さかな雲と季節の花

5月 15th, 2010

みなさんこんにちは☆

二十四節気の一つ「立夏」を過ぎ、季節は春から初夏へと向かっています。

今日の阿見町は青空。館内から外を見ると、空には魚の群れのような雲が浮んでいました。



今年は異常気象なんて言われていますが、先日は急に空が真暗になったなと思ったら

雷が鳴りだして雹(ひょう)が降ってきました。

ちょうど来館中だった茨城新聞の記者さんは、「とにかく写真を撮る!」と外に飛び出して

行きました。大荒れのお天気の中飛び出したその時の記者さんの背中には

「記者魂」の3文字が見えるようでした。

5月13日の茨城新聞社会面に出ている芝生に降った雹(ひょう)の

写真は、この時のものです。

そして雹(ひょう)のあがった空にはうっすらと虹が!



キリスト教では、虹は神様のメッセージを伝えるものとされています。

この日の虹は、梅雨の季節がくるよと伝えているような感じでした。


予科練平和記念館の館内にも、この時期らしいお花が飾られています。



これはお掃除をしてくださるKさん宅のお庭に咲いたお花です。

Kさんのご趣味はガーデニング。お料理も上手です。



今日の窓口にはバラ。こちらは展示解説員Oさんが育てたバラです。

Oさんもガーデニングが趣味とのことで、いつもお庭の花を持って来て

生けてくれます。

いつもきれいな花でお客様を楽しませてくれるOさん。

細かな気遣いをしてくれる、頼れるお姉さんです。

皆さんもご来館の折には、ぜひ彼女たちのミニガーデンをご覧になってみてください。

今日の窓口担当解説員Tさんも、笑顔でお待ちしています。


ラジオにプチ出演

5月 10th, 2010

みなさんこんにちは(^^)

月曜日、いかがお過ごしでしょうか?

休館日の今日、予科練平和記念館では草抜き作業が行なわれました。



芝生に先んじて伸びてきたいろんな草を1本1本手で抜いていきます。

地道な作業がきれいな芝生を支えています。


さて、今日はつくばのコミュニティFM「ラヂオつくば(84.2MHz)」さんで

予科練平和記念館の紹介をさせていただきました。


11時から13時まで生放送の「wh@t? Tsukuba!」の中の

地域情報を伝える「ライフファクトリー」のコーナーで、

スタジオと電話をつないで、10分程度パーソナリティの坪内明美さんと

お話をしたのですが、

なにぶん初めてのことでしたので、緊張&カミカミ

&坪内さんの美声にかぶりまくりで、

終わってから一人大反省会でした・・・(-_-;)

坪内さんもフォローがさぞ大変だったことと思います・・・。

普段は何気なく耳にしているラジオですが、

言葉だけで様々な情報をたくさんの人に伝えることができる

ラジオパーソナリティさんは本当にすごいなぁと思いました。

ご迷惑をおかけしてしまいましたが、とてもよい経験をさせていただきありがとうございました。


ラヂオつくばさんの番組は、インターネットでもお聞きいただけます。

平成20年10月に放送を開始された新しいラジオ局で、

地域に密着した面白い番組がいっぱいですので、ぜひ一度

聞いてみてください。


ラヂオつくばHP

http://radio-tsukuba.net/



放送後、以前予科練平和記念館開館のときに情報を載せてくださった

『ezpress.』(茨城県南地域の月刊情報誌です)編集部Aさんから、

「聞きました!」メールをいただきました。

ありがとうございます!すごく嬉しいです(^^)/

『ezpress.』はお手にとっていただくとわかるのですが、

無料でいただくのがもったいないくらい使える情報満載です。

茨城県南にお住まいの方、茨城県南のことを知りたい方、おススメです!

インターネットでもご覧いただけますので、ぜひ見てみてくださいね。

県外の方は「初心者向け茨城入門」をぜひどうぞ。

「青なじみ」が方言だと気付いたのは、そういえば大学生のときでした。


『ezpress.』HP

http://www.ezpress-ideal.com/


そして、どこかで放送をお耳にされた皆さん、聞いてくださってありがとうございました。

「ラジオ」という情報媒体の面白さに触れた1日でした。


GW中

5月 3rd, 2010

みなさんこんにちは(^o^)

GWをいかがお過ごしでしょうか。

お天気にも恵まれ、どこかにお出かけになっていらっしゃる方も

多いことと思います。

今日の阿見町もよいお天気で、昨日に引き続き気温がぐんぐん上がって

5月下旬ぐらいの陽気になりました。


予科練平和記念館にも、遠方からの方や

ご家族連れのお客様がたくさん来てくださいました。

中にはランニングのお子さんも・・・!夏少年登場です☆



館の展示内容は、小さなお子さんには少し難しいところがありますが、

おじいさんやおばあさん、ご両親が説明をしながら見てくださっています。

小学生ぐらいになると、映像や写真を一生懸命見てくださいます。

「昭和」という時代を知らないお子さんも、何かを感じ取っているのでしょうか。

今日は憲法記念日。

1947(昭和22)年、63年前の今日、現在の日本国憲法が

施行されました。



お隣の公園にも、たくさんのお子さんが元気に遊んでいました。

ツツジの花も空に向かって勢い良く咲き出しています。



これからもずっと、子どもたちが青空の下で元気に遊べる国であってほしいなと

思います。


台湾の予科練習生

4月 23rd, 2010

みなさんこんにちは。

昨日からまた急に寒くなりましたね。

雪が降ったところもあるとか。

体調管理に十分お気をつけくださいね。


本日予科練平和記念館には、海を渡ってお客様がいらっしゃいました。

元特別丙種第1期予科練習生と奥様のあわせて4名です。


右から 徐さん 謝さん 劉さんと奥様


特別丙種予科練習生とは、太平洋戦争当時日本の統治下にあった

台湾と朝鮮半島から選抜された予科練習生のことです。

優秀な少年たち100名が、1944(昭和19)年12月に

鹿児島海軍航空隊(鹿児島県)に入隊しました。


1945(昭和20)年に入り、日本本土への空襲が激しくなると、

彼らが訓練していた鹿児島空も空襲によって壊滅状態となり、

新しい訓練先として向かった土浦海軍航空隊(現陸上自衛隊武器学校)も

空襲で大きな被害を受けてしまいました。

焼け残った兵舎で終戦を迎えた彼らのうち、朝鮮半島出身者は間もなく帰国。

台湾出身者は自炊しながら帰国船を待ち、基地を進駐軍に引き渡すための作業を続けました。

ほかの練習生や教官たちが次々と復員していく中、彼らは

予科練教育の中心地だった土浦海軍航空隊の最後を見届けたのです。

連絡航路が再開され、母国台湾に帰れたのは年が明けてからのことでした。


戦後台湾は日本領から中国領になり、

日本の軍人だったという経歴を持つ特別丙種予科練習生には、

言い尽くせない様々なご苦労がありました。

生活が落ち着いた頃、「高志飛会」という会を立ち上げ、毎年同期生で集まったり

当時の教官たちを家族ごと台湾に招待したり、という交流を続けていらっしゃいました。


2008(平成20)年、16年間続いてきた高志飛会は解散。

当初50名だった元予科練習生たちは、このとき20名になっていました。


今日は、当時の上官だった金子さんと橅木(かぶらぎ)さんもご一緒にいらっしゃり、

つもる話で盛り上がります。

劉さんたちは子どもの頃日本語教育を受けたので、流暢な日本語で話され、時には冗談も

飛び出します。

台湾の皆さんは80歳以上。金子さんと橅木さんは90歳近いお年です。

皆さんのお元気さに嬉しくなると同時に、戦後65年を経てもつながる確かな絆を感じました。

国を超えて時間を越えて、心と心の交流を続けてきたからなのだと思います。


常設展示室1「入隊」には、特別丙種予科練習生を紹介するコーナーがあります。

そこで七つボタンの制服を着たご自分を見つけた謝さん。



徐さんも見つけたようです。



ロビー3には、劉さんの言葉が壁面にあります。

これは、劉さんがお写真を提供してくださったときに、その目録に書かれていた言葉です。

「ああ、ありがとう。ありがとう。これ私の言葉だ。」とおっしゃった劉さん。

奥様と一緒に記念撮影。



「あの戦争はもう遠い昔の物語となった。

半世紀以上に渡る経過で、国・社会・人間は様々に変わったが、

是非は別に、国の為、陛下の為、親兄弟の為に敵と相打つ覚悟で

特攻隊員たらんと志願入隊した当時の私達は、

純真無垢な少年だった事は確かであり、

それはいくら時間の風化でも変えられない

私たちの歴史の一節である。」


と書かれています。


台湾、朝鮮半島からきた練習生たちは、当時日本の名前で呼ばれていました。

展示室1の壁面ケースに展示してある特別丙種予科練習生の名簿には

実名と日本名が併記されています。

日本人として国のために戦った特別丙種予科練習生たち。

私たちが知らなければならない、忘れてはならない歴史です。

常設展示室内のほか、ラウンジでは台湾予科練生の戦後の写真を

あつめたアルバムをご覧いただけます。

また町発行の図書『続・阿見と予科練』には、劉さんの

インタビュー記事が載っていますので、ご来館の際にはぜひご覧下さい。



「台湾に遊びにおいで」と劉さんは何度も言ってくださいました。

徐さんは台湾のおいしい果物やマンゴーの種類について教えてくださいました。

予科練に入隊して大学進学をあきらめ、戦後の台湾では大学進学ができなかった

ことをお話してくださった謝さん。

「何故俺は台湾に戻ったんだ・・・!」と思ったのだ、という言葉からは、戦争によって

自分の未来が変わってしまうという、辛いできごとを経験された時の思いを感じ、

しばし言葉が出ませんでした。


そして90歳近くなってもなお、当時の教え子のために集まった金子さんと橅木さん。


人が生きるということは、どういうことなのかを教えていただいた気がします。

いろいろなことがぐるぐると頭の中をめぐって、言葉にするとことができない

たくさんの感情がわきあがってきて、

今、こうして生きている私にできることは何だろうと考えました。


そして、それは多くの国を巻き込んだ戦争があった時代に、それぞれの立場で

一生懸命に生きたたくさんの方たちのことを

この予科練平和記念館から広く伝えていくということだと思いました。

このブログでも、いろんなことを皆さんにお伝えしていければと思っています。


台湾予科練の皆さん、そして金子さんと橅木さん。

今日はお会いできて本当によかったです。

ありがとうございました。

皆さんが無事にお帰りになることと、今後の益々のご健康をお祈りいたします。


土浦駅でお別れのとき、「またね。私も頑張ります。」と言って

にっこり笑って手を握ってくれた劉さんの奥様。

握り返したその手は、柔らかくてあたたかでした。


桜が満開です♪

4月 11th, 2010

みなさんこんにちは(^o^)丿

日曜日の今日、いかがお過ごしでしたか?

気温も上がって、なんだか頬もゆるむ暖かさになりましたね。


予科練平和記念館のまわりは、今桜が満開です!



館内から、お隣の陸上自衛隊武器学校の桜が見えます。

ロビーのイスに座って、外を眺めているお客様もいらっしゃいました。

ガラス越しに遠くに見る桜も、少し青味がかってまたきれいです。


昔、予科練習生の訓練をしていた土浦海軍航空隊と、

霞ヶ浦海軍航空隊をむすんでいた通称「海軍道路」は、

きれいな桜並木だったそうです。

当館の前の通りの旧125号線と、125号バイパスをつないでいる

通称「阿見坂」と呼ばれているところです。

今も3本だけ当時の桜が残っていて、道行く人を楽しませています。



聞こえてくるのが軍靴の足音から自動車の音に変わっても、

見上げるのが七つボタンの予科練生からスーツ姿の私に変わっても、

毎年春が来ればちゃんと花を咲かせる桜。

戦争があったことも、空襲を受けたことも全部見てきた桜。

少しはなれたところから見ると、静かに風にそよいでいるようで、

近づくと大合唱が聞こえてくるような力強さを感じさせる。

時間の重みが、その太い幹の中に染みこんでいるようです。


見ていると、少しだけ花びらが舞いおりてきました。

明日からしばらくは、きれいな桜吹雪が舞うことでしょう。


当館の前にある桜も負けじと頑張っています。



ところどころに花をつけた姿が、まるで歯が生え変わる最中の

こどもが笑っているようで、

これはこれで味があるなと思いました。

いつかこの木も、大先輩たちのようにあでやかに咲き誇る日がくるのでしょうね。




姉妹の絵

4月 8th, 2010

みなさんこんにちは(^^♪

4月の第二週目、いかがお過ごしでしょうか。

周りの環境が変わった方は、無理をしたりしていませんか?

気温も上がったり下がったりで体調を崩しやすいですね。

桜にパワーをもらって頑張りましょう!


予科練平和記念館には、先日から新しい展示物が仲間入りしました。

昔、土浦海軍航空隊の近くにあって、予科練習生たちがよく

遊びにきていた銭湯「亀の湯」の姉妹が描いた油絵です。

現在は土浦と阿見にお住まいで、傘寿を過ぎていらっしゃるとは

とても思えない本当にお若いおふたりです。



お姉さんの玉子(たまこ)さんの作品です。タイトルは「食事」。



外出が許される日曜日に、遊びに来る予科練習生たちのために、

前の日の夕方から食事の準備をしているところです。

何か香ばしいいいにおいがただよってきそうで、

不思議な懐かしさとあたたかさにあふれています。


妹の鶴江さんの作品のタイトルは「憩う予科練生」です。



予科練習生と玉子さん、鶴江さんの姉妹がカルタで遊んでいる風景です。

画面には穏やかな空気が流れています。

真ん中の練習生は、鶴江さんの初恋の人。

“まあ君”と呼んでいたのだそうです。

鶴江さんは、今でもまるで少女のようにかわいらしく、初々しく、

まあ君のお話をしてくださいます。


写真とは違って、絵にはそれを描く人の心象風景が表されます。

当時10代の少女だったお2人に、予科練習生がいる風景は

どのように映っていたのでしょうか。

それから60年以上経って描かれたこの絵には、どんな想いが

込められているのでしょうか。


暖かい春の日差しが入るホールの中で、2枚の絵は静かに、そして

言葉よりも雄弁に語りかけてきます。



玉子さんと鶴江さんは、6月頃に阿見町図書館の2階で個展を開かれるそうです。

準備でお忙しいことと思いますが、お体無理しないで、おふたりらしい素敵な個展に

なるといいですね!楽しみにしております(*’-^*)


桜まつり

4月 4th, 2010

みなさんこんにちは(^o^)丿

4月最初の週末をいかがお過ごしでしょうか。

今日は少し肌寒いですが気持ちよく晴れましたので、

お花見にお出かけになった方も多いのではないでしょうか。


予科練平和記念館前にも桜が植えられています。

今年の1月ごろに植えたので、まだひょろひょろしていて、

果たして無事に咲いてくれるだろうかと心配していましたが・・・。



細いなりに懸命に咲いています(>_<)

人間の勝手な心配なんて、どこ吹く風です。

大地に根を張って生きるものの力強さにはっとさせられ、日々の自分を反省・・・。

4月1日に最初の1輪を確認以降、毎日どんどん開いています。


お隣の陸上自衛隊土浦駐屯地武器学校では、今日明日と桜まつりを

開催しています。


陸上自衛隊武器学校HP http://www.mod.go.jp/gsdf/ord_sch/04_event/kaiho.html


普段はなかなか入れない敷地内に入ることができ、隊内に植えられた

たくさんの桜を見ることができます。



お昼過ぎにおじゃましたら、隊員の方による常陸陣太鼓の演奏が行なわれていました。



人だかりができていてうまく撮れませんでした・・・。でも、

力強い太鼓の演奏はとてもかっこよかったです。


桜は現在3~4分咲きという感じで、こうして見ている間にも、何輪か

咲いたのではないかなと思うぐらい勢いがあります。

予科練戦没者の遺品などが展示されている「雄翔館」のまわりの桜も

来館者の目を楽しませていました。



予科練平和記念館の駐車場では、明日まで町商工会のイベントも行なわれています。

昔の人のお風呂のような大きな鍋で作られたけんちん汁(¥100)は、

野菜がたくさん入っていて、お花見で冷えた体に嬉しいおいしさです。

地元産の新鮮な野菜なども売っていますので、こちらにもぜひ足を運んでみてくださいね。



区切りの日

3月 31st, 2010

みなさんこんにちは(^_^)

3月31日、区切りの日をいかがお過ごしでしょうか。

明日から新しい年度が始まり、生活に変化がある方もいらっしゃるかもしれませんね。

予科練平和記念館からも、これまで中心となって業務を進めてきた

職員が異動することになりました。

これまで、記念館開館までの道なき道を切り開いてきた人でした。

仕事とはどのようにするものなのかを教えてくれました。

不肖の部下でしたが、本当にお世話になりました。

新しい部署でも指導力を発揮し、町民の方に慕われる職員となられますよう、

かげながら応援しています。


さて、話はかわりますが、みなさんは「近代化遺産」という言葉を

お聞きになったことがあるでしょうか。

ここ数年様々なところで研究が進んでいる分野なのですが、「近代化遺産」とは、

幕末から第二次世界大戦期までに建設されて、日本の近代化に貢献した建造物などを

いいます。茨城県でも2005~2006年に県内近代化遺産の総合調査が行なわれており、

日本の近代史を知る上で貴重な資料、財産として保存すべきという声も

大きくなってきています。


海軍の町だった阿見にも、まだ軍施設の名残が残っているところがあります。

そのうちの4件が、近代化遺産に該当するものとして、3月15日に町指定文化財に登録されました。


霞ヶ浦海軍航空隊本部地区だった場所、現在の茨城大学農学部内に保存されている

国旗掲揚塔、方位盤、庁舎内の階段につけられていた親柱の3点と、

飛行場にあった有蓋掩体壕(えんたいごう:戦闘機などを攻撃から

守るための格納庫)1基の合計4点です。


国旗掲揚塔


方位盤


階段の親柱(霞光荘の中にあります)


国旗掲揚塔と方位盤は茨城大学農学部構内にあり、自由に見ることができます。

農学部前の通りの桜も、少しずつ咲いてきました。

これからしばらくは、美しい桜並木を楽しむことができます。

お時間がある方は、ぜひ足を伸ばして「東洋一」と呼ばれた航空隊の名残を

見てみてください。


※ 掩体壕は個人のお宅の中にありますので、通常ご覧いただくことはできません。


足元にも、空にも

3月 22nd, 2010

みなさんこんにちは♪

この連休はいかがお過ごしでしょうか。

三連休の最終日、阿見町はとてもいいお天気です☆

冷たい風が吹いていますが、館内で日の入るところは

ぽかぽかとしています。

春休みに入ったからでしょうか、小中高生のお子さんを連れたご家族が増えてきました。

ベビーカーを押した若いご夫婦もちらほら見受けられます。


さて、予科練平和記念館の周りには芝生が張ってありますが、冬に移植したため

これまでは茶色一色で少し寂しい感じがしていました。

でも、3月に入った頃から、冬眠しているような茶色の芝の中から

少しずつ緑の若芽が顔を出してきました。



下はスズメノカタビラでしょうか、芝生に先んじて元気にのびています。



足元にも確実に春がやってきているのですね。

周りの芝生はまだ茶色と緑のまだら模様ですが、

もう少ししたら鮮やかなグリーンのふかふかした絨毯に

なることでしょう。今からとても楽しみです。


記念館は窓が多いため、館内にいても外の自然を感じることができます。

窓から空を見上げたら、たんぽぽの綿毛のような雲が

ふわふわと流れていました。



空にも春が来たようです。


巣立ちの前に

3月 16th, 2010

みなさんこんにちは(^_^)

今日の阿見町はくもり空。

灰色の雲がゆっくりと流れていました。

でも、雲とはうらはらに一部のスタッフには緊張感が

ただよっていました。

なぜなら、今日は初めて小学校の生徒さんに

展示の解説をするからです。

今までたくさんの方をご案内してきたベテランの解説員さんも

どうしたら小学生に分かりやすく伝えることができるのだろう?と

ちょっと試案顔。

実は、先週から学校で使われている教科書を

読んだりして勉強をしてきましたが、

いざ自分の言葉で伝えようと思うと、やはり難しいところが

たくさんあるのです。

午前中は案内の打ち合わせとリハーサルをして意見交換。

これから中学生になる生徒さんたちにエールを送れたら

いいねという話になりました。


そして、午後から阿見町内の小学校6年生109名がいらっしゃいました。

卒業を控えた6年生たちは、巣立ちを待っている小鳥のような感じです。

最初にホールで元予科練習生のお話を聞きます。



みんな静かに聞いてくれました。

そのあと、クラスごとに展示を見学しました。

下の写真は、予科練習生の手紙を読むことができるお部屋です。

お部屋に入ったとたん、生徒さんたちは箱の形をした

展示ケースにわーっと集まりました。

中には予科練習生が家族に宛てた手紙が展示されています。

 

 

空襲の映像が流れるお部屋では、機銃掃射をする艦載機や

爆弾を落とすB-29のCGを見てびっくりする生徒さんもいらっしゃいました。

自分たちの住んでいる町にもいろんな歴史があるんだ、ということを感じてくださったようです。


中学校に進学すると、小学校とはまた違う楽しいことや大変なことがたくさんあると思います。

悩みながら、楽しみながら、いろんな経験を積んで少しずつ大人になっていくのでしょうね。


予科練平和記念館は阿見町内の中学生も無料ですので、またぜひいらしてください。

成長するたびに視野が広がる自分を感じることができると思います。

また、悩み事の迷路に入ってしまったようなときにも、もしかしたら

何か答えを見つけることができるかもしれません。


皆さんが素敵な中学生活を送れますよう、スタッフも応援しています。