グレートミッション

10月 7th, 2011

みなさんこんにちは。

10月にはいり、一気に秋らしくなりましたね。

急激な気温の変化についていけず、またマスクのお世話になってしまった学芸員Wです。

朝晩かなり冷えるようになりましたので、皆さんもどうぞ風邪にはお気をつけください。

 

 

今日はすがすがしいお天気ですが、強い風が吹いて、

まだ細い桜の木をゆらしていました。

 

 

葉っぱの一枚一枚が、「わぁーっ」とさけびながら必死に枝につかまっているように見えて

ちょっと頬がゆるみます。

 

 

この時期は外にでるとどこからともなくキンモクセイの奥ゆかしい香りがしますね。

今週末は三連休でお天気もよく、絶好のお出かけ日和だそうです。

普段学校やお仕事でお疲れのみなさんも、ぜひリフレッシュなさってくださいね。

 

 

連休は仕事なんですけど・・・のみなさん(私も含めて)は、10月9日(日)の夜に

空を見上げてみましょう!

この日は9月の十五夜と対をなすお月見デー、十三夜です。

夜も晴れそうですから、きれいな月が見られるといいですね!

 

 

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さて、学芸員Wには、さ来週とても大きなミッションが待っています。

 

なんと、予科練の第1期生にインタビューできることになりました!!

1930(昭和5)年に入隊した79名のうちのお一人です。

 

 

↑予科練の第1期生です。(『予科練外史』第1巻より)

きっとこの中にいらっしゃるんですね。

 

 

まさに、予科練の生きた歴史、という言葉がふさわしいお方だと思います。

山口県岩国市在住で現在96歳。

ご自分でたちあげた会社の会長さんとして、現在も毎日

ご出勤なさっておられるそうです。すばらしい!!

 

 

私が今までお会いした方の中で、多分一番の先輩だと思われます。

大先輩に対して、私のような若輩者がインタビューさせていただくのは

とても緊張しますが、それを上回るほどお会いするのを楽しみにしています。

予科練のことも、予科練以外のことも、いろいろおうかがいしてみようと思っています。

 

 

インタビューの模様は後日アップいたしますので、ぜひお楽しみに。

 

ー 空 ー

9月 24th, 2011

久しぶりの晴天、空が真っ青
霞ヶ浦周辺は今、まさに稲刈りのシーズンです。

原発の影響により放射能汚染が心配されましたが問題はなく
おいしい米が食べられそうです。

刈り入り後の田んぼにはシラサギ、ハト、スズメ、トンビなど
多くの鳥たちが落穂のご馳走を啄ばんでおります。
又、名峰”筑波山”を眺望し、広大な”霞ヶ浦”を見下ろし
雄大な空を自由に飛び交い,爽快であろう・・・。

予科練生も飛行機乗りになり、雄大な空を自由に飛んで見たい一心で
難関を突破し、入隊しました。

しかし、彼らは戦況の変化により、戦地に飛び立ったのです。
飛行機乗りへの夢は叶いましたが、とても悔しいことになってしまいました。

澄んだ空を、鳥たちが気持ちよく飛んでいる光景を、見ることが出来るのも
60数年前に先人たちの多くの尊い犠牲のうえに、今の平和があることを
真摯に受け止め、感謝できるこころを持ちたいです。

平和を恒久に続けていくことが先人たちへの供養ではないでしょうか。

話は変わりますが、世の中には自分にそっくりな人が三人は居るといわれます。
当館で開催中の特別展”土門拳のまなざし”の一枚の写真(卒業記念)の中に
私の幼少時代とそっくりの少年がおりました。

何かを感じられずにはいられません・・・。

これからも阿見町のブランド”予科練平和記念館”の発展に
精進してまいりますので、ご支援よろしくお願いいたします。

ご来館をお待ちしております。

台風のあとで

9月 23rd, 2011

みなさんこんにちは。

先日の台風では各地で被害が大きかったようですが、みなさんは大丈夫でしたでしょうか?

 

当日帰宅時間がちょうど雨風の激しい時間にあたってしまい、

リアルな台風体験をした学芸員Wです。

 

 

予科練平和記念館もこの日開館していましたが、強い風で雨粒が

窓にたたきつけられていました。

ガソリンスタンドにある洗車機で洗車中の車の中にいたら

こんな感じなのかな、というくらいの激しい雨でした。

 

うさぎ年には自然災害が多いということも言われているそうですが、

もうこれ以上災害はあってほしくないものです。

 

 

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さて、このブログでも何度かご紹介しておりますが、予科練平和記念館のラウンジでは、

阿見町図書館の絵本が9月30日(日)まで楽しめます。

学芸員Wと解説員Mさんが自信を持って(!)おすすめする

すてきな絵本がたくさんあります。

 

 

 

絵本の近くにはこんな子たちが。

 

 

解説員Tさんが作ってくださった指人形です。

左の予科練生がまーくん、右の女学生がつるちゃんです。

つるちゃんの初恋の人が、予科練生のまーくんです。

 

二人は実在の人物です。

つるちゃんこと鶴江さんは、今もお元気でいらっしゃいます。

 

このふたりの恋の続きはどうなったでしょうか。

予科練平和記念館の常設展示室5にありますので、ご来館の折には

見つけてみてくださいね。

 

 

 

今日はこの絵本をご紹介。

 

 

 

忌野清四郎さんがイラストを描いた絵本『ブーアの森』です。

そうです。あのロック歌手の忌野清志郎さんです。

RCサクセションでご存知の方、坂本龍一さんとユニットを組んでいたことでご存知の方、

ちょっと奇抜なメイクやファッションでご存知の方、たくさんいらっしゃると思います。

残念ながらお亡くなりになってしまいましたが、時々清四郎さんの

はにかんだような笑顔を思い出します。

 

 

主人公のしょうくんは森で出会った小さなブーアを連れて帰ろうとしますが、

酸性雨が降り森林伐採が進むしょうくんの世界に出て、

ブーアは弱ってぐったりしてしまいます。

空色の体に青い目のブーアの名前は、ブルーアース、青い地球からきています。

瀕死のブーアを助けてくれるのは、人間に痛めつけられている木や動物たちです。

 

環境問題はひとごとではなく、自分と無関係のことでもないのだということを、

わかりやすく伝えています。

まるで清志郎さんの歌のように、メッセージ性は強いけれども

押し付けがましくありません。

 

 

大きな地震にみまわれ、原子力発電所の事故で不安な毎日を過ごし、

大きな台風もやってくる。

今、清志郎さんが生きていたら、この日本でどんな歌を歌うのだろうか、

こどもたちに何を語りかけるのだろうか、と思います。

 

 

今日は秋分の日。お彼岸の中日。

みなさんはどう過されましたか?

 

 

予科練平和記念館はこの三連休休まず開館しております。

秋風に何かを感じたら、ぜひおでかけください。

 

 

学びの夏

9月 19th, 2011

 4月に新年度が始まりおよそ半年が経とうとしています。

 

  今年度、新しい環境に入った人たちには「ようやく慣れてきたかな」と実感が湧いてきた頃でしょうか。また、半年後に進学や就職を控えている人たちには「あと半年になったのか」と、あらためて考えると残りわずかな現在の生活を惜しむ心が生まれてきている頃でしょうか。

 

 先日、中秋の名月を陰りない満月で見られたことは、何かと落ち着かない日々を重ねてきた私たちへの光明だったようにも思えます。古くから、満月は円満具足の象徴として信仰を集めてきました。月は暗闇の一隅を照らす存在としても拝まれています。私の未だ幼い子どもたちは「今日は明るい夜だねぇ」と言っていました。

 

 さて、今日はこの夏休みに阿見町近代の歴史について学んだ小学生をご紹介します。

 

 彼の名前は永田響(ひびき)君、阿見第一小学校の5年生です。

 

 当記念館が8/7(日)に開催した「戦跡を巡る」にもお母さんと一緒に参加してくれました。また、過日「美しくも力強い存在」というタイトルのブログでご紹介した山梨県の河口湖自動車博物館を訪問したとき、お母さん共々バッタリと再会し、浅からぬご縁を感じさせてくれる永田君です。自動車博物館でも職員の方に飛行機のことを詳しく聞いていましたし、当記念館にも度々足を運んでくれ質問をしてくれるなど、なかなか熱心に学習する小学生という好印象を私はもっています。

 

 

 

 お母さんの話では、今春、予科練平和記念館に来ていただく機会があり「目から鱗が落ちる」ではないですが、地元の歴史について関心を深め、予科練や阿見町の歴史について夏休みには学習してみようという気持ちになったそうです。

 

 予科練平和記念館の活動主旨には、阿見町の歴史をこどもたちに正確に伝え平和を作り出す考えを持ってもらうことがあります。永田君の今回の取り組みには予科練平和記念館としてもたいへん感謝しています。ありがとうございます。

 

 今後も、1人でも多くの方にご来館いただき、いろいろなことを考えていただくために、広報に努めるのはもちろん、工夫を忘れず運営に努めて参ります。忌憚のないご意見も、どうぞお寄せ下さい。

被災地からの資料

9月 8th, 2011

みなさんこんにちは。

学芸員Wです。

今日は二十四節気の一つ「白露(はくろ)」。

まだまだ日中は暑い日が続いていますが、朝晩のひんやりとした空気で、

季節が確実に移っているのを感じます。

みなさんはいかがお過ごしでしょうか。

 

 

予科練平和記念館のもみじが秋色にお召し替えをはじめました。

高い空には秋の雲が浮んでいます。

 

 

 

最近女子、男子ともにサッカー日本代表がとても頑張っていますね。

 

私も、男子代表のキャプテン、長谷部誠選手の著書『心を整える』を読んで、

いろんなことを整えていきたい、と思っています。

・・・と申しましたのは、昨日今日とケーブルテレビさんの取材があり、

カメラの前でしゃべる機会を持たせていただいたからです。

 

とっても優しく「失敗しても大丈夫ですよ!」と励ましてくださる撮影隊の方の

前でもこんなに緊張するのに、

何万人というサポーターや観客の前で、しかもテレビの先ではどれだけの人が見ているか

わからないという状況の中で、

さらにアウェーだったらブーイングなども聞こえてしまう中で、

落ち着いてプレーできる選手のみなさんは本当にすごいと思います。

 

 

今回、ケーブルテレビのみなさんは、特別展「土門拳のまなざし」展を

取材してくださいました。

 

 

 

放送日は以下のとおりです。

 

□9/17(土)~9/20(火)

 てれびつくば11 「ACCSニュース」(1日4~5回放送)

 http://www.accs.or.jp/accstv/tsukuba_11.html

 

□9/26(月)~10/2(日)

 J:COM 「いいじゃん!」 (1日2~3回放送)

 http://www.jcom.co.jp/index.html

 

お目にとまりましたら幸いです。

 

 

余談ですが、長谷部選手の著書『心を整える』の印税収入は

ユニセフを通じて全額東日本大震災の被災地に寄附されるそうです。

自身を整えつつ誰かにいいこともできるすばらしい本ですので、

お気になった方、ぜひ本屋さんでお手にとってみてくださいね。

 

 

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間もなく、東日本大震災発生から半年が過ぎようとしていますね。

長いようで短い、短いようで長い半年だったように思います。

 

先日、横浜の山下公園に行きましたが、

ここは1923(大正12)年の関東大震災のときに出た

瓦礫を埋め立ててつくられたと知り、驚きました。

家族連れやカップルが楽しそうに行き交う足元に

大震災の記憶が眠っているなんて、思いもしませんでした。

 

私たちの日常は、常に災害と隣り合わせにあるのだということを

足元から実感したような気持ちでした。

だからこそ、今日一日、今この時が大切なのだと、改めて思いました。

 

みなさんにとって、この半年はどんな時間の積み重ねでしたでしょうか。

 

 

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先日、予科練平和記念館に被災地福島に住む元予科練生から資料が寄贈されました。

送ってくださったのは、元甲種第14期予科練生Sさんで、

1944(昭和19)年6月1日に土浦海軍航空隊(現陸上自衛隊土浦駐屯地 阿見町)に

入隊した時に肩にかけていた日の丸や、防毒マスクのケースなど計10点です。

 

Sさんはもともと福島県の浪江町にお住まいでした。

みなさんもよくご存知のように、浪江町は東京電力福島第一原子力発電所の事故により

警戒区域や避難区域に指定されています。

現在、Sさんも福島県内の別の場所に避難していらっしゃいます。

 

家を離れてからもずっとこの資料を気にかけておられたとのことで、

一時帰宅が許可されたときに、親類に頼んで持ち帰ってもらったのだそうです。

 

 

全身防護服の住民の皆さんがバスで立ち入り禁止区域に入られる姿を

ニュース映像としてよく見ていましたが、

実際にそういう方たちがお持ちになったものが、こうして予科練平和記念館に

届けられたということに、深く考えさせられました。

 

 

一時帰宅では、滞在時間も持ち出せるものの量も限られてしまう中で、

どんな思いでこの資料は運び出されたのでしょうか。

住み慣れた土地を離れて暮らすSさんは、どのような気持ちでこの資料を

予科練平和記念館に託されたのでしょうか。

 

今の私では想像することしかできませんが、ほかの資料たちと同じように

末永く、大切に保管させていただきたいと思っております。

 

 

 

(手前が寄せ書きされている日の丸。奥の箱は防毒マスクを入れるものです。)

 

 

ー山本五十六と料亭K-

9月 3rd, 2011

実るほど頭を垂れる稲穂かな
今年も豊作であって欲しいものです。

先日、霞ヶ浦海軍航空隊の副長であった山本五十六ゆかりの料亭K(土浦市)で
食事会がありました。

料亭のおかみさんと予科練平和記念館の歴史調査員I氏の
講話(山本五十六と料亭K)を拝聴しながら食事が始まりました。

山本五十六、そして霞空、土空の士官たちが
武勇伝や日本の将来を語り合い、飲み明かし、楽しい一時を
過ごされた様子が感じられました。

料亭Kは明治33年創業の老舗。
名の由来は当時、この料亭から霞ヶ浦が眺望でき、湖面に写る月の
美しさに魅了され命名したそうです。(すばらしい。)

また、先代の社長は昭和4年に、霞空に飛来したツエッペリン伯号に
乗船した少年でした。(すごい。)

予科練平和記念館(阿見町)に立ち寄り、予科練を学び
料亭K(土浦市)を訪ね、山本五十六を偲ぶのも
歴史の楽しさではないでしょうか。

感じ方は人それぞれでしょうが、歴史とはほんとうに
おもしろいものと思いました。
先人たちの思いを感じるものですね。

予科練平和記念館も歴史の1ページである予科練生の
思いが、少しでも感じていたただければと思っております。

特 別 企 画 展
土門拳のまなざし  ー戦中、戦後と”幻”の写真ー  開催中

美しくも力強い存在

8月 31st, 2011

 8月が終わり9月になろうとしています。早いなぁ、というのが実感です。これから食欲の秋、紅葉の秋を迎え、生きる喜びを謳歌できることでしょう。その後、晩秋をしみじみ味わいながら服を一枚重ね、また一枚重ねしていくわけですが「なんだ、もう正月か」と言うことになるのかもしれません。 一日一日を噛み締めて生きる余裕をもちたいものだ、と私は反省しきりですが…。

 

 さて、8月の半ばのことですが、山梨県の河口湖自動車博物館にて実物大の飛行機を見る機会をもちました。この博物館は8月のみ開館しているというなかなかユニークな博物館です。

 展示されている飛行機のうち、特に私は3機に心惹かれました。

 

 1つは「九三式中間練習機」いわゆる「赤とんぼ」です。

 

 

 

 写真のとおり、機体は最初期のシルバーを基調としたカラーリングです。予科練を卒業し飛行練習生となったパイロットの原石たちが大空を駆け巡った赤とんぼの現存機は国内に皆無という状況ですが、実物大の復元機からは、なにより迫力を感じました。全長約8m、翼幅約11mという機体に切り取られた空間において、写真からは決して感じられない飛行機の「体格」を感じ取ることができました。飛行機にも血肉があるとでも言うような存在感がありました。『飛び立つ姿を見てみたい』とも思いました。

 

 また、1つは「零戦21型」です。かつての部材を多く使っていると聞く復元機です。

 

 

 私はそのピンと張った翼の美しさ、また力強さに心惹かれました。翼幅約12m(全長長約9m)の存在感は、零戦がと言うより「この翼が大空を席捲する」という印象をもちました。他国に勝利するために開発された戦闘機であればこそ、美しくも力強い形を身につけることになったのでしょう。そしてそのような運命こそ悲しいと言えるでしょうか。

 

 それからもう1つ「一式陸上攻撃機22型」です。機体後部のみ、回収された部材を用いての復元機ですが、なにしろ「大きい」と感じました。

 

 

 この一式陸攻(同型機)は山本五十六長官が戦死した際乗っていた飛行機であり、また特攻兵器のグライダー「桜花」がその腹部に取り付けられた飛行機であった、という目で見ると、目前の大きな機体が空を突き進む情景を私なりに想像できるようでした。

 

 私は武器に対して極端な興味をもちあわせている者ではありませんが、これらの飛行機を見ていると、製作した技術者、操ったパイロット、それぞれが信じた心の存在が私には思われました。過ぎてみれば「人生」とはたった一瞬の出来事と言えるのかもしれません。ただ、その人生のはかなさ、言い換えれば一瞬の輝きという宿命が「飛行機」に凝縮されているように考えられたのです。

 

 私自身、くっきりと晴れ渡った富士山を久しぶりに見ることができ、日常の疲れがスウッと抜ける感覚をもちました。正面に富士山を見据えながら河口湖に近づき、雄大な飛行機を見た後、博物館の駐車場からまた晴れ渡った富士山の頂を目に焼き付けることができました。美しくも力強い存在感に元気づけられた日となりました。

茨城新聞の連載が終了しました

8月 25th, 2011

頑張れ オレ!

疲れは酒で流しこめ!

あえて言おう「会社はオレ達が支えてんだ!」

We are ジャパニーズサラリーマン

 

頑張れ オレ!

不条理笑って飲み込め!

言ってくれよ「社会はオレ達が回してんだ!」

We are ジャパニーズサラリーマン

(ケツメイシ 「闘え!サラリーマン」)

 

このヤブレカブレ感・・・不思議と癒されます。

 

 

皆さんこんにちは。

朝の通勤時、「闘え!サラリーマン」で気分を上げている

学芸員Wです。

 

ケツメイシは薬学部出身男性4人のグループで、グループ名は

生薬の「決明子」からとっています。

ちょっと大人になってしまった人たちにじんわりと効く歌を

たくさん歌っています。

「闘え!サラリーマン」は「ケツノポリス7」というアルバムに収録されて

いますので、

最近お疲れの皆さん、ぜひ聴いてみてくださいね。

 

 

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今日は外に出るのをためらわれるような猛烈な暑さではありませんが、

湿気をたくさん含んだ空気がしっとりといろんなものをやわらかくしています。

気温がそれほどではなくても、湿気で熱中症になることもあるそうですので、

皆さんどうぞ、適度に節電しつつ体調にもお気をつけくださいね。

 

 

 

ちょっとどんより空の下の記念館を裏側から撮ってみました。

 

 

ユニークなつくりなので、誰の設計なのかよく尋ねられます。

四方どこから見てもフォトジェニックなにくい奴です。

 

 

 

ちょうどよい環境なのか、もしかしたら当たり年なのか、記念館の周りの芝生には

ホコリタケが絶賛増殖中です。

 

 

グリーンの芝生に白くて丸いホコリタケがぽこぽこ生えているのは

とってもかわいく見えます。

 

名前が名前ですけれども、食べることもできるらしいので

多分害はないものなのだろう…と思います。

どこまでも 増えていくのか ホコリタケ。 一句。

 

 

 

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さて、館内では特別展「土門拳のまなざし-戦中・戦後と“幻”の写真」(~10/30)

開催中です。

これにともなって、茨城新聞さんで8月12日(金)から不定期で連載を持たせて

いただいておりましたが、

きのう、最終回の7回目が無事に掲載されました。

土門拳の経歴や写真について簡単に解説するもので、「7」回の数字はもちろん

予科練の七つボタンにちなんでいます(館長アイディアです)。

 

 

第1回から最終回のタイトルはこんな感じです。

 

第1回:写真家への道

第2回:「写真の鬼」の誕生

第3回:リアリズム

第4回:ヒロシマ

第5回:報道写真家の使命

第6回:幻の予科練写真(上)

第7回:幻の予科練写真(下)

 

 

それぞれ400字の制限があるので、短い言葉の中にどのように情報を組み込むと

わかりやすいだろうかと、悩みながら書きました。

実際の紙面には、編集部長さんがチェックして加筆訂正してくださったものが載るので、

それと自分の原稿を見比べて、なるほどこうすればわかりやすかったなと

勉強になります。

訂正されていないときは、なんだかいっぱしになったようで勝手に嬉しくなっています。

 

 

茨城新聞さんで連載させていただくのは2回目ですが、本当に勉強になります。

N編集長、今回もお世話になりました。ありがとうございました。

 

 

 

第2回:「写真の鬼」の誕生の回では、土門が1938(昭和13)年に撮影した、

日本赤十字病院看護婦さんのクローズアップ写真を載せたのですが、

この記事をご覧になった元看護婦さんから

写真がとてもなつかしくて、とお電話をいただきました。

 

その方は戦争中、茨城の県都水戸にある赤十字病院に勤務なさっていたそうですが、

1945(昭和20)年8月2日未明にあった水戸空襲で病院が壊滅的な被害を

受けてしまったそうです。

しかし、「看護をしましょう!」という看護婦長の指示のもと、瓦礫の中から

包帯が入った缶を掘り出し、どこからも何の支援も受けられないまま、

ひたすらけが人の治療にあたったそうです。

 

彼女たち水戸の赤十字病院の看護婦さんたちはとても規律正しいことで有名で、

皇太子徳仁殿下のお世話をするために皇居に参内したこともあったそうです。

 

厳しい規律や言葉遣いのお話し、今もお元気でいらっしゃる看護婦長さんのお話・・・。

思い出がとめどなく溢れてくるようでした。

 

 

今日はね、もう本当に嬉しいです。

本当にね、なつかしいの。

 

 

そう何度もおっしゃっていました。

それだけで、原稿頑張って書いた甲斐があったなぁ、と思い嬉しくなりました。

 

 

 

連載記事は館のHPの新着情報の欄にアップしてありますので、

皆さんもよろしければご覧になってみてくださいね。

 

 

イベント報告③(予科練平和記念館学習会)

8月 17th, 2011

 皆様、残暑お見舞い申し上げます。

 

 暦の上ではもう秋となりました。そう言われれば、朝夕にはヒンヤリとした空気の筋が交じるようになり、密やかに次の季節を準備する大自然の営みが感じられるようです。

 

 しかし「8月って、こんなに暑かった?」と思わせられる厳しい残暑が昼間には待ち構えています。とにかく、へこたれるわけにはいきません。人の力、自然の力、また機械の力を様々に借りながら乗り切りましょう。スイカも美味しい季節です。

 

 さて、8/7(日)に「予科練平和記念館学習会~戦跡を巡る~」が開催されました。この学習会の主旨は、阿見町内に残る予科練、または戦争に関係する史跡を巡ることで、阿見町の歴史を知るとともに平和への思いを新たにしていただく、というものでした。

 

 

 炎天下が予想される季節ですので、マイクロバスにて9ヶ所の史跡を見て回りました。

 

【コースのご案内】

①陸上自衛隊武器学校(旧土浦海軍航空隊)

・プール跡・号令台跡・常在戦場碑・旧第二士官宿舎・スリップ(水上機滑走台)跡・旧医務科

 

 

②海軍道路桜並木(以下、旧霞ヶ浦海軍航空隊関連)

 

③茨城大学農学部

・旧階段親柱・方位盤跡・国旗掲揚台跡・プール跡・皇太子殿下お手植えの松

 

④サンエイ糖化工場

・旧貯水塔

 

⑤阿見小学校

・旧霞ヶ浦海軍航空隊隊門

 

⑥キリン協和フーズ

・旧落下傘倉庫

 

⑦個人宅

・旧掩体壕

 

 

⑧陸上自衛隊霞ヶ浦駐屯地

・旧格納庫

 

 

⑨阿彌神社

・旧霞ヶ浦神社社殿

 

 現在は過去があってこそ成り立っています。また、過去のある時代に造られた全く同じものを現代で再現することは不可能、という宿命を人間は負っています。ですから、古い時代のものをそのまま残しながら、私たちは先人に学ばなければならないのです。

 

 今回のような、現在生きている私たち自身を見つめ直す機会となるイベントを予科練平和記念館では今後も実施していきます。

 

 今回はご参加のお申し込みをいただきながら、バス定員の関係でご参加いただけなかった方々に対して、この場をお借りしてお詫び申し上げます。またの機会には再び広報いたしますので、是非お申し込み、ご参加ください。

 

 最後に、ご協力いただきました関係各位に心より御礼申し上げます。ありがとうございました。

ー終戦の日ー

8月 16th, 2011

毎日、暑い日が続きます。
皆さん、お変わりなくお過ごしでしょうか。

熱い夏がやってまいりました。

66回を迎える終戦の日、
何かを思い、何かを感じるのは私だけでしょうか。

元予科練生をはじめ、戦争体験者のほとんどの方々が
80歳を過ぎました。ようやく当時の様子や時代背景を
語り始めたそうです。
命の尊さ、平和の大切さを後世に伝えなければ
という思いが強くなったそうです。

あまりにも平和な時代への警鐘でしょうか。

私たち戦後生まれの人たちは、ほんとうに平和な時代を過ごして来ました。
先人たちの偉業を一度は深く思いやることも必要ではないでしょうか。

昨年、茨城県立竹園高校演劇部が上演した”白雲ととどまりて”
ある予科練生の遺書(当館所蔵)を基にした舞台でとても感動した好演でした。

今年も水戸の県民文化センターで上演されました。
同世代の少年たちが国のため、家族のため、平和のためと
尊い命を亡くしました。その事実をしっかりと受け止めた彼らは
昨年よりも迫力を増し、深みのある上演でした。

今の少年たちも昔の少年たちのように夢を追い、生まれてきたことに
喜びを感じているようでした。

一人でも多くの若者が、今の平和が多くの犠牲のうえあることを
感じて欲しいと思います。

まだまだ、暑い日が続くようです。お体をご自愛のうえお過ごし下さい

土門拳のまなざし -戦中、戦後と”幻”の写真ー
10月30日まで開催中です。