館長の小口です。
ここのところの暖かさで予科練平和記念館の周りの桜が咲き始めました。
町の木が桜の阿見町。町内には多くのお花見スポットがあり、イベントが開催されます。
4月5日は当館に隣接する武器学校・土浦駐屯地で「春の一般開放」が行われます。霞ヶ浦湖畔まで見通した桜並木と戦車・歴史ある予科練揺籃の地が散策できます。また、翌6日はさわやかセンター(町総合保健福祉会館)で「あみさくらまつり2025」が開催されます。町内はこの頃が満開でしょうか。
私のおすすめは、総合保健福祉会館と県立医療大学の間の通りの桜並木です。特に県立医療大学側の歩道は桜のトンネルになります。個人的には満開も華やかで良いですが、さらさらと散る桜も風情があって好きです。お出かけしてみてはいかがでしょうか。
さて、当館では現在開館15周年を記念して特別展「ペンを剣にかえてー海軍予備学生の軌跡」を6月15日(日)まで開催しています。戦後80年を迎える今、「予科練」と呼ばれた昭和の少年たちとともに、学究の徒から軍人となった「予備学生」の存在を改めて知っていただきたいという担当学芸員の強い思いから企画しました。
日本カメラ博物館様からお借りした海軍特別報道班に所属し、海軍の広報写真を数多く撮影していた写真家真継不二夫の写真30点の他、筑波海軍航空隊記念館様からお借りした第14期海軍飛行専修予備学生藤田暢明少尉の絹のマフラーに書かれた遺書など合計46点を展示しています。
観覧料も特別料金となっていますが、内容は見応えのあるもので、自信をもっておすすめします。ご来館をお待ちしています。
最後に私事ではありますが、この3月をもちまして館長職を退任します。終戦から80年が過ぎ、戦争を知る世代が少なくなる中、予科練の歴史や阿見町の戦史の記録を後世に正確に伝承していくという使命のもと建設された予科練平和記念館の存在は、大変貴重なものとなっています。
今後も引き続き新館長以下職員一同、強い使命感をもっ予科練平和記念館を運営してまいりますので、皆さんのご支援をよろしくお願い申し上げます。
4年間たいへんお世話になりました。ありがとうございました。