令和3年度館長日記を始めます

5月 13th, 2021

 本日から館長日記を始めます。記念館での出来事、話題などをお伝えいたします。どうかよろしくお願いいたします。

 まずは、皆様にお詫び申し上げます。
 予科練平和記念館は、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策として発出されている緊急事態宣言やまん延防止等重点措置などを踏まえ、人流を抑制する観点から、当面の間、臨時休館とさせていただいています。
 ご来館を予定していた皆様には、ご迷惑をおかけし大変申し訳ございません。
 何卒、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
 また、ご来館の予約受付につきましても、現在のところ再開の時期が決まっていませんので、個人様、団体様ともに中止させていただいています。
 再開等の情報は、当記念館ホームページ、フェイスブック、ツイッター、あみメール等でお知らせいたします。

 昨年もこの時期臨時休館させていただいていました。
 しかし、今年は昨年と状況が違います。昨年は、得体の知れない疫病に対する恐怖しかありませんでしたが、今年は、敵の正体が判明し、新型コロナウイルスワクチンの接種が始まっています。少しずつ、良い方向へ向かっています。
 まずは全世代にワクチン接種が行き渡るまで、さらにワクチン接種が完了しても気を緩めず、コロナウイルス感染症予防のために、「しっかりマスク」、「しっかり手洗い」、「3密(密集・密接・密閉)を避ける」、「こまめな換気」を実践して、コロナウイルス感染症から身を守りましょう。

 

 

【コロナ禍の一年】

3月 2nd, 2021

 3月に入り、朝晩はまだ冷え込む日もありますが、だいぶ春の息吹を感じる季節となってまいりました。

 

 予科練平和記念館は今年度、新型コロナウイルスの感染症予防により、臨時休館や入館制限等により、入館者が昨年度と比較して大幅に減少してしまいました。

 

 記念館では昨年4月以降、運営方法を一部変更しました。新型コロナの感染拡大を防止する観点から、事前予約制により時間ごとの入館者の制限を行い観覧していただくという運営に切り替えました。予科練平和記念館の常設展示室は7部屋から構成されており、休日や季節によっては展示室内が蜜の状態になってしまいます。多くの人にご観覧いただきたいのですが、感染予防の観点から入館者の制限をしながら運営をしてまいりました。これまで年間5万人の来観者がありましたが、今年度は半分にも満たない結果となってしまいそうです。そのため、年度中に予定していた「来観者60万人達成」も次年度に持ち越しとなってしまいそうです。

 

 昨年2月に開館10周年を迎えることができました。予科練平和記念館でも10周年を記念して、年度後半から特別展の開催を検討しておりましたが、これもまた、次年度以降の予定となってしまいました。予科練平和記念館としても貴重な資料を多くの人にご覧いただける機会を逸してしまったことは、とても残念です。今後、規模を縮小した企画展の検討をしていきたいと思います。

 

 予科練平和記念館では毎年教育普及事業として、元予科練生や歴史調査委員による講演会を事業として実施していますが、今年度は全ての講演会をやむなく中止といたしました。新型コロナが秋口以降一旦収束に向かったため、12月に歴史調査委員による講演会を計画し、チラシの作成や募集を開始した矢先、11月下旬から感染が拡大してきたため、直前で中止をしなければならない事態となってしまいました。非常に残念でなりません。申し込みをして頂いた方には大変申し訳ありませんでした。

 

 コロナ禍にもかかわらず、多くの学校の児童・生徒の皆様方にご来館いただきました。感染拡大が一時収束の方向に向った10月以降、各小・中・高校生の皆様にご来館いただきました。熱心に平和学習に取り組んでいる姿を拝見し、とても嬉しく感じました。感染予防による記念館の制約の中で、いろいろとご迷惑をおかけしました。

 また12月以降、臨時休館によりお越しになることができなかった、各学校の皆様方には大変申し訳ありませんでした。ぜひ機会がありましたら予科練平和記念館にご来館いただきたいと思います。

 

 予科練平和記念館は現在、茨城県内の方のみを対象とした入館制限を実施し運営をしております。当面この状態が続くものと思いますが、1都3県の緊急事態宣言の解除ができるかどいうか気になるところです。県外からお越しのお客さまには大変申し訳ありません。感染拡大を阻止するためにもご理解・ご協力をお願いいたします。

 

 昨年から猛威を振るっている「新型コロナウイルス」は私たちの社会を大きく変え、歴史の中に刻まれる事象として全世界で語り継がれることになるでしょう。

 今年度はコロナに始まりコロナで終わってしまいました。早く社会が正常に戻ることを願っております。

コロナ禍の2月

2月 4th, 2021

年末の忙しない時期を跨いで、やっと年が明けたと思ったら、早1か月が過ぎてしまいました。昨年暮れから予科練平和記念館は臨時休館や入館制限を繰り返し、ご来館いただいた方には大きなご迷惑をおかけしたことを大変申し訳なく思っております。

 

今年度はコロナ禍にもかかわらず、多くの小中高校生の皆様にもご来館をいただきました。ある中学校では新型コロナの影響で修学旅行が中止となり、それに代わる思い出深い授業を取り入れたいとのことから、予科練平和記念館での平和学習を計画していただいた中学校もありました。多くの学校の皆様にお越しいただきありがとうございました。

 

しかしながら、年末から今年に入り全国で感染が拡大し、阿見町も茨城県の「感染拡大市町村」に位置付けられ、さらには、県独自の非常事態宣言を発出するに至ったことにより当記念館も2月7日(日)まで臨時休館にすることといたしました。

子供たちの学習の場としてぜひご活用していただきたかったのですが、中止や延期になってしまった児童・生徒の皆さんには大変申し訳なく残念に思っております。2月に延期となってしまった各学校の皆様方が、当記念館にお越しいただけることを切に願っております。

 

また、2月は予科練平和記念館にとって特別な月でもあります。11年前の平成22年(22010年)2月2日に記念館が開館となりました。毎年、その日は開館を記念し無料開館日として多くの人にご来館いただいておりましたが、今年は臨時休館を行っていることから、やむなく中止とさせていただきます。

 

さらに今月は、記念館に寄贈された資料の一部を整理し、収蔵庫に保管するための燻蒸(くんじょう)作業を行います。燻蒸作業は博物館や資料館の大切な収蔵品や資料にガス状の薬剤を散布するなどして、害虫や菌などから資料を守るための措置をすることです。燻蒸作業は記念館内で行い危険なガスを散布するため、2月13日(土)から21日(日)まで臨時休館とさせていただきます。重ね重ね申し訳ありませんがご理解ください。

 

多くの都道府県が緊急事態宣言を受け、国民にとって新型コロナウイルスが大きな脅威となっています。連日の全国の感染状況が放送されるたびに、不安な気持ちになってしまい、今後の記念館の開館も懸念されるところです。

一日も早く感染を収束させるためには、私たち一人ひとりが感染予防を徹底していくことがとても重要です。皆様のご協力をお願いいたします。

【新しい年を迎え】

1月 5th, 2021

新年明けましておめでとうございます。

新しい年を迎え、皆様方には穏やかな正月をお過ごしのこととお慶び申し上げます。

 

昨年は、コロナ禍の中で当記念館も臨時休館、入館者の制限、イベント等の中止と、開館10年目にして大きな試練の年でありました。また、皆様方には多大なご迷惑をおかけしましたこと、大変申し訳ありませんでした。

予科練平和記念館も今年で11年目に入りました。この間、多くの方にご来館いただき、もう少しで60万人を超える状況にあります。60万人達成という記念の年に、予科練平和記念館といたしても新たな飛躍の年にしていきたいと考えております。

新しい年が皆様方にとりまして、健康で幸せな素晴しい年になることを心よりご祈念申し上げます。

一年を振り返って

12月 1st, 2020

師走に入り、今年も残すところあと僅かとなってしまいました。

この一年を振り返ってみますと、コロナ禍の中でおしなべて国民の生活は大きな負担を強いられた一年だったのではないでしょうか。さらにここにきて、第3波により阿見町は感染拡大市町村に位置づけられました。そのため、予科練平和記念館も11月28日(日)から12月13日(日)まで臨時休館をすることといたしました。12月5日に開催する講演会「ガダルカナルの戦い」も中止となってしまい、皆様方にはたいへんご迷惑をおかけします。

 

さて、この一年、新型コロナウイルス感染症対策によりご来館の皆様方には多くのご不便をおかけした中でご観覧いただいたことを大変申し訳なく思っております。例年ですと年間5万人の方に訪れていただいておりましたが、今年度の来館者は大きく減少する見込みとなってしまいました。

3月6日から6月8日までは臨時休館となってしまい、その間、国や県の新型コロナウイルス対策の方針を注視しつつ、町の対応方針に沿って、お客様の安全と職員の安全を第一に考え、開館に向けての準備をしてまいりました。入館者の制限や展示解説、歴史調査員による講話の中止など、多くの制約の中で、6月9日からやっと開館することができたことは大変嬉しい出来事でした。

また、感染拡大が抑えられてきた8月下旬から9月にかけて、新しい生活様式の実践の中で、いかに新型コロナウイルス感染症と向き合っていくかという事が大きなテーマとなってきました。当記念館といたしましても新型コロナ対策に関し入館時の人数や展示解説の開催等、一部制限を緩和し運営をしたことにより、また、NHKの連続テレビ小説やGOTOトラベルなどの効果、さらには、小中高生の修学旅行の代替事業、校外学習などにより、この秋には多くの方にご来館いただいております。

しかしながら、当初予定しておりました8月の「終戦記念日」や11月の「茨城県民の日」などの特別な日に行っておりました「無料開館日」の設定や夏休み等のイベントなど、様々な行事を中止せざるを得なくなってしまったことは、とても残念でなりません。

来年はぜひ以前の記念館の運営に戻したいものです。

 

今現在、第3波ともいうべき感染拡大が進んでおります。これからの私たちの生活の中で、新型コロナウイルス感染症とどのように向き合っていかなければならないか、一人ひとりが考え、助け合いや支え合いの気持ちを持ちながら生活をしていかなければならないと思います。また、特に医療に携わる方々の負担は大きなものがあります。これからの感染拡大により、さらなる負担が無いようにと祈るばかりです。

 

「校外学習」

11月 10th, 2020

秋の行楽シーズンに入り、さらに「エール」効果もあり、多くの方に予科練平和記念館にお越しいただいております。また、校外学習などにより10月下旬から11月いっぱいまで小中高校からの多くの予約を頂いておりますし、観光事業者の方からは修学旅行時の見学場所としての問い合わせなども頂いているところです。

 校外学習ですが、学年によってその学習の種別や内容も異なっているようです。遠足や宿泊学習、修学旅行はもちろんの事、自然観察や動植物の採取、公共施設等への見学学習、田植えや稲刈りといった生産活動体験など、様々な校外学習が行われています。

 私たちの子供のころも、小学校の周辺にあった雑木林や霞ヶ浦に、授業の一環として担任の先生に連れられて、様々な自然に触れて学習をした記憶があります。そして、そのような授業のある日は、いつも楽しみにしていたものです。

さて、優秀な航空機搭乗員を養成するために設けられた予科練習生制度、14歳半から17歳程度の少年達は日々体力の訓練はもとより航空機搭乗員に必要な基礎的な教育を受けていました。航空術、砲術、通信術、航海術等の軍事学(兵学)はもとより、国語、代数、歴史、科学、物理等の普通学といった一般の学校と同じ科目もありました。練習生は朝から晩まで隊内で厳しい訓練や教育を受けていたのです。

そんな予科練習生も、季節ごとや訓練の進度ごとに様々な行事が組み込まれていました。隊内生活が基本の練習生にとっては、楽しみでもあり、気持ちの引き締まるものでもあったようです。

年間の行事の中で「行軍」という行事がありましたこれは、予科練習生が集団で外出し、名所旧跡などをまわるもので、土浦海軍航空隊では土浦市内をはじめ、筑波山、水戸、東京、鎌倉、鹿島、香取といった所に行軍行事がありました。また、1月には「兎狩り行軍」などもあり、うさぎがとれなくても、練習生たちは温かい汁粉や豚汁が楽しみであったようです。それ以外にも、陸上戦闘の実習を行うため神奈川県あった演習場での「野外演習」や実際の軍艦に乗りこんで実習を行う「艦務実習」、さらには、昭和11年まで続いた「幕営生活」など、隊外での実習や訓練なども行われていました。これも今でいう「校外学習」であったのだと思います。学校外での授業、隊外での実習訓練、当時と今では教育の視点が異なっているのかもしれませんが、共通するのは今の児童生徒も当時の予科練習生も「校外学習」を楽しみにしていたという事です。

 

 今年は、新型コロナウイルス感染症予防により、学校も臨時休校が長く続いたことによる、学校行事の中止や延期、学習時間の変更等により児童生徒さん、そして学校の先生方には大きな負担になっているのではないでしょうか。そのような中で当記念館を学習の場として選んで頂きまして誠にありがとうございます。入館に当たって多くの制約がありご不便をおかけしますが、児童生徒さんの安全や見学方法等を熱心に打合わせに来ていただく先生もおり、大変ありがたく思っております。予科練平和記念館といたしましても、楽しみにして来られる児童生徒さんのために、万全の態勢でお待ちしております。

天高く馬肥ゆる秋

10月 4th, 2020

9月下旬、今シーズン初めて台風12号が関東地方に近づきました。勢力もあまり大きな台風ではなかったため、大きな被害はありませんでしたが、「実りの秋」を迎えた農家の方にとっては気をもんでしまったのではないでしょうか。

 さて、台風が通過し、やっと厳しい夏から爽やかな秋の訪れを感じる季節となってまいりました。他の季節が好きな人には秋の訪れはさほど嬉しくないかもしれませんが、それでも秋の爽やかさは格別なものです。そのためでしょうか、秋は他の季節と比べ物にならないほど「〇〇の秋」と表現されることが多い季節です。「芸術の秋」「食欲の秋」「読書の秋」「スポーツの秋」・・・と、調べてみると多くの秋が新聞や雑誌に取り上げられております。それほど秋の訪れは私たちの生活の中で特別なものとなっているのかもしれません。

 また秋になると、時候の挨拶などにもよく使われる「天高く馬肥ゆる秋」という諺を思い浮べます。秋の素晴しさを表現した言葉で、「天高く」とは空が晴れて澄み渡っている様子を表し、「馬肥ゆる(馬肥える)」とは、馬の食欲が増してたくましく太ることを表現しているということです。この諺は中国唐代の詩人・杜審言(としんげん)が書いた詩にある一節からきたもので、正しくは「秋」が最初になる「秋高くして塞馬(さいば)肥ゆ」ですが、日本では「天高く馬肥ゆる秋」として定着したそうです。しかし元々の意味は「秋の素晴しい季節」を表現したものではなく、「警戒をしろ」と注意を促す言葉でした。匈奴(きょうど)という騎馬民族が秋になると北のほうから肥えてたくましくなった馬に乗って略奪に来るから気をつけろということを伝えるために、「雲浄(きよ)くして妖星(ようせい)落ち、秋高くして塞馬肥ゆ」と読んだといわれています。

新しい生活様式の実践の中で感染防止と社会経済の両立が大きな課題になっていますが、GoToトラベルの実施やイベント開催の制限が緩和されたことに伴い、9月下旬から観光地やイベント施設、交通機関等に多くの人の流れが戻ってまいりました。これまでどこにも行くことができず我慢していた方も、やっと「行楽の秋」を満喫できそうです。くれぐれも「警戒」を怠ることなく楽しい「〇〇の秋」を過ごしていただきたいと思います。

 予科練平和記念館から見た秋の空も清々しく爽やかな青空が広がっています。どうぞ皆様方のご来館をお待ちしております。

厳しい残暑

9月 4th, 2020

新型コロナウイルスは、世界中に蔓延し人々の生活や経済を混乱に陥れています。また、日本では異常気象により梅雨明けが遅れ、やっと明けたと思った8月は異常な暑さで、多くの方が熱中症により救急搬送されるという事態になっています。新型コロナウイルスと熱中症、今年はこの二つの厄介なものと付き合わなければならない煩わしい夏でありました。

 予科練平和記念館は通常開館してもうすぐ3か月が経とうとしています。今年は終戦記念日の無料開館や夏休み期間における子供たちとふれあうイベントも中止になってしまいました。返す返すも残念でなりません。それでも夏休みには、多くの小学生・中学生が家族と一緒に見学に来られました。ありがとうございました。

 さて、暦の上では既に立秋を過ぎ、予科練平和記念館の桜の葉も8月下旬から落葉が始まりましたが、まだまだ暑い日差しが照り付け残暑厳しい夏が続いています。

土浦海軍航空隊で毎日厳しい訓練をしていた当時の予科練習生達、エアコンもない隊舎の中で暑い夏をどのように乗り切っていたのでしょうか。熱中症になる訓練生もいたのではないでしょうか。それでも、厳しい訓練に耐え国のためにと懸命に努力する姿を思い浮かべた時、つくづく頭が下がる思いがします。

「暑さ寒さも彼岸まで」と言いますが、秋を思い、冬を恋するこの季節、早く涼しい季節が訪れること願うばかりです。

 まだまだ厳しい残暑が続きます。くれぐれも新型コロナウイルスと熱中症には気を付けてください。

8月に想うこと

8月 2nd, 2020

今年の梅雨明けは、太平洋高気圧の勢力が弱いことにより梅雨前線が北上しないため、だいぶ遅れてしまいました。また、九州や東北などでは豪雨による河川氾濫等により多くの方が被災され大変なご苦労をされております。あらためて被災された方にお見舞い申し上げますとともに一日も早く普段の日常を取り戻されますことをお祈りいたします。

さて、8月は予科練平和記念館にとっては特別な月でもあります。1945年8月15日は日本が組織的な戦争を終結した日であり、記念館としましても例年無料開館にてお客さまをお迎えしておりましたが、今年は、新型コロナウイルス感染症予防のため、入館に際し事前予約制をとったことにより無料開館を中止とさせていただきました。

例年、8月の土・日曜日とお盆時期は、多くの来館者でにぎわっており、新型コロナウイルスの感染を予防する観点から、1日の入館者を制限してご観覧いただくことといたしました。遅れて授業が再開した小中学生や高校生もやっと夏休みに入り、記念館といたしましても多くの児童・生徒さんに来館いただき、予科練を中心とした町の戦史の記録を学んでいただきたいとイベント等も予定しておりましたが中止とさせていただきました。このような状況の中で記念館を運営いたしておりますことをご理解いただき、ご来館なさる場合は、事前にご連絡をいただきますようお願いいたします。

8月は子供たちにとっても特別な月でもあります。もちろん家庭学習も大切ですが、それにもまして様々な体験をとおし子供たちの成長を促す時期でもあるように思います。海や山に家族と出かけたり、友達とプールで水遊び、クワガタムシやカブトムシの捕獲など、普段できないことを、おもいっきり体験できる月でもあります。私も小学生の頃は毎朝、上級生に連れられてラジオ体操、午前中は学校から出された宿題を懸命に取り組み、午後から友達と毎日、霞ケ浦や林の中を駆けまわり、顔を真赤にして遊んだものです。

今年の夏休みはどのような生活をしているのでしょうか。新型コロナウイルスの影響により、夏休み期間が短縮され、計画していた家族旅行もこの状況の中では自粛せざるを得ないのではないでしょうか。地区のお祭りや町の一大イベントである「まい・あみ・まつり」も中止になり、子供たちの楽しみがなくなってしまったことは、とても残念に思います。

各地で感染者が増えております。大人たちも子供たちもそれぞれに日々の生活の中で新型コロナウイルスを意識しながら生活しなければなりません。感染予防には細心の注意を払い、少しでも思い出深い夏休みを過ごしていただきたいと想うばかりです。

「密」を避ける難しさ

7月 12th, 2020

梅雨あけも間近になり、やっとうっとうしい季節から解放される喜びと、これから訪れる夏の異常な暑さに不安を感じる今日この頃、皆様にはお元気にお過ごしでしょうか。

予科練平和記念館は、新型コロナウイルス感染症対策により長い期間、臨時休館をしておりましたが、6月9日から開館の運びとなりました。

徐々にではありますが、観光事業者の方からの団体予約も入ってきており、「新しい生活様式」の取り組みの中で、社会が少しずつ戻りつつある様子を感じているところです。しかしながら、これから、第2波、第3波と感染拡大の懸念は払拭されたわけではありません、どうぞ、皆様方も「新しい生活様式」の実践を心がけていただき、感染拡大を阻止していただきたいと思います。

当記念館においては、来観者や職員の安全を第一に運営しなければならないことから、コロナ対策として取り組むべきマニュアルや、来観者の皆様へのお願い事を示した掲示物を作成し展示観覧をしていただいておりますが、特に混雑時の「密」を避けた観覧をいかにしていただくかが大きな課題となっております。

予科練平和記念館の常設展示は、予科練の制服である「七つボタン」をモチーフに7つの部屋で構成された展示室からなっております。各部屋の展示観覧を安全にしていただくためには、密を避けるためソーシャルデスタンスの確保が必要となります。原則として1室5名以内での観覧をお願いしているところですが、7部屋ありますので一度に観覧できる人数としては35名までがマックスとなってしまい、団体のお客様を受け入れた場合、一般のお客様が入館できないといった不都合も生じてしまいます。そのため、極力その様なことの無いよう職員も混雑度合を確認しながら、混み入っていない部屋から観覧していただくなど、いかに「密」を避けて観覧していただけるかをその都度判断しながら対応しております。特に土、日、休日は来館者の方が増える傾向にあります。どうぞ来館者の皆様も「密」を避ける意識を持って安全にご観覧ください。

来館者の方には、マスクの着用、連絡先の記入、滞在時間の制限等々、ご不便をおかけしますが、なにとぞご理解・ご協力くださいますようお願いいたします。

これから、暑い夏がやってまいります。熱中症にも十分お気をつけいただき、予科練平和記念館へのご来館をお待ちしております。