと思います。

私の初詣は毎年鹿島神宮です。今年は3日に出かけまして、一年間家族が健康で平和に過ごせるよう願ってきました。

鹿島神宮は武道で信仰される神社です。剣道をしていた私の子どもが中学生の時に、鹿島神宮で合宿をしたことがありました。初詣の時には県内の強豪高校が寒稽古をしていまして、武道場から気合の入った声が聞こえました。

 

10日から企画展「シベリア強制抑留者関係展示会~労苦の記憶~」が始まります。

昭和20年8月15日に終戦したにもかかわらず、シベリアを中心とした旧ソ連各地で強制的に抑留された日本人がいました。抑留された人達は、シベリアの厳しい寒さの中で労働を強いられました。今回の企画展では、あまり語られることのなかった抑留者の労苦をお伝えします。強制抑留の記録や抑留を経験された方が描いた絵画、身につけていた実物の衣服などの展示を行います。

この企画展は無料でご覧になれますので、ぜひご来館ください。(常設展示をご覧になる場合は有料となります)

冬休みミニイベント「予科練こども会」開催します。日時は27日(土)午前10時からです。バルーンアートや、的当て、ぬり絵、けん玉などを楽しみましょう。他にも腹話術やマジックが行われますし、屋外ではミニSLに乗ることができます。

また「おもちゃの病院」も同時に開催します。壊れてしまったおもちゃを「おもちゃドクター」が修理しますので、ご持参ください。

 

今年も職員一同皆様のご来館をお待ちしております。

一年間ありがとうございました。

12月 12th, 2017

今年も残すところ1か月になりました。暖かい日が続きましたが俄かに寒くなってきて、秋を感じないままに冬になったようです。

 

9月から開催していました収蔵資料展「日々を綴れば」は、3日に終了しました。開催期間には大勢の皆様にご来館いただきまして、誠にありがとうございました。

次回の企画展は、来年の1月10日から「シベリア強制抑留関係展示会~労苦の記憶」を予定しております。

 

12月のイベントをご紹介します。

17日(日)に「おはなしとむかしあそびの会」を開催します。

霞ヶ浦高等学校演劇部の生徒さんによりまして、当館にある絵本から読み聞かせをしていただきます。午前11時からと午後2時から開催します。ほかにも「むかしの遊び」や毎回人気のバルーンアートでお楽しみください。

また、「おもちゃの病院」も同時開催します。壊れたおもちゃを、おもちゃドクターが修理します。修理は原則無料ですが、部品代や材料代をいただく場合もございます。こちらは午前10時から午後3時まで開催します。

  

22日(金)午後5時30分から「ウインターコンサート」を開催します。

土浦第三高等学校吹奏楽部の皆さんによる素敵な演奏をお楽しみください。

23日(土)は天皇誕生日です。この日は入館料を無料として開館いたします。

学校が冬休みになりますので、ご家族皆様でご来館ください。

 

最後になりますが、一年間ご支援とご協力をいただきまして、誠にありがとうございました。職員一同感謝申し上げます。

酒保と倶楽部

11月 2nd, 2017

このところ雨の日が多く、また冷え込むこともあり、風邪なのかマスクをしている人が増えているようです。

この時期は来館される方が多くなります。しかし今年の10月は、台風が関東地方を通過し雨の日が続いたこともあり、いつもの年よりも少なくなり残念です。

 

酒保(しゅほ)について

日々厳しい訓練に明け暮れていた予科練生ですが、外出できる日曜日や、夕食後に設けられた自由時間を楽しみにしていました。夕食後は「酒保(しゅほ)」で飲食を楽しみました。

「酒保」というのは、海軍独特の名称で、売店のことです。

日用雑貨や菓子類、うどんやお汁粉などを販売している売店で、夕食後が「酒保開け」となり、温習までの自由時間に利用することができました。

各分隊に酒保係をおいて分隊ごとにまとめて注文し、酒保係が受け取って予科練生に渡しますが、うどんや汁粉などは券で渡され、食堂へ行って券と引き換えて食べました。

土浦海軍航空隊では昭和18年に、休憩所を兼ねた酒保である「雄飛館」が新しく建てられました。「雄飛館」は二階建てになっており、一階は大食堂で汁粉やうどんなどは、ここで券と引き換えて食べました。二階は畳を敷きつめた座敷で、電気蓄音器や本棚が備え付けられていて、予科練生が横になってくつろぐことができました。

甘いものを食べられ、しかも畳の上でくつろげた「雄飛館」は、予科練生の憩いの場所だったことでしょう。

酒保の様子

 

倶楽部について

予科練生は日曜日が休日であり、外出を許されました。外出できるところは、軍で決められていました。まず、隊外の酒保である海仁会下士官兵集会所(霞台にあった)があり、他にも倶楽部や指定食堂がありました。

倶楽部というのは一般の民家で、土浦海軍航空隊が民家と契約し予科練生が休日にくつろぐ場所として使わせてもらいました。

倶楽部は分隊ごとに1~2軒指定していて、土浦海軍航空隊周辺に30軒以上あったようです。また土浦市にも倶楽部はありました。

「練習生心得」により倶楽部の使用について規定していました。

  1. 和気靄々のうちに英気を養い、明日の活動に備うべし。かりそめにも放逸に流れ、不体裁をあえてし、あるいは飲食に節制を欠き、健康を損するがごときことあるべからず。
  2. 碁、将棋、蓄音器などは許可するも、野卑なる俗歌などは放唱すべからず。

(三)~(五)省略

このように、休日に予科練生が倶楽部で過ごす場合でも、行動について厳格に決められていました。一方で、倶楽部になっていた民家の人たちは、練習生を家族のように温かく見守りながら接してくれたようです。

 

「まい・あみ れんこんマルシェ」を開催します。

12日(日)午前9時から、記念館の駐車場と隣の霞ヶ浦平和記念公園内で開催します。

阿見町のれんこんを直売するほか、れんこんケーキ、れんこんせんべいなどレンコン使ったお菓子を販売します。また、阿見町の特産品を使ったグルメコーナーや、ミニトレイン、めだかすくい、バルーンアートなどお子様が喜ぶコーナーも設けます。

 

12日(日)と13日(月)の2日間、あみ大使 諏訪原寛幸さんの「戦国武将イラスト展」を開催します。イラスト展の入場は無料ですので、ぜひご来館ください。

 

売店に新商品が並びました。『さくら』と『勝ち虫 赤とんぼ』という可愛いマスコットです。『さくら』が1,000円、『勝ち虫 赤とんぼ』が800円で販売します。どうぞ、お買い求めください。

 

阿見町出身の予科練生 木村孝正さん

10月 4th, 2017

外を歩いていると、金木犀の香りが漂ってきます。朝晩には冷え込む日もあり、秋が深まっているようです。

 

現在収蔵資料展『日々を綴れば』を開催しています。

今回の収蔵資料展では、阿見町出身の予科練生だった 木村孝正(たかまさ)さんの日記を展示しています。木村孝正さんは大正15年9月に、阿見村(現在の阿見町)の「木村パン屋」の三男として生まれました。木村さんの生家である「木村パン屋」の場所は、どのあたりだったのか、と尋ねられたことがあります。

「木村パン屋」さんは阿見小学校の北側辺りで店を開いていました。パンや菓子を製造販売していて、海軍航空隊にも納入をしていたそうです。

木村孝正さんは、土浦海軍航空隊で予科練を卒業し、飛行練習生を経て宇佐海軍航空隊に配属されました。昭和19年4月 艦上爆撃機「彗星」を操縦してグァム島へ移動中、エンジントラブルによって戦死されました。満18歳という若さでした。

 

今月記念館のイベントはありませんが、毎年この時期には団体の方が大勢来館されます。今年も月の後半に予約が多く入っているようです。

各団体を担当する市町村へ依頼文を送付するなどPRに力を入れています。昨年以上に大勢の皆様に来館いただけることを期待しております。

また、9日は祝日(体育の日)ですので通常どおり開館しまして、10日が休館となります。

 

記念館では年間パスポートを販売しています。お値段は大人1,500円、小・中・高校生が900円です。購入していただくと1年間は年間パスポートで入館できますので、ご利用ください。

 

 

 

映画『決戦の大空へ』と『若鷲の歌』

9月 5th, 2017

暑さも峠を越して、過ごしやすい日が多くなってきました。

9日に当館で映画鑑賞会を開催します。上映するのは『決戦の大空へ』です。

『決戦の大空へ』は、予科練に憧れた地元の少年の成長をテーマにした映画で、舞台になったのは土浦海軍航空隊と土浦にあった倶楽部です。映画の撮影では土浦海軍航空隊や土浦市内でも行われました。昭和18年(1943)に公開されると、主題歌の『若鷲の歌』とともに大ヒットして予科練の名を一躍有名にしました。この映画を見て予科練に憧れ、志願した少年も多かったそうです。

主題歌の『若鷲の歌』は、西条八十(さいじょうやそ)が作詞し古関裕司(こせきゆうじ)が作曲していますが、2人は土浦海軍航空隊に一日入隊をして作り上げました。最初は長調のメロディーでしたが、土浦海軍航空隊へ向かう電車の中で、古関はふと短調のメロディーを思いつきました。

予科練生の前でどちらも歌わせ多数決をとったところ、ほとんど全員が短調のほうを支持しました。こうして今に残るメロディーとなりました。

映画『決戦の大空へ』の上映会は、9日午後5時30分から記念館内20世紀ホールで開催します。入館は無料で予約の必要もありませんので、お気軽に参加ください。

12日から収蔵資料展「日々を綴れば」が始まります。寄贈いただいた資料の中から、土浦海軍航空隊で訓練していた阿見町出身の予科練生の日記を展示します。

24日(日)午後2時から、講演会「インパール作戦(ウ号作戦)」を記念館内の情報ラウンジで開催します。講師は阿見町歴史調査委員の大橋良一さんです。参加は無料で予約の必要もありませんので、ご参加ください。

 

記念館では年間パスポートを販売しています。年間パスポートを購入していただくと、1年間は何度でも入館できますので、ぜひお買い求めください。価格は、大人1,500円、小人(小・中・高校生)900円です。

戦没者を慰霊する碑

8月 4th, 2017

暑い日が続いていますが、お変わりないでしょうか。

8月15日は終戦の日です。戦後72年を迎えますが、この日は「戦没者を追悼し平和を祈念する日」として政府主催の「全国戦没者追悼式」が行われます。当館では入館料を無料といたしますので、ぜひご来館ください。

また、この日午後2時から記念館隣の広場で、『野外コンサート』を開催します。

町内にお住まいで箏奏者の我妻久美さんと友人の皆さんが演奏を披露します。無料でお聴きいただけます。

 

阿見町は霞ヶ浦海軍航空隊や土浦海軍航空隊など軍施設が集中していましたので、戦時中何度も空襲を受け多くの人が犠牲になりました。また出征した町民の方が多数戦死しています。

町内には戦没者を慰霊する碑が建立されていますので、ご紹介します。(「阿見と予科練」・「海軍航空隊ものがたり」から抜粋)

○『海軍航空隊殉職者慰霊塔』(零名録16巻 5573柱) 

場所は町立中郷保育所の隣で、旧海軍航空隊員の中で訓練等により殉職された方々の御霊が祭られています。敷地内には『霞ヶ浦神社の碑』や『山本五十六元帥歌碑』もあります。   

○ 阿見地区、朝日地区、君原地区、舟島地区にそれぞれ戦没者慰霊碑があります。

『阿見地区戦没者合祀之碑』(209名合祀)

『朝日地区戦没者慰霊之碑』(187名合祀)

『君原地区戦没者合祀之碑』(97名合祀)

『舟島地区忠霊塔』(111名合祀) 

○『被爆跡記念之碑』 

場所は青宿地区で、昭和20年6月10日土浦海軍航空隊を標的とした空襲では、予科練生が避難した壕を爆弾が直撃したため、多数の予科練生が亡くなりました。この方々を慰霊する碑です。

○『豫科練之碑』(全豫科練戦没者零爾簿約18,500柱) 

場所は陸上自衛隊武器学校内の「雄翔園」で、公益財団法人海原会(元予科練生の会)が建立し、戦死した予科練の仲間を慰霊する碑です。

○『元土浦海軍航空隊戦没者之碑』、『戦死者氏名之碑』

場所は法泉寺(土浦市)で、昭和20年6月10日の空襲で戦死された土浦・霞ヶ浦海軍航空隊関係者と町民の方を慰霊する碑です。隣接して『霞ヶ浦海軍航空隊戦没者慰霊碑』、『十三重供養塔』、『阿見町戦災被爆者供養塔』があります。

 

今月は夏休みに入っている小中学生向けに、2つイベントを開催します。

まず『おじいちゃんに聞こう!阿見の昔のはなし』です。日時は19日(土)午前10時から午後4時まで、記念館内情報ラウンジで開催します。

もうひとつ、夏休み講演会『飛行機はなぜ飛ぶの?ブーメランの不思議な飛行』を開催します。日時は、26日(土)午前11時からと午後2時から2回開催。記念館内情報ラウンジで開催します。

詳しい内容は新着情報をご覧ください。小中学生の皆さん!夏休みの宿題を相談できますよ。

 

「年間パスポート」の販売が始まります(今月11日から)。購入いただきますと1年間は何度でも入館できます。価格は大人1,500円、小人(小中高校生)900円で、記念館の窓口で販売いたします。

阿見町で製造していた零戦

7月 5th, 2017

雨の季節となりましたが、 記念館の前には彩り豊かな花が咲きました。あみ観光協会とボランティアの皆さんの協力により植え付けしました。

 

記念館の敷地内で実物大零戦の模型を展示していますが、昭和19年から20年の終戦まで、阿見町内で零戦を製造していました。工場があった場所は中央八丁目のフタムラ化学(株)茨城工場などがあるところで、海軍が土地を買収して海軍軍需部の飛行機用倉庫を建設し、その後第一海軍航空廠の格納庫として使用していましたが、昭和19年になり戦闘機の生産を増強するため、中島飛行機(株)が零戦を製造(組立て)する工場になりました。中島飛行機(株)小泉製作所(群馬県)などから部品を調達して、荒川沖駅から延びていた海軍専用線を利用して工場に運び入れ製造しました。完成した零戦は滑走路(誘導路)を通って霞ヶ浦飛行場まで持っていき、全国各地の航空隊へ納められました。

短い期間であったとは言え、阿見町で零戦が製造(組み立て)されていたのです。現在は鉄道の専用線は撤去されましたが、霞ヶ浦飛行場まで延びていた誘導道路の一部は残っており、「滑走路」と呼ばれています。

 

「なつやすみミニイベント 予科練こども会」を開催します。

「なつやすみミニイベント 予科練こども会」は、小学生や未だ学校に入学していないお子様を対象にしたイベントです。

日時は、今月22 日(土)午前10時から午後3時まで、記念館内のラウンジで開催します。参加無料ですので、お父さん、お母さんと一緒に遊びに来てください。

また同日「おもちゃの病院」も開催します。壊れた「おもちゃ」をご持参いただければ、「おもちゃドクター」が修理します。予約の必要はありません。

おもちゃの診察は原則無料ですが、部品代、材料代等の実費をいただく場合があります。修理できるおもちゃの種類など、詳しくは予科練平和記念館にお問い合わせください。

 

17日は海の日で祝日です。当館は通常通り開館いたします。実物大零戦の模型は格納庫から出して展示します。どうぞご来館ください。(翌18日は休館です)