展示解説はじめました

5月 14th, 2011

みなさんこんにちは。

今朝方、家の中につばめが飛び込んできてびっくりした学芸員Wです。

つばめは巣をかける場所を探しているようでした。

少しでも安全なところで子育てするために、頑張っていたのでしょう。

私の地元では「つばめが巣をかけると幸せがくる」と言われますが、

皆さんのところはいかがでしょうか。



さて、予科練平和記念館では毎週土・日に常設展の展示解説を行なっております。

本日からスタートしたこの企画は、ご来館のお客様に展示内容をより分かりやすく

お伝えしたい!とはじめたものです。

これまで常設展の展示解説は、ご予約をいただいた団体のお客様を対象に

行なっておりましたが、

個人のお客様からもご要望があることと、展示解説員さんたちの間でも

予約なしで気軽に参加できる解説をやりましょう!という意気込みがあったところから

はじまりました。


スタート初日の今日は、解説員Sさんが担当です。



Sさんはとってもお話上手で、特攻隊のお話やお客様からうかがったお話などを

休憩時間に披露しては、心優しい解説員Mさんをよく涙ぐませています。


今日の解説も、お客様は熱心に聞いてくださっていました。

最初12名様のご参加でスタートした展示解説も、

終盤には17名様に増えていました。




この展示解説は、今後毎週末実施する予定です。

(館内の状況により、実施を見合わせる場合があります。)

明日15日にもありますので、ぜひお運びください。

また、ご参加のお客様でアンケートにご協力いただいた方には、

予科練平和記念館オリジナル絵はがき(非売品)をプレゼントしております。

通常撮影できない場所の絵はがきですので、ご来館記念にぜひどうぞ。



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常設展展示解説

毎週土・日曜日 14:00~ 予約不要

当日の予科練平和記念館観覧チケットをお持ちのうえ、

14:00までにエントランスホールへお集まりください。

※館内の状況などにより、実施を見合わせる場合があります。

お問い合わせ 029-891-3344


デビュー

5月 11th, 2011

みなさんこんにちは。

最近、「八月朔日」さんという苗字の読み方を知った学芸員Wです。

みなさんはご存知でしょうか。


正解は「ほづみ」さん。


稲を育てるのに天候が大きく影響することは今も昔も変わりませんが、

その昔、台風シーズンを無事に乗り越えて稲をたくさん収穫できるように、

旧暦の8月1日(今の9月はじめ)に、育ってきた稲の穂を刈り取って

神様に供えたことからきた苗字なのだそうです。

「朔」という字は、太陰暦で月の初めの日を意味します。


「八月朔日」さんは、茨城県つくば市付近に多くて、同じ読み方でも

「八月一日」さんは群馬県に多いそうです。

何故だろう・・・と考えはじめるときりがなくなりそうです。

それにしても、「小鳥遊」で「たかなし」さんとお読みするように、

漢字だからこそ出せる妙味ですね。

苗字は奥が深いです。


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先日5月6日の立夏を過ぎて、暦の上ではもう夏になりました。

予科練平和記念館のまわりでも、柔らかな緑の新芽が、

元気いっぱいにはしゃぐ子どものように勢いよく萌え出しています。




今日は雨が降っているので、横着して入口から

撮ってみました。



下の写真は展示室2から見える風景です。





昨日今日と雨が降り、しっとりした空気がなんとなく梅雨時のようです。

台風1号も発生して、少しずつ夏への助走が始まった感じがしますね。



先日の新聞で、茨城県内の宿泊施設の予約が増えてきたという記事を読みました。

予科練平和記念館への団体のお客様のご予約も、少しずついただけるように

なってきました。

あの日以来止まってしまった時計がゆっくりと動き出したような、そんな感じがします。

まだまだ大変な状況下で日々を過されている方が大勢いらっしゃいますが、

少しでも早く、多くの方が日常を取り戻せますよう、予科練平和記念館でも

できることを続けていこうと思います。

3・11から2ヶ月目の今日、みなさんはどうお過ごしでしょうか。



さて、前回の学芸員Aのデビューブログはいかがでしたでしょうか?

いつもと違ってエスプリの香り漂う感じと思われた方、大正解です。

これから週代わりでブログを担当してまいりますので、どうぞお付き合いくださいね。


ゴールデンウィークの出来事

5月 10th, 2011

東北地方は、まさに桜の満開の時と思われますが被災地の皆様は
まだまだ大変な御心労のこととお察しいたします。
どうぞ、ふんばって下さい。

当館も多少の被害を受け、約1ヶ月程休館しましたが
4月19日より開館いたしました。

そして、ゴールデンウイークを迎えました。

4月29日(金)昭和の日

この日大変うれしいことがありました。
3月11日の大震災当日来館されていましたお客様が開館を待ちわび
”途中だったので最後まで見たかった・・・“と再度来館されました。

感激でした、ありがとうございました。

5月4日(水)みどりの日

この日のY新聞紙上に震災地での自衛隊の活躍が記事にありました。
現地で救援活動している隊員の中には親や妻子を失った隊員、
いまだ、家族の安否が不明な隊員もいるそうです。

国民の救済を第一と行動しなければならないとはいえ、
ほんとうに頭の下がる思いです。

一日も早く業務が終了し、ご家族のもとに戻って欲しいです。

5月5日(木)こどもの日

あるテレビ局の番組で“ALWAYS 続三丁目の夕日”という映画が
放映されました。昭和30年代の東京下町の人々の生活の物語でした。

垣根を越えた隣人との繋がり、人への思いやり、夢を捨てない気持ち・・・と、
まさに日本人の心を写し出した作品ではないでしょうか。

久しぶりに目頭が熱くなりました。   日本人でよかった。
被災地の皆様の気持ちを少しでも受け入ることが出来ればと感じました。

5月7日(土)

9時00分開館に合わせて遠い道のりを記念館に思いを寄せ、
東北宮城県から4名のお客様がありました。

“3月11日の地震で記念館は大丈夫でしたか”と尋ねられましたので
“お陰様で大したことありませんでした”と答えましたところ、
お客様は“予科練生の英霊に守られたんだね”とおっしゃいました。

予科練生の思いが伝わったことと思います。
ほんとうにありがとうございました。

4月29日(昭和の日)より5月5日(こどもの日)までに来館された
お客様が1600人余りありました。
ありがとうございました。

これからも2度、3度とお越しいただけるような運営をしてまいりたいと
考えておりますのでご支援よろしくお願いいたします。

平成23年5月8日           館  長  糸 賀 富士夫

花咲くとき

5月 5th, 2011

    明日は立夏、暦の上でも夏を迎えます。桜花が去るやいなや新緑が萌え出で、百花繚乱の時をも迎えました。皐月の爽快な空気に触れると、五感がうち震える季節を再び迎えられた喜びが溢れます。

 

   今春に経験した大地震は、あることが当たり前であった事柄を私たちが見直す契機となりました。大災害の跡を見るたびに、そこに宿る人の思いをひしひしと感じずにはいられません。今生きている私たちは生きる喜びを素直に享受し、そして子々孫々に遺すべき社会を再び築きあげていきましょう。

 

  花々を一斉に開かせた初夏のこの青空は、かつての予科練生が大志を抱いて駆け巡った空と変わらないのかもしれません。はるか昔に、美しい月を見て思いのつながりを恋人たちが信じたように、この蒼空を仰ぎ見る私たちに、先人たちの真摯にして熱い思いが降り注ぐことを信じたいと思います。

 花咲くとき、それは心を鎮めるとき。また、生きるものが動き始めるときです。

 花々と緑に囲まれた当記念館へのご来館を心よりお待ちしております。

昭和の日

4月 29th, 2011

みなさんこんにちは。

今日は「昭和の日」。昭和天皇のお誕生日です。

「国民の祝日に関する法律」によれば、「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を

顧み、国の将来の思いをいたす」日なのだそうです。


いつの日か3月11日も、この辛さを忘れずに、たくさんの人が安心して暮らせる国になるよう

思いをいたす記念日になるのでしょうか。


昨日、東日本大震災で亡くなられた多くの方が四十九日をむかえられました。


心より、ご冥福をお祈り申し上げます。

記念館のぼたん桜も、空に向って何かささやくように小さく揺れていました。




話は変わりますが、NHK朝の連続テレビ小説「おひさま」。

皆さんはご覧になっていらっしゃるでしょうか。

先日、主人公陽子の兄茂樹が、予科練を受験する決意を父親に伝えるシーンが

ありましたね。


実はドラマの撮影にあたり、予科練平和記念館も少しですが協力させていただいております。

茂樹に関するシーンで手紙や写真などが出てきたら、ちょっとご注目くださいね。


当館に調査にいらっしゃったご担当の方も、とても熱意を持ってドラマ制作にあたっておられました。

私たちも、こんな素敵なドラマに少しでも関わることができて、とても光栄です。

美しい自然の中で少しずつ大人へと成長していく陽子たちは、

やがて来る太平洋戦争という大きな渦の中で、

どのように生きていくのでしょうか。

今この不安な時代を生きる私たちにも、何か共通するものがあるかもしれません。

 皆さんも、朝8時からの15分、ぜひご注目ください。


連続テレビ小説「おひさま」HP

http://www9.nhk.or.jp/ohisama/



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さて、これまで、私学芸員Wがこのブログを担当してまいりましたが、

来月より、新しく配属されました学芸員Aも登場することになりました。

今までとはまた違った視点で、予科練平和記念館のあれこれを

皆さんにお届けしてまいりますので、

どうぞお楽しみに。


予科練平和記念館は、ゴールデンウィーク中休まず開館しております。

JAF会員証・いばらきキッズクラブカード・漫遊いばらきファンクラブ会員カード・

SDカードなどご提示いただくと入館料が割引になるカードが増えましたので、

お持ちの方はぜひご利用ください。


第3回所蔵資料展がはじまりました

4月 26th, 2011

みなさんこんにちは。

今日の予科練平和記念館の窓からは、流れる雲の隙間から

青灰色の空がのぞいているのが見えます。

時々鳥が横切っていきます。


今日はチェルノブイリ原発事故から25年目の日だそうです。


この間の日曜日でしたでしょうか。記念館に福島からの

お客様がいらっしゃいました。

ご自宅が原発から20キロ以内だそうです。


もう、戻れないんだよ・・・。


とおっしゃっていました。


何とも申し上げることができず、いたたまれない気持ちでいっぱいでした。


記念館の窓口では、東日本大震災義援金への募金箱を置いておりますが、

現在までの6日間で、47,688円が集まりました。ご協力ありがとうございます。

みなさんのお気持ちは、必ず、被災されて苦しんでおられる方々の

お役にたつものと思います。


先日、記念館でも職員が少しずつ出し合って

茨城新聞社さんを通じて寄附させていただきました。


みんなで、できることを続けていく。

とても必要で、とても良いことだと思います。




さて、本日より第3回所蔵資料展「予科練生の資料館―銀田コレクション展」が

はじまりました。

震災の影響で、1ヶ月遅れでのスタートになります。


今回は、甲種第15期生だった銀田捷(まさる)さんが、戦後50年かけて収集していた

旧海軍関係の資料や図書、模型など205点を展示しています。


銀田さんは、新潟県の自宅の2階に収集した資料約780点を展示しており、

仲間からは「銀田予科練資料室」と呼ばれていたそうです。

残念ながら、ご本人は平成8年にお亡くなりになりましたが、

残された資料は、7年後の平成15年に奥様より阿見町に寄贈されました。

七畳半という広さだった銀田資料室に少しでも近い雰囲気でご覧いただけるよう、

会場を狭くして資料を展示しています。




制服類をケースに入れずそのまま展示していますので、

会場内はそこはかとなく古い衣類のにおいがして、なんとなくリアルな展示になっています。


甲種第15期生は1944(昭和19)年9月から、4回に分けて36,717人が入隊しています。

戦局の悪化により訓練は途中で中止されてしまい、練習生は航空隊の警備にあたったり

本土防衛のための陸戦隊となったりしました。

そうした経過があるぶん、予科練や海軍、飛行機などに対して強い想いが

あるのかもしれません。

彼らがどのような気持ちで戦後を過していたのか、想像していただけたらと思います。


会期は6月12日(日)までです。

ご来館の際にはぜひご覧下さい。

館のとなりの公園のつつじもきれいに咲き始めました。



~開館に思う~

4月 22nd, 2011

平成23年4月19日(火)大震災発生より40日振りに
開館いたしました。

“待ちに待った開館”

1ヶ月余り待機していた解説員の皆さんが水を得た魚のように
生き生きと復活いたしました。更なる活躍を期待しております。

1週間程前の決定でありましたので各方面へのお知らせが
滞ったことが残念に思われました。
しかし、開館日4月19日(火)40名様、そして
4月20日(水)は何んと140名のお客様がおいでになりました。

“待ってたよ、良かったね、これからも頑張って下さい”と
お客様より言葉を頂きました。誠に有難く、とても感激いたしました。

この感激を忘れずにこれからも多くのお客様が来館されますよう
日々精進してまいりますのでどうぞご支援よろしくお願いいたします。

また、大震災による被災地の皆様におかれましては
まだまだ寒い日が続くようですのでどうぞお体をご自愛のうえ
普段の生活が一日でも早く訪れることをお祈り申し上げます。

館 長 糸賀富士夫

共に生きよう

4月 21st, 2011

みなさんこんにちは。

今日はうす曇。すこし肌寒い予科練平和記念館です。

茨城新聞、常陽新聞朝刊に記事を載せていただいたおかげか、

昨日はたくさんのお客様がお見えになりました。

ありがとうございます。


大きな被害を受けた地域の方たちは言わずもがなですが、ここ茨城でも

まだまだ余震が続き、不安な日々を送っていらっしゃる方も多いと思います。

当館では、皆さんを応援する気持ちもこめまして、

4月26日(日)まで無料でご覧いただいております。

よろしければ、ぜひお運びください。



また、窓口では、東日本大震災義援金の募金も行なっております。



お預かりした支援のお気持ちは、日本赤十字社の東日本大震災

義援金に全額寄附させていただきます。

ご来館の際には、ご協力いただけましたら幸いです。


窓口で、本日は無料でご覧いただけますとご案内すると、

じゃあ、チケット代人数分ねとおっしゃって、その金額を寄附してくださる

お客様がたくさんいらっしゃいます。

帰りがけに入れてくださるお客様もいらっしゃいます。

とても嬉しいですね。


・・・と、嬉しそうに伝えてくれる窓口担当の展示解説員さん。

お客様の善意で、我々スタッフも元気をいただいております。

本当にありがとうございます!



そういえば、海外で活躍する日本のサッカー選手が出演していたCMが

ひとときよくテレビで流れていましたが、皆さんはご覧になられたでしょうか。

ドイツ・シャルケ04で活躍している内田篤人選手のシャツに、

「共に生きよう」と書かれていたのが印象的でしたね。

「頑張れ」とか「信じてる」という言葉は、なんとなく少しクールな感じが

しないでもないのですが、

「共に生きよう」は、苦しみや悲しみを引き受けて分かち合う、

とてもあたたかくて強い言葉だなと思って、感動しました。



予科練平和記念館で募金をしてくださるお客様のお気持ちも、

同じ日本に「共に生きる」ということの一つの表れなのだと思います。



シャルケは、現在欧州チャンピオンズリーグで4位。

インテル・ミラノの長友選手との日本人対決は話題になりましたね。

(ちなみにこの試合の観客数は5万3千人とか・・・阿見町の人口を軽く超えています。)


内田選手は以前鹿島アントラーズ(本拠地:茨城県鹿嶋市)に所属していたこともあり、

こうして世界を相手に活躍している姿を見られるのは、いち茨城県民としてとても嬉しいです。



アントラーズのホームスタジアムである「鹿島スタジアム」も、残念ながら

今回の地震で被害を受けてしまいました。

 日本のサッカー界にもいろいろと影響がでているようですが、

厳しい世界で頑張る内田選手の姿が、日本中の人に勇気を

与えてくれるのみならず、

鹿島でプレーする選手や地元の人たち、Jリーガーやサッカー選手を夢見る

たくさんの子どもたちにも大きな励みになっていると思います。

 子どもが好きだというやさしい内田選手。

26日(火)のマンチェスターユナイテッド戦、応援しています。



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さて、話しはかわりますが、予科練平和記念館のラウンジに新しい絵本がはいりました。



色とりどりの表紙が、ラウンジにいろどりを沿えてくれています。



一見こわいお話しかなと思いきや、最後はほのぼのしてみたり、

かわいらしい絵につられてみていると、とても重いテーマを扱っていたり。

絵本の世界は奥が深いですね。

個人的には、レオ=レオニの「あいうえおの き」が素敵だなと思っています。


今、被災地に絵本を送るプロジェクトが行なわれています。

絵本はお子さんの心を安定させてくれるそうです。

大人の心も癒してくれそうですね。

ラウンジはチケットが必要ありませんので、どうぞお気軽に読みにいらしてくださいね。

お待ちしております。


再開日が決まりました

4月 15th, 2011

みなさんこんにちは。

ここ何日か、福島~茨城~千葉~長野~新潟あたりで

大きな余震がありましたね。

みなさんのいらっしゃるところは大丈夫でしょうか。

まだまだ予断を許さない状況が続いています。

どうぞお気をつけてお過ごし下さい。


さて、予科練平和記念館は、東日本大震災後長らく臨時休館させていただいておりましたが、

4月19日(火)より再開の見通しとなりました。

ご迷惑をおかけいたしまして、大変申し訳ございませんでした。

なお、4月19日(火)から24日(日)までは入館料が無料となりますので、

この機会にぜひご来館ください。



今、予科練平和記念館は春まっさかりです。

この写真は3日前に撮影したものです。




今日はこんな感じです。

ここしばらく暖かく、風が少し強かったので、花びらが芝生に散ってしまっています。

その代わり、若葉が顔をのぞかせてきました。




館の裏手の臨時駐車場の土手から、たくさんのつくしが顔を出していました。



近くのハス田では、ぽかぽかの太陽のもとで白鷺がじっと佇んでいて、

どこからかカエルの鳴き声が聞こえます。


東北からも桜の便りが届くようになりました。

春の暖かさと命が芽吹く力強さが、少しでも被災された方の心をあたためてくれますように。


館長日記

4月 13th, 2011

大震災発生より一ヶ月が過ぎました。
被災地はまだまだ大変な生活をしております。断水、停電、食料品と燃料の
不足、生活に必要なものが不自由しております。

ここ予科練平和記念館周辺は、特に大事には至らなかったので、かなりの
物資が流通するようになりましたが、物の有難さ、節約の大切さを身を持って
体験しました。

“喉元過ぎれば、、、”と申します。

予科練生が国のため、家族のため、そして平和のため身を挺して戦地へと
飛び立った事を考えますと、私たちは被災地の人々のことを思い、
心をひとつにし、一日も早い復興を願わずにはいられません。

霞ヶ浦の水もぬるみ釣り人を見かけるようになり、春霞のなかにうっすらと
筑波山が姿をとどめております。
また、海軍道路の三本の大木の桜は、今年も綺麗に満開となり、当時を
偲ばせております。

“必見、、、”

大震災により皆様には大変ご心配をお掛けしましたが、平成23年4月19日より
開館することとなりました。
多くの人たちに予科練生の思いを届けたいと思います。
職員一同ご来館をお待ちしております。

平成23年4月13日  
館長 糸賀 富士夫